こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
今回は認知症の方のための地域密着型である介護施設、「グループホーム」について紹介していきます。
介護保険上、認知症介護の特化型のグループホームが設立された背景も踏まえてお伝えできればと思います!
メリットやデメリットの内容を知っておかなくてはいけませんね。
なんとなく知っているより、ちょっとでも深く知って知ることが大切です。
ズバッとリアルもご紹介していきたいと思いますよ。
それでは、今回もよろしくお願い致します!
グループホームでの介護
グループホームとは、そもそも何なのか?
知らなきゃまずいことも以下にご紹介しております。
費用はどれくらいか?働いている職員は?なにが良いの?など様々な疑問にお答えます。
リアルな現状をお伝えして行きますね。
一緒に食事を作ったり、食べたりもするグループホームが多いです。
なにせ、疑似家族のような関係性での介護支援を行うからですね!
それでは、詳細についてご紹介していきますね。
グループホームの詳細について
グループホームとは介護保険制度のもとで、要支援2以上・要介護者であって認知症を罹患されている高齢者認である方。
(認知症に伴って著しい精神症状、および当該認知症に伴って著しい行動異常がある方、ならびにその方の認知症の原因となる疾患が急性の状態にある者を除く)について、入浴や排せつ、食事などの介護、その他の日常生活上の世話、および機能訓練を行う共同生活のための住居です。
通常、地域にある住宅(アパート、マンション、一戸建て等)において共同生活をする形態で、定員は原則として5~9人と少数になっています。
居室は個室、居間や食堂などの共有スペースがあり、職員は利用者3人に1人の割合で配置する(常勤者1名は必須)ほか、夜間は1人以上常駐することが必要です。
(介護保険上の人員配置基準の最低ラインです)
スウェーデンのグループホームを参考に誕生しました
スウェーデンでのグループホームのあり方を参考にして、日本でグループホームが誕生しました。(元を辿ると、障害者専用施設でした)
このため、宅老所や生活寮、通勤寮などとも言われていたが、最近では高齢者や障害者を含めた、要介護者の生活全般の支援のための共同生活住居として認識されています。
このように、結構歴史が深いのがグループホームなんですよ!
介護福祉という概念は、北欧から学んでつくられることが多いんですよ。
福祉先進国だから、というところです。
グループホームで働く主な就業職種
それでは、詳しくご紹介!
グループホームでは主に管理者、介護職員、看護師、介護支援専門員(計画作成担当者)の方が働いています。
ここで大切なのが、グループホームの管理者を担うには、(認知症介護実践 実践者研修と認知症介護管理者研修)を修了する事が必須となります。
又、介護支援専門員(計画作成担当者)も(認知症介護実践 実践者研修と認知症介護計画作成担当者研修)を修了している事が必須となります。
更に、ケアマネの配置基準は1名必ず必要です(非常勤でも構いません)
その代わり、介護保険制度上でケアマネ(計画作成担当者)の監督の元となっています。
グループホームでかかる費用
次に、実際にグループホームへ入居する事になった場合の話をしていきますね!
まずグループホームにかかる費用には入居一時金と月額利用料金がある事です。
入居一時金の相場
入居一時金とはグループホームに入居する際にかかる費用のことです。
賃貸の家で例えるならば敷金に当たる費用のことです。
入居一時金は敷金と同じで施設を退去するときに一部が返金されます。
入居費用は施設によって異なり、かからない施設もありますが、多額の入居一時金が必要な施設もあります。
知らなきゃまずいことは、これかもしれません。
例えば、居宅ケアマネが利用者さんへグループホームへの入居を勧める場合は、このような情報収集は大事ですね!
・月額料金
グループホームでは月額料金が発生します。
月額料金の内容は「賃料」「水道光熱費」「食費などの生活費」「管理費、共益費」となっています。(所謂、ホテルコストになります)
普通に生活するうえでもかかる費用と介護職員などの人件費や施設管理費が「管理費、共益費」となります。
月額料金の相場は15~30万円と言われています。(介護保険料込み)
グループホームのメリットとデメリット
ここで、少しばかりズバッといきたいと思います。
どのグループホームや介護保険施設や有料老人ホーム等にも言えることですが、グループホームにもメリットとデメリットがあります。
メリット
グループホームの良い点はまず認知症ケア専門の職員が常駐していることです。
グループホームが認知症の方を対象とした施設なので、他の介護施設よりも認知症の方が安心して生活できるようになっています。
また入居者の数も多すぎず、共同スペースなどではは入居者同士や職員とのコミュニケーションが生まれやすく、暖かい雰囲気に包まれています。
簡単に言うと、入居者も職員も同じ住処で生活すると言うような介護支援を行います。
また、グループホームは市町村の介護保険法上の事業者指定を受けなければ開設できないので、人員や設備基準がしっかりとしています。
デメリット
少人数体制ですので、施設に空きがないところが多いです。
なかなか入居できないこともしばしばあります。
また医療や看護スタッフの配置が義務ではないので、入居される際にはその点も視野に入れなければなりません。
例えば食事において、経管栄養が必要になってしまった場合等ですね!
グループホームのまとめ
それでは、今回はグループホームについて書いていきましたが、皆様の介護における職場選びとしても良い勉強にもなりますし、グループホームへの入居を考えていらっしゃる家族の方にも、少しはご理解できればと思います。
グループホームのメリットとデメリットを知った上で入所するかを判断して良いという事ですね!
また、現代の介護職離れが大きくクローズアップされています。
介護人材が今後も増えていかなければ、グループホームも人員配置基準を満たさずに閉鎖という最悪の事態も懸念されます。
そんなことの無いように、今回グループホームを視野に介護職として活躍するのも有りだと思いますよ。
それでは、今回もここまで読んで下さり、ありがとう御座います!
以下にも、様々な情報を掲載しておりますので読んで頂けると嬉しいです。