こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
介護士の人材不足は長年議論されています。
今回は、2021年4月の介護保険制度改正において、無資格介護士への認知症介護基礎研修を義務化するとの事を厚労省が決定しました。
現在、介護士として従事するには介護初任者研修を受講しなくてはいけません。
そこへ更に、認知症介護基礎研修も追加すると言う事です。
これは今のところ必須事項です。
これまた介護士になる為のハードルを上げてきましたね。
まー、外から観ると良い事だとは考えます。
しかし、そこまで無資格介護士への道のりを作るとは思ってはいませんでした。
以前からこれは議論されてきた事ですが、まさか本気だったとは・・・
ますます、介護士へなりたいと思う方が減らない事を願うばかりです。
とは言っても、悲観してばかりではいけません!
国は、どうしても介護士や介護福祉士の質の向上を求めています。
看護師や医療従事者の様な、介護士のポテンシャルを専門職として位置付ける事は大変嬉しい事です!
認知症介護基礎研修を必須事項にする事は正しい学びだとポジティブに考えていくしか無いですね。
時代は常に変化していきます。
今回の、認知症介護基礎研修に関しても本当に良い研修であると良いですね!
それでは、今回もよろしくお願い致します。
無資格介護士も即戦力が求められる!
無資格介護士とは言っても、介護現場では就職したその日から立派な即戦力として介護士として勤務します。
それだけ、介護人材が不足しているのは承知の通りです。
そこで、介護初任者研修や今回の認知症介護基礎研修を修了している事で、大まかにでも「介護」と言う仕事について理解が深まるかと考えます。
いきなり初日から辞めてしまう無資格介護士も多くいますからね。
そこは、それだけ介護を甘く観ていたとしか言えませんね。
介護士・介護福祉士・ケアマネはそれだけのプロなんですよ!
そんな、介護業界へ入ってくる方々へは「介護従業者はプロの介護支援をしている」と先輩方は教えていきましょう!
しっかり認知症介護基礎研修も受講してきますから、認知症を少しでも理解しているかいないかでは大きな差が出ると考えます。
しかし、認知症介護基礎研修については私が考えるに、ちょっと問題点もあります。
以下にご紹介しますね!
認知症介護基礎研修の受講時間が短すぎる
認知症介護へ長年携わるものとして、いきなりズバリ言わせてもらいます!
「認知症介護基礎研修」を学ぶ時間が先ず短すぎる。
・認知症介護基礎研修の概要について説明します。
認知症介護に関する基礎知識や技術について、講義と演習を通じて研修を受けます。
その内容としては1日で、6.5〜7時間程度となっています。
ん?受講時間短すぎなく無いですか?
しかも受講するだけで良いので、認知症介護基礎研修についての試験すらありません。
これで、認知症介護を大まかにでも理解出来るかは私自身疑問が残ります。
後は、介護現場で学んでくれと言う事でしょうね。
まー、何時間も無資格介護士へ認知症介護基礎研修を長時間使うのも厳しいのもあるかと思います。
それでも認知症介護を学ぶにしては、短すぎるの一言です。
そして、ここで疑問なのは、「認知症介護基礎研修の受講料はどうなっているの?」
と言うところですよね。
物凄く高い設定であれば、間違いなく認知症介護基礎研修の意味は無しません。
更に介護士人材減少への拍車がかかるでしょう。
せめて、無資格介護士として介護事業所や介護保険施設への勤務期間を設定してその年数に達したら、認知症介護基礎研修の受講料を無料にして欲しいですね!
そうでもしないと、介護士へなりたいと思う方は減る一方ですから。
なかなか今まさに介護現場で奮闘している介護従事者には理解できないですよね。
認知症介護は永遠のテーマですから。
その認知症介護のプロが介護士や介護福祉士・ケアマネなんですよね。
認知症介護は結局介護現場で学ぶ事が大切です
認知症介護は、介護技術や経験の中では1番難しい介護支援です。
いくら、介護福祉士として認知症介護のプロだと言っても介護現場は毎日が認知症について考える日々の連続です。
それだけ、認知症を罹患した高齢者さんへの介護支援は難しいんです。
軽度認知症の方もいれば、重度認知症の方もいます。
そんな介護現場では、介護支援の裏で様々な他の業務もある訳です。
リネン交換や、オムツ交換・書類や引き継ぎ等、言い切れない程の業務量です。
そこに、大切な認知症介護を重きに置かなくてはいけないんですね。
なので認知症介護基礎研修で、ある程度の認知症介護を学んでくる無資格介護士さんが、いざ介護現場へ入る事でのめまぐるしい介護と言う仕事をいかに好きになってくれるかが問題な訳です。
私からすると、1週間は担当のプリセプターに付いて周りながら介護現場を先ずは「観る」事が大切だと思います!
そうでもしないと、直ぐに辞めてしまう無資格介護士さんがありふれてしまうからです。
介護の世界は、多種多様な思考とチームプレーが求められます。
そんな介護現場で、結局は認知症介護を学ぶと言う事は昔から変わらないと言う事です。
はっきり言うと。介護現場で認知症介護を学ぶ事が1番大切なんです!
そこに、厳しすぎないしっかりとしたプリセプターが必要にもなりますね。
介護業界あるあるですが、お局さんにメンタルを壊されないように周りの介護職や管理者さんがしっかりと無資格介護士の方をフォローしてあげましょう!
そうでないと、未来の介護業界は真っ暗です。
無資格介護士は認知症介護基礎研修で得た知識を活かしながら、しっかりと学ぶ姿勢が大切である事と先輩介護士・介護福祉士は正当な認知症介護を教える事がとても大切であると言う事です。
以下に、認知症介護について考えていますので合わせてご参照下さい。
現代社会は、介護職員の減少が毎年減少しています。
このままの状態で介護現場は、確実に回らなくなります。
小さな介護事業所から倒産が増加していく事になります。
そんな、介護現場での無資格介護士を育成していく事はとても重要です。
福祉への関心が下がりつつあるこの日本を介護分野から盛り上げていければと私は考えます!
これから、認知症の高齢者も増加していきます。
そんな少子高齢化を救う人材は「介護従事者」であると深く考えています。
私も頑張ってケアマネ連絡会や行政と、これからの高齢化社会について議論していますが、そんな個人の努力だけではどうにもなりません。
全国の介護関係者や医療従事者の方々から、高齢者介護・認知症介護について更にクローズアップされると良いなと毎日考えております。
それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました!
以下にも様々な記事を掲載しておりますので読んで頂けると嬉しいです。
無資格介護士さん、これから無理せず顔晴って欲しいですね!