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介護士の虐待防止研修はやり方1つで意味がある内容になります

こんにちは!

介護施設長の前田裕です。

今回は、介護士の虐待について考えていきたいと思います!

虐待といえば、特に介護保険施設での虐待事例が多い印象がありますね。

それには理由があるからです。

そんな、介護士の虐待についてや研修のやり方について考えていきたいと思います。

それでは、今回もよろしくお願い致します!

介護保険施設で虐待が多い理由

虐待といえば介護保険施設や民間の介護施設で多いです。

前田(運営者)
何故かと言うと言葉悪いですが、病院では案外簡単に出来る身体拘束が、介護保険施設のような介護事業者にとっては「それが介護保険制度上出来ない」からです。

ここで間違えていけないのは虐待が病院でオッケーではなく、身体拘束が介護保険事業者よりも医師の判断で可能というところです!

後は、施設内ということで密な環境になるので虐待が起きやすいということですね。

そんな身体拘束を主に高齢者さんへの虐待はどうにか出来るという話をしていきたいと思います。

そして虐待防止研修はやり方1つで意味がある内容になるので、どうすれば意味のある研修になるのかを説明していきたいと思います。

それでは、身体拘束は介護保険施設と精神科病院での違いを考えてみましょう。

身体拘束における介護保険施設と精神科病院の違い

虐待防止研修において1つ考えておかなければいけないことがあります。

それが、介護保険施設と精神科病院の違いを抑えておくことです!

これが、虐待防止研修に精通していきますので。

そこで介護士の皆さんが感じている中での質問です。

精神科病院で特に身体拘束が多いですよね?

何故だと思いますか?

前田(運営者)
それは「自傷行為や他者への攻撃性が顕著な場合」ということなんですね!

介護保険施設でも、どうしても仕方なく身体拘束を行うことは認められてはいます。

しかし、そこまでの道のりは相当難しいです。

そもそも、身体拘束をしなければいけない状態の高齢者なら普通に精神科へ入院するということの方が良策ですから。

高齢者さん自身も好きで暴れている訳ではありませんからね!

認知症介護の難しいところでもあります。

そんな場合は、精神科を受診して入院する方がいい場合が多いです。

ここは精神科医師の判断になりますね!

前田(運営者)
解りやすくいうと、介護保険施設においてはそもそも介護保険制度上での運営だからということなんです。

ただし、虐待は病院だろうが介護保険施設だろうがアウトです。

つまり、身体拘束までの流れが精神科病院と介護保険施設では違うという法制度の問題なんですね!

介護保険事業者での虐待防止研修を意味があるものにしていますか?

介護保険事業者では、虐待防止研修を必ずと言っていいほど行っているでしょう。

特に介護施設系です。

前田(運営者)
しかし、ただありきたりの介護士への虐待防止研修では、ほぼ意味がないと言っていいです。

あなたの介護職場ではいい虐待防止研修だと思える内容だと感じていますか?

おそらく「毎度同じような内容の虐待防止研修」だと思います。

ちょっと付け加えたくらいでも意味がないんですよね。

何故、研修の意味があまり感じられ無いのでしょうか?

