こんにちは!
カイゴのティータイム運営者の前田裕です。
最近、高齢者に多い横断歩道を渡らずに普通に道路を横切るということでの交通事故が増加しています。
運転手からみたら、「なんで横断歩道を渡らないんだよ!」と文句の1つでも言いたいところですよね!
しかし何故でしょうか?
横断歩道を渡る事を理解している高齢者もいるのにです。
実はそこには大きな問題が2つ起きているんですよね!
これも介護の勉強としてよく考えなければいけない大切な事ですね。
最近は高齢ドライバーの方々も増えています。
そんなこともあり、高齢者の方々の事故も右肩上がりに増えているんですよね!
そんな高齢者に多い横断歩道を渡らない理由を私の体験談も踏まえながら考えていきたいと思います。
それでは、今回もよろしくお願い致します!
高齢者が横断歩道を渡らない1つ目の理由について
普通、介護士やケアマネは仕事上運転免許は所持していることが多いと思います。
特に地方や田舎住まいの方々には車は必須なんですよ。
しかも、デイサービス等の通所系介護サービスや訪問介護であれば必須ですよね!
そして運転している時に何故か横断歩道を渡らない高齢者を見かけることも多いと思います。
それでは1つ目の理由についてご紹介していきますね!
認知症を発症しているから
認知症を発症している高齢者さんは、症状が中程度以上になると「横断歩道という概念をほぼ理解出来ません」
認知症を発症すると初期段階では直近の出来事を忘れるという短期記憶障害がもっとも出現しやすいです。
しかし中程度以上の認知症を患うと短期記憶障害を通り越して自分の年齢とは関係なく昭和の頃の記憶しか残っていなかったり、そもそも横断歩道ということを理解出来ない状態になっています。
簡単に言うと、渡れればどんな道路でも横切ると言う感覚です!
しかも、危険予知が出来ない状態が殆どです。
これが、在宅介護においては難しい問題で居宅ケアマネも頭を抱えるくらいです。
横断歩道どころか信号すら理解出来ない状態でしたよ。
もう、命の危険があると判断して家族とも話し合い、認知症専門病棟へ入院となったことがあります!
ここまでくると、病院か施設へ繋げる事を最優先に考えます。
いくら家族がいても、四六時中見守り出来る事が無理なケースが多いからです。
家族も疲弊してしまいますからね!
それでは、2つ目にいきたいと思います。
昔の環境を未だに考えている高齢者
これは、認知症も関係してはきますが私が考えるに高齢者さんって現代の生活環境よりも昔の記憶の方が大きく残っているんですよ。
それが原因で、そもそも昔は横断歩道なんてなかったんですね!
そんな時代を生きてきた高齢者さんは基本的に横断歩道でなくとも、普通に道路を横切りますからね。
しかし昔の環境って私たち介護士も考えて生きていると思いますよ。
これが昔の環境を未だに覚えていると言う結論です。
これって若い世代にも当てはまると思います。
但し、高齢者は横断歩道でない道路を横切る場合にはしっかり安全確認をしていない場合で行くので危険なんですね!
人間という生き物は昔の環境や生き方で現代を歩んでいるという事です。
高齢者に現代の交通ルールは認識し難いという環境なんですよ!
90歳代の高齢者さんなんかは、そもそも車というか馬が走っている時代でしたからね。
そんな方が今の交通法規なんて理解する事自体無理があると考えますよ!
そういうことを介護側が最低限、横断歩道を渡りましょうと言い続けるしかないんですね。
高齢者へ交通事故をなくす対策
これは、道路を渡る際は横断歩道をということが当たり前になってきます。
それでしっかりと認識してくれる高齢者さんなら良いですけどね。
なかなかそうは簡単にはいきません。
ケアマネはもちろん、介護事業所の介護士も口を酸っぱくしてでも「横断歩道を渡りましょう」ということを続けるしかないですよ!
そういう介護支援をしても無理ならケアマネが次の一手を講じる他無いです。
そういう判断を考え介護施設へ提言するのも居宅ケアマネの力量ですから。
ここまで難しいんですよ、横断歩道無視な高齢者さんへの介護支援は。
命がかかってますからね!
ただ、高齢者の交通事故を防ぐためには我々介護士やケアマネが支援していくしか無いんですね。
細かくいうと、他の関係者さんの意見を聞いて再アセスメントをすることも重要では無いかと考えます。
昔の日本と現代の日本を考えて観る事も重要だという事ですね!
但し、家族の協力を無理のない程度で促しましょう。
様々なフォーマル・インフォーマルサービスを駆使して高齢者さんを交通事故から守りながら良い在宅生活を送れることが重要ですね!
介護という仕事は多岐多様です。
しかし、出来ることも無限大です。
そこで、高齢者の交通事故を防ぎながらケアマネへ小さなことでも報告・連絡・相談をすることは必須だということが解ったと思いますよ!
それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました!
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