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独居の高齢者への転倒予防は難しいが工夫することが重要です

こんにちは!

介護施設長の前田裕です。

独居の高齢者への在宅介護は難しいですよね。

要介護度が低くても、何が起こるかわからないのが高齢者さんです。

高齢により心身機能も若い世代と比べても相当な違いがあるのはご存知の通りですね。

そしてその中でも独居の高齢者さんに多いのが転倒なんですよ!

介護施設のように24時間体制ではまだ可能でしょうが、高齢者への在宅介護において転倒予防は難しいのが現状です。

特に夜間帯や早朝においての転倒予防は難しい時間帯なんですよね。

これは在宅生活を送る高齢者さんも同じなんですよ。

しかし、そこは居宅ケアマネが様々な工夫をすることが重要です。

在宅介護を統括するケアマネの皆さんも四苦八苦していると思います!

それでもどうしても難しい独居の高齢者への転倒予防については難しいですが工夫することで相当防止できることも可能なのでご紹介していきたいと思います。

それでは、今回もよろしくお願い致します!

フォーマルサービスにおいての転倒防止

フォーマルサービス(介護保険制度の利用)においての転倒防止についてのご紹介です。

独居の在宅介護で転倒予防をする際にケアマネが考える方法としては以下にまとめました!

・高齢者さんが主に動作や移動する場所への手すり等の福祉用具を活用する(これは当たり前)

・通所系サービスの利用で日中の転倒予防リスクを軽減する(これは当たり前)

・通所リハビリの利用をしてリハビリ専門職から転倒しないような適切なリハビリや助言を受ける(これは当たり前)

・定期巡回型訪問介護を利用する(これは当たり前)

ここまでフォーマルサービスを利用しての転倒予防策をご紹介しました。

しかし、カッコ書きしている通り「当たり前」なことです。

居宅ケアマネが普通に考える転倒予防策です。

間違いではないんですけどね!

しかし、介護保険利用の点数には限りがありますから調整が難しいのです。

これで悩んでいる居宅ケアマネが多いんですよね。

そこをどうにかできないのか?

転倒予防を出来る限りのフォーマルサービスを工夫する

そこで出来るフォーマルサービスの有効活用をご紹介しますね!

こればかりは、私も結構悩みましたよ。

独居の高齢者さんへの転倒予防ほど難しいものはありませんから。

今までのフォーマルサービスを再構築して考えてみることを以下にご紹介します!

・訪問リハビリを導入してみる

これは、実際に家を観てもらい高齢者が何に困って転倒へと至ってしまうのかを適切に専門的視点で観てもらい転倒予防のリスクを減らす為です。

これで、通いでのリハビリよりも高齢者さんの自宅で出来るもっと意味のあるリハビリを受けることができますね!

・訪問看護を利用した入浴介助を行う

これは、そもそも転倒しやすい高齢者さんが脳梗塞等が原因で麻痺が残ってしまっていたり長期入院で下肢筋力が低下している場合に訪問看護師が医療的観点で入浴介助を行うことで1人で入浴をすることでの転倒を予防することと、何より主治医への報告が最短で行えるからです。

その1例として、主治医が在宅介護での生活を支える為の処方薬が変更になったりもすることもあります。

どうしても眠前薬の副作用での転倒を見直す機会が出来る訳です。

この2つの事例に絞ってみました。

何故なら、現代の居宅ケアマネは介護福祉士上がりの方が多いために、こういう医療分野のフォーマルサービスを応用することで転倒予防へ繋がることへの発想に至ることが難しいからです。

基本資格が介護福祉士への偏見ではありませんので宜しくお願い致します!

インフォーマルサービスにおいての転倒防止

独居の高齢者への転倒予防策も有効活用しましょう!

難しいが、工夫することが重要ですからね。

それではインフォーマルサービスにおいての転倒防止について考えていきたいと思いますね!

