こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
この記事では、介護福祉士の仕事の本音をご紹介していきます。
世間的に、介護職は3K(きつい、汚い、給料が安い)と揶揄されることも多いですが、実際に現場で働く介護福祉士の本音はどうなっているのでしょうか?
それでは早速!
介護福祉士の仕事内容
介護福祉士は、身体上または精神上の障がいによって日常生活が困難な方に対して介護を行うのが主な仕事です。
また、近年では介護の他にも、利用者さんやそのご家族の不安や悩みといった相談を受けることも求められるようになってきています。
具体的には?
介護福祉士に求められる仕事は主に以下の4つです。
- 身体介護:食事や排泄、衣服の着替えなど、身体的な面での援助
- 生活介護:食事の準備や掃除、洗濯といった、生活面での援助
- 相談支援:利用者やそのご家族の不安や悩みへの相談援助
- 社会支援:利用者さんの自立を促すための社会面での援助
これらはあくまで介護福祉士としての仕事であり、現場ではこの仕事に加えて、ほかの専門スタッフの人たちと連携していくコミュニケーション能力なども求められます。
介護福祉士の仕事の大変さ
介護福祉士の仕事は決して簡単なものではありません。
時には、自分より体重のある利用者を支えるなど体に負担をかけた結果、ぎっくり腰になる例も数多くあります。
(私もその1人です)
加えて、利用者さん一人ひとりに合わせて柔軟な接し方をすることも求められます。他にも、利用者さんに暴言を吐かれたり、セクハラ・暴力を受けたという報告も数多く聞きます。
ですが、何より注目するべきなのは、介護福祉士の多くが「介護の仕事そのものよりも、職場の人間関係によってストレスを感じている」ということでしょう。
介護福祉士は仕事自体も大変ですが、周りの人間関係が良好であれば仕事を続けられると考えている人は多いようです。
ここが1番の肝ですね!
介護福祉士にはどんな勤務先がある?
介護福祉士の主な勤務先としては、
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 介護つき有料老人ホーム
- 訪問介護事業所
- デイサービス
などがあります。
前述したように、介護福祉士として働く場合、職場の人間関係が非常に大切になるので、職場は慎重に選びたいところです。
介護福祉士の仕事の本音
ここで介護福祉士の仕事に対する本音を垣間見てみましょう。
思いがけないことが見つかるかもしれません!
一番の問題は職場の人間関係
- 人間関係というと色々ですが、スタッフと仲が悪いと、その場の雰囲気を最悪になり、やりたいこともやれなくなることで、お年寄り方々に、迷惑がかかる。
- 挨拶をしても無視されるのが日常茶飯事。
- 介護職場は、力のある人に嫌われると、他者のミスを被らされる。人の命に関わる仕事なのに、責任者が好き、嫌いで物事を判断して、やりようが無い。
厚生労働省の調査では、介護福祉士が過去に働いていた職場をやめた理由の第3位が「職場の人間関係に問題があった」というものでした。
このデータを見ても、介護福祉士にとって職場の人間関係がどれだけ大事かがわかりますね。
収入面
- 残業代の支払いは入社から3ヵ月はなく、その後も残業時間の半分の支払いのみでした。最初の3ヵ月の就業時間は250~270時間です。最低賃金を下回っていました。
- 残業ないしつかないし夜勤回数少ない時は手取り12万とかでした。
- サービス残業は当たり前。タイムカードがなく印鑑。残業は届け出を出さないといただけないが出せない雰囲気があるのに、1日三時間残業。体を壊して辞めるひとが続出している。
介護職に対して「仕事が大変なわりに給料が少ない」というイメージを抱いている人は多いでしょう。
もちろん、すべての職場がというわけではありませんが、中には残業代が不払いになっていたり、逆に残業をしないとまともな収入にならないという話も耳にします。
前述した厚生労働省の調査でも、収入の少なさは人間関係に次いで職場をやめた理由の第4位となっています。
とにかく仕事がハード
- 体力勝負。夜勤日勤繰り返し、さらには連日の肉体労働で身体も心もボロボロになる。使い捨ての駒。将来性はない。
- 日勤は12時間勤務が標準。夜勤は16時間勤務、2時間休憩が設けられてましたが、夜間ひとりだけなので休憩は実質とれません。結果18時間連続勤務でした。
- 実際に働くスタッフが身体を故障して職を続けれないケースが多いです。ストレスを抱えて爆発するスタッフも仕事を辞めていきます。
介護職はその仕事量の割に人手不足を抱えている業種でもあるため、必然的に一人に振り分けられる仕事量が多くなるという話をよく聞きます。
総じて仕事がハードな割に給料が少ないというのも、介護職の人材不足の一員なのかもしれません。
介護福祉士のやりがい
ここまでの内容は正直、介護福祉士って辛い仕事だなと感じる事例が多かったことと思います。
しかし、もちろん「介護福祉士をやっていてよかった」と感じている介護福祉士もまた多いのです。
例えばの事例をご紹介!
- 利用者さんの笑顔、毎日がワンパターンではなく変化が富み、充実している、大変な仕事であるがやりがいがある。
- 一旦低下した身体状況、精神状況が回復して、その人らしく生活できる場面を見られること。
- 名前を呼んでもらえた時。
- 利用者や家族へのサービスが適切に行われ、生活や状況が改善するにつれ、体調が回復するなどして表情が明るくなったり、前向きな発言が出たとき、最後まで担当し、家族から感謝の言葉がでたとき。
- 利用時は活気もなく落ち込み気味の方が利用するようになって少しずつ元気になっていく姿を見たとき楽しかった、また来るねなど笑顔で帰られた時が一番良かったと思う。
(「介護施設で働く労働者のアンケート」と「ヘルパーアンケート」報告集より)
といった意見もあることは、ぜひ覚えておいて欲しいと思います。
まとめ
今回は、介護福祉士の仕事に対する本音ややりがいについてご紹介しました。
今回紹介した介護福祉士の本音はあくまで一例であり、すべての職場でこのような問題を抱えているものではありません。
それでも、あなたがこれから介護福祉士として働いて行く上での参考にはなることでしょう。
ここまで読んで頂きありがとう御座いました!
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