介護士は忙しすぎて研修どころではない現状

そこには介護支援による「介護現場での限界を超えた人間の心を超えた葛藤があるから」です。

つまり介護士が忙しすぎるということが虐待へと繋がっているのが現状です。

そこで出てくるのが介護士の中での「怒り」「イライラ」という心情です。

つまり、介護現場での介護士のアンガーマネジメントが出来ないパターンです。

これは、介護業界ではよくあることですね。

前田(運営者)
人間として生きている以上、介護士とはいえど介護現場でのイライラは想像を超えるものです。

そこを制御できるようにも対応できるのがプロの介護士・介護福祉士です。

そんな、アンガーマネジメントについて書いた記事を以下にご紹介しますね。

介護士も人間なので、アンガーマネジメントについて深く知っておく必要も虐待防止研修には必須な項目です。

虐待防止研修の前に行うことが大切で意味がある

ここまで感じてくると介護士の皆さんは解ってくると思います。

意味がある虐待防止研修の中身を見直さなければ、実際の介護現場での介護士の感情のコントロールは難しいものです。

いくら良い介護士や介護福祉士でもです。

前田(運営者)
意味があるものにした虐待防止研修とは、「実際に働いている介護士への虐待になっていないかのアンケート」をとることが大切です。

この時に気を付けたいのが決して名前は伏せてアンケートを取ることです。

そうしないと、上司から痛い目にあうのはご承知の通りです。

これはやる価値相当ありですよ。

私の介護施設でも取り入れております。

これをしてから虐待防止研修を行うことと行わないでは、まるで違いがあります。

やり方1つで大きく介護士の虐待防止研修の内容も大きく変わりますよ!

前田(運営者)
こういう事前アンケートを毎回行うことが大切で「意味のある虐待防止研修」が完成されます。

それでは、更に深掘りしていきましょう!

アンケートを取ることで実は虐待をしていたことに気づきます

介護士の虐待防止研修の前にアンケートをとるという手法を先取りすることで意味のある研修へ変化することが解りましたね!

ただ、そんなアンケート内容ですが簡単な項目で良いと思います。

例えばのアンケート例を以下にご紹介しますね!

・4点柵でベットを囲い込んでいないか?

・介護士視点で長時間車椅子での生活を長時間させていないか?

・暗黙の領海で夜間帯だけ無理やり尿取りパッドでぐるぐる巻きにしていないか?

・手が出たりと暴力をしていないか?

この4項目は結構当てはまる介護士の方もいると思います。

手が出るほどの暴力は論外ですが、高齢者さんが望まないことに対してちょっとでも手を払うぐらいでも虐待になるとだけお伝えしておきます。

これって高齢者介護において結構多いんです。

逆に障害者介護ではそこまで多くはありません。

何故でしょうか?

それは「障害者施設等では身体的な障害があるが理解力はしっかりしている」為です。

しかし、高齢者介護においてはどうでしょうか?

「認知症という忘れてしまうという障害」を上手いように利用して虐待が多いんですね!

私の知り合いにも身体障害者施設で働いている介護福祉士がいますが、虐待自体を例えしようとしても無理だと言います。

それが、認知症のような脳に「忘れてしまう」ということが無いということが当たり前だからです。

もちろん、思考がしっかりしているから虐待はできないという意味不明な内容ではありませんが事実上「高齢者への虐待事例は多い」ですね。

前田(運営者)
介護士の虐待防止研修はそれだけ闇が多いです。

なので、ただの研修とはせずにアンケートを事前にとることでようやく虐待防止研修のやり方が1つでも工夫されていくわけですね!

ただの資料をかき集めただけの虐待防止研修を行うことと「事前アンケートを元に研修を行うこと」では明らかにどこに抽出した1つの意味ある研修に変化するかが大きく違うんです!

そういった虐待防止研修を担っている介護士や介護福祉士・生活相談員・管理者さんは自分の介護事業所で1番必要な「虐待防止研修」へとやり方1つで大きく意味のある内容に変化するということを知って欲しいですね。

少しづつで良いんです。

良い介護職場を目指すことは難しいですが、1つでも工夫を重ねていくことで虐待という大きな間違いに気付く介護士も増えるでしょう!

前田(運営者)
そんな努力が将来、良い介護事業所だねと地域からや地域包括支援センターまでも声が届くんです。

そして何より、虐待をしない介護士が当たり前になるんですね!

以下に介護士が陥りやすい虐待に走ってしまう介護現場について考えた記事も掲載しておきます。

それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました!

以下にも様々な情報を掲載しておりますので読んでいただけると嬉しいです。

前田(運営者)

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  • この記事を書いた人

前田 裕

介護施設長をしております、前田裕です! このサイトでは、介護職や他の福祉職の方に向けたアドバイスだけでなく、一般の方に介護の現状を知ってもらうための内容も書いています。 介護や福祉の現場がより良くなっていくためには、どうしていけば良いのか? そんな、悩みが解決出来たらなと思います。

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