・配食サービスを利用して安否確認を行う

フォーマルサービスが介入出来ない場合で更にはヘルパーの生活援助で食事の提供が介護保険の点数がオーバーしてしまう等の場合は躊躇なく配食サービスを活用しましょう。

配食サービスは健康的な塩分調整や栄養面でも優れた食事を提供してくれるという側面も併せ持っています。

そして、ここからが重要ですが「安否確認をしている配食サービスを利用すること」が前提です!

ただの玄関先に置いていくだけの配食サービスでは「転倒予防には全く繋がらないから」です。

・地域包括支援センターと協力して民生委員さんや自治会との繋がりを深く持つこと

これはいうまでもありませんが、案外出来ていない居宅ケアマネが多いです。

ここで言いたいのは、いきなり居宅ケアマネが民生委員や自治会の方々へお願いすることって難しいですよね?

そこで、地域包括支援センターへ転倒のリスクが高い高齢者さんがいるということを共有して一緒に転倒予防の防止に関与して下さいとお願いすればいいだけの話なんですよね!

よく耳にするのが「地域包括支援センターに相談するまでのことなのか?」「居宅ケアマネなのにそんなことも出来ないのかと言われそうで相談しにくい」

ということを聞くんですよね。

私から言わせれば、それだけ在宅生活を送る高齢者さんの転倒予防が難しくて限界まできているのであれば躊躇なく地域包括支援センターへ相談していいだけの話ですよ!

それも地域包括支援センターの役割ですからね。

この2点に絞ったのは、緊急を要する場合やどうしても転倒予防に問題が生じ続けている場合です。

前田(運営者)
私から言わせると、居宅ケアマネは何でも自分で何とかしないといけないという責任感が強く出てしまい結果的に独居の高齢者さんへの転倒予防に困り果てている方が多いんですよ。そこまでプライドを重要視しなくてもいいんです。

転倒予防は難しいがインフォーマルサービスも活用し工夫することで利用者さんの安全な生活を守ることができる方が重要ですからね!

居宅ケアマネは柔軟に動き、様々な関連する方々と意見を共有し「転倒予防が万全な体制で出来ること」を目指しながらケアマネジメントをすることが最優先だということなんですよ。

フォーマル・インフォーマルを駆使して転倒をできる限り防止する

ここまで、独居の高齢者への転倒予防は難しいが工夫することが重要であるということが再認識できたらいいなと感じます!

在宅介護において100%転倒予防をすることは不可能に近いです。

しかし、転倒リスクを少しでも減らすことは「いくらでも工夫すれば可能」なんです。

私も居宅ケアマネ時代は利用者さんのことを考えフォーマルサービス・インフォーマルサービスをこれでもかという位に利用しながら在宅介護を何とか長くできるように考えていました。

これこそが居宅ケアマネのやりがいだと感じていましたよ!

ただ、無理をしすぎないように困難事例と感じたのであれば、躊躇なく地域包括支援センターへ相談して一緒にタッグを組んで転倒予防に最善を尽くしたらいいんです!

今、こんな問題にぶち当たっているケアマネジャーも多いと思います。

少しでも今回もの内容が為になれたらと思います。

最近、ケアマネ人口が減っているのも様々な葛藤があるからだと思います。

今回の在宅生活を送る高齢者さんの転倒予防策のように難題が多いからですね。

しかし、1人で抱え込まずに様々な方々やインフォーマルサービスも大きく取り入れてみましょう!

それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました!

以下にも様々な情報を掲載しておりますので読んで頂けると励みになります。

前田(運営者)

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  • この記事を書いた人

前田 裕

介護施設長をしております、前田裕です! このサイトでは、介護職や他の福祉職の方に向けたアドバイスだけでなく、一般の方に介護の現状を知ってもらうための内容も書いています。 介護や福祉の現場がより良くなっていくためには、どうしていけば良いのか? そんな、悩みが解決出来たらなと思います。

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