こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
今回は、高齢者の外出自粛が止まらなくなってきた現状と、その介護支援方法やその心理について考えてみました!
私が在住する長崎市では、この一ヶ月で新型コロナウイルスの感染者が大きく増加しているのが現状です。
在宅介護で活躍している介護士やケアマネは、走り回って利用者さん宅へ訪問しています。
それもそのはず。
「高齢者さんの外出自粛」
高齢者さんは、若者とは違いテレビを観ます。
相撲や今は特に「ニュース」ですね!
そんなニュースにおいて、新型コロナ関連の発生状況を観る訳です。
そこで、最初は飲み屋や病院が多かったんですね。
しかし、最近になってとうとう介護施設や通所系の介護保険サービス事業所、終いには「スーパーマーケット」にまで新型コロナ感染者がちらほら出てきてしまったんですね。
最後の、スーパーマーケットは食の確保の為に必須です。
「そこから感染者が出てしまったら」、こう考える訳です。
「もう、買い物にも行くのが怖い」
こうなると、高齢者さんの中の心理として本気で外出自粛が始まってしまうんです。
そして、いつも利用するデイサービスの制限も、ケアマネからは「今2箇所のデイサービスに通っていますが1つに絞りましょう」
こうなってくるんです。
これは、各都道府県からも通達が来ている為でもあります。
とある感染症専門の医師からは、「高齢者の外出を極力辞めさせる事が必要な段階」と話す方も居るからです。
ここまで来ると、市中感染していると言う事は容易に想像できるでしょう。
つまり、行動制限しなければいけない状態と精神的な心理が働くと言う事ですね。
勿論、若い世代や高齢者ではない方も相当な用事がない限り外出は避ける方向へとなります。
考え方1つで、無理しない程度の外出の仕方が大切だと思います!
こんなコロナ禍においての、高齢者の方へどう言う介護支援をしていくべきなのかを考えていきたいと思います。
それでは、今回もよろしくお願い致します!
外出出来ない高齢者の心理は曲げられないからこその介護支援
未だ、長崎は高齢者の外出自粛は始まったばかりです。
都心部ではどうでしょうか?
そもそも、田舎に在住する高齢者さんは都心部ほど人口が少ないと言う地域柄が影響して、新型コロナに対して完全防備をしている方は圧倒的に少ないです。
なんなら、自宅へ訪問してもマスク自体を高齢者さんは付けていません。
高齢者さんへの心理は簡単には曲げられません。
しかし、どうしても外出する際はマスクをするかヘルパーさんやデイサービスの介護士さんからお願いされて、マスクをするみたいな感じです。
ところが、最近は地方でも新型コロナウイルスが蔓延している状況と認識して、「適宜マスクをする」と言う概念を飛び越えて「外出自粛」を選択する高齢者さんが多くなりました。
高齢者の心理を曲げられないのは、こう言う長年生きてきた心理から生まれるもので、情報に敏感な介護士・介護福祉士・看護師からどれだけ感染対策を何度も話したところで直ぐには実行に移さなかったんですね。
高齢者さんへの介護支援って難しいですよね。
しかし、それが高齢者さんにとっては当たり前の生活環境・人生なんですよ。
今、在宅介護保険サービスは限られている現状
上記で紹介した通り、高齢者さんは外出自粛が多く見受けられます。
しかし、皆さんこの現状をどう感じますか?
いつ収束するかも解らない新型コロナウイルスですよ。
在宅介護保険サービスを提供する事業者でさえ、先行き不透明なんです。
いつ、うちがクラスターが発生してしまうのか?
そんな恐怖と在宅介護保険サービス事業者は考えています。
勿論、そこで働く介護・看護と言う職種の方々もです。
病院で働く社会福祉士や精神保健福祉士も皆同じ考えです。
そこで、先ずは「在宅介護保険サービス」を利用する高齢者さんは感染リスクを考慮して、サービスの種類は1つずつに絞る他ないです。
今出来る、介護関係者のギリギリラインです。
そうでもしないと、このギリギリラインをしなければ高齢者さんはどうなるのか?
そして、外出自粛をこれからもずっと続ける事で何が起きますか?
「廃用症候群です」
もしくは、最悪亡くなると言う事です。
新型コロナウイルスの怖いところが、感染して亡くなるよりも「孤独死」なんです。
こんな事態だけは避けなければなりません。
では、そんな時の介護支援について考えていきたいと思います!
医師・看護師の意見を聞いてケアマネが発信する重要性
先ず、一番危険なのが在宅介護保険事業所が胸を張って「完璧な新型コロナウィルス対策を講じていますから、絶対に利用した方が良いです!」と発信してしまう事です。
未知なウイルスに完璧な対策は無いです。
勿論、出来る限りの対策は講じているんですよ!
どこの在宅介護保険事業所さんも。
しかしです。
「絶対な対策」は新型コロナウイルスではなくても無理なんです!
例えばの話ですが、よく転倒する高齢者さんへ「これなら絶対に転倒しません!」と言えますか?
そう言う次元の話です。
ただ、高齢者さんがしっかりマスクを付けて、介護保険サービス事業者さんも相当な感染対策を講じているのであれば利用しても良いと思います!
但しです!
今は、相当な感染リスクがある状況です。
更に猛追をかけてくるかもしれません。
新型コロナウイルス自体も変異しています。
これが怖いのです。
そこで、活躍するのがケアマネです。
・新型コロナウイルスが蔓延している中で、どう利用者さんへ在宅介護支援をしていくべきか?
そこで居宅ケアマネが出来る事は、利用者さんの基礎疾患を把握した上で主治医へ在宅介護はどこまで利用して良いのか?
そこを聞くのが1番です!
どうしても主治医へ相談できない場合は、病院担当者や看護師・ソーシャルワーカーへ聞きましょう!
これが、1番の得策です。
主治医へ相談したところ、通いのサービスが出来なくなっても、在宅サービスはあります。
さすがに、ヘルパーさんや訪問リハビリは可能かと思います。
そう言う風に、通い系だけに力を注いでいる場合では無い事態なんですね。
そこを、ケアマネさんは柔軟に対処出来ればなと考えます。
又、インフォーマルサービスの活用も大いにあります!
例えば、「高齢者向け配食サービス」は食の確保も出来て、外出自粛している高齢者さんへは良い介護支援の1つだと思いますよ!
配達の際の何気ない会話が、大きな意味を持つんです。
フォーマルサービスばかりを観てきたケアマネさんが居たら、是非考えてみるのも有りですね!
中には、透析や糖尿病を患っている高齢者さんもいるので、一石二鳥だと思いますよ!
それでは、外出自粛が止まらない高齢者さんへの介護支援の方法でした。
ケアマネが押さえておくべき、通所系についてもご紹介しておきますね!
以下にも様々な記事を掲載しておりますので、参照して頂けると嬉しいです!
それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました。