こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
私も居宅ケアマネ現役時代に抑鬱状態という精神疾患に陥ってしまうほど膨大な業務をこなしていました。
とにかく利用者さんの為にと毎日走り回っていましたね。
あの頃は今考えると相当無理をしていたなと感じます。
ギリギリ39件を担当しながら居宅介護支援事業所の管理者業務も並行していました。
ただ、今も思うことはいくら39件担当していようが何よりも辛かった理由は膨大な業務量の多さでしたね!
特に書類が多すぎますよね。
そんな現役ケアマネが最悪、精神疾患になってしまう理由について考えていきたいと思います。
私の経験談も踏まえながらお伝えしていきますね。
それでは、今回もよろしくお願いいたします!
介護保険制度の改正で書類が無限に増えていく
介護保険改正がある度に増えていく書類の数。
しかも介護保険サービス事業者や利用者さんとの連絡や調整。
言えばキリがありませんが、現役ケアマネの皆さんは疲弊していると感じます。
無理は禁物ですが、利用者や介護保険サービス事業者は待ってはくれません。
まさに地獄ループ状態。
何故、介護保険改正がある度に書類が増えていくのか?
厚労省は加算ばかりを増やしてくるから書類が増える
基本的に介護保険改正は3年に1度の大改正でやたらと介護保険サービス関係の加算を増やしてきたり、人員配置は書類へ記録を残さないと減算しますよと言ってきます。
そうなると、現役ケアマネも応じた書類を作成しなければいけない為に膨大に業務量が増えるんです。
しかも困ったことに介護保険改正は急に小さな改正なんかはしょっちゅうくるんですよね!
現役ケアマネも「知らなかった」では済まされないんですよね。
なので、現役ケアマネは常にアンテナを張っておかなくては対処出来ません。
主に居宅介護支援事業所だと管理者が最新の介護保険情報を収集しているとは思いますが。
こういう急な加算とかは内容をよく理解して受け持つ利用者さんが関わっている介護保険サービス事業者さんと連携をすぐにとりながら算定するのかしないのか?みたいな感じで大変なんですよ!
そもそも、厚労省も加算ばかりを増やさずに介護保険基本報酬を増やして欲しいものです。
お偉いさんは「質の高い介護支援を提供する為」と言っていますが実は財政的に無理だとハッキリと言えば良いんですよね。
そもそも現役ケアマネをなんだと思っているんでしょうか?
これでは、現役ケアマネは精神疾患になりやすい環境が出来上がってしまい辞めていきますよ。
私の知っているケアマネも半分位は辞めていきましたよ。
介護現場で管理者や経営者になった方もいます。
こういう現象が起こっている為に介護支援専門員自体の試験受験者数は減り続け、更には追い討ちを受けて辞めていっているんですよね!
困ったものです。
私の知り合いの施設ケアマネも介護現場にやたらと呼ばれて書類が滞り重度の鬱病という精神疾患で入院しましたからね。
面会に行きましたが、完全に目が死んでいましたよ。
でも、「早く退院しないと書類が」「迷惑を掛けてしまう」と小声で何回も口にしていました。
もう私も「大丈夫だから今は治療に専念しようよ!」としか言えませんでしたよ。
辛いばかりです。
これでは全国の現役ケアマネはマズイなと感じましたね。
このままいくとケアマネは居なくなります
全国の現役ケアマネが相当悩んでいるということが解ると思います。
そりゃあ、精神疾患になってしまう理由なんて考えただけでゾッとしますね。
そんな問題をクリアーしないと、本当にこのままいくとケアマネは居なくなります。
先ずは、現役ケアマネの膨大な業務量をなんとかしなくてはいけません!
ケアマネだって普通の人間です。
介護という仕事が大好きで、ケアマネとして活躍したいと感じて難しい試験にも合格し大変な実務者研修を修了しているのにです。
そんな有望な人材を精神疾患に追い込んでまでケアマネ業務をすることに意味はあるでしょうか?
私自身も介護福祉という仕事は大好きですし誇りを持って仕事をしています。
そして、ケアマネジャーという仕事も大好きです。
しかし、余りにも業務量が多すぎるので全ての仕事をケアマネとして捌けることは難しいと感じます。
よっぽどクリーンな担当件数も20件〜25件くらいなら何とかケアマネとしてやりがいを感じながら働けると思います!
私が考える今の現役ケアマネの業務量のボーダーラインですね。
ギリギリ言うなら30件です。
現役ケアマネとしての利用者の自立支援を最大限導き出せるボーダーです。
それ以上担当するとしたら、先ずは利用者さんと真摯に向き合える時間も無くなりケアマネ自身が精神疾患を患うリスクが高くなるなと考えます。
私自身が抑鬱状態になりましたから、平均値で考えると現役ケアマネは30件までがギリギリベストかなと考えますよ!
ケアマネも良い事業者へ転職しましょう
よっぽどブラックな居宅介護支援事業所や介護保険施設でのケアマネ業務は間違いなくおすすめしません。
精神がどんどんすり減らされていきますから。
自分の理想に合っているケアマネジャーとして働くことを優先に考えましょう!
もしもあなたが精神疾患を患ってしまっては利用者さんに迷惑を掛ける以上にもうケアマネジャーとして働くことすら出来ない自分になってしまっては意味がないからです。
以下の記事も合わせてご参照下さい。
絶対に無理だけはしないようなケアマネとしての働き方を考えましょう。
せっかく、ケアマネジャーになったんですから!
あなたを必要としている利用者さん・入所者さんはいますからまずは自分の精神状態をしっかり管理出来るようにして、良い居宅介護支援事業所や介護保険施設で活躍できるケアマネとなることが1番です。
転職も1つの手段でもありますから。
私のブログでも良い転職方法はご紹介していますので参考にして頂いて構いませんよ!
無理をしない事です。
その為にも何とか現役ケアマネの業務量が膨大にならないように厚労省も考えて欲しいことを切に願いますよ。
それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました。
以下にも様々な情報を掲載しておりますので読んで頂けると励みになります。