こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
認知症の方への対応や介護支援はとても難しいですね!
介護士・看護師を目指す時に、認知症については嫌という程勉強したと思います。
また、人によっては家族が認知症になった経験がある方もいるでしょう。
話が通じなかったり、家族さえ忘れてしまうようなこの症状にモヤモヤすることも多いと思います。今回は、介護士や看護師の方向けに「認知症」の方とのコミュニケーションの取り方をアドバイスできればと思います。
認知症の種類と症状の再確認
認知症にはいくつか種類があります。
主に言われるのはアルツハイマー型、脳血管型、レビー小体型です。
アルツハイマー型認知症
アルツハイマー型認知症は、認知症の中でも一番多いとされています。軽度な場合は日時がわからなくなることや不必要な買い物をするようになります。
中度になると場所が認識できなかったり、暴力や暴言を吐いたりします。重度にもなると、被害妄想や幻覚が頻繁に出たり、家族などの身近な人のことがわからなくなります。
脳血管型認知症
脳血管性認知症の症状にはいくつか種類があります。
・まだら認知症
名前の通り、できることとできないことがまだらに存在する症状があります。
物忘れや計算ができなくなることがあっても、判断力やその人が今まで培ってきた専門知識などは維持される場合もあります。
意欲なく心ここにあらずで何もしない状態の時もあれば、意識もはっきりしてできないと思っていたことができるときもあります。
・感情失禁
感情のコントロールができなくなり、すぐに泣いたり怒ったりします笑顔で機嫌が良さそうに見えても、話しかけたら怒り出したり泣き出したりしています。
・その他
運動麻痺や感覚麻痺や歩行障害、言語障害など他の認知症の症状と同じような症状を訴える場合もあります。
レビー小体型症状
レビー小体型は幻覚などの症状が初期症状として現れます。
また人間関係や環境に対して無関心になったり、便秘や血圧の変動など自立神経障害を起こすことがあります。
さらには睡眠障害を起こすことや1日の中で感情の変化も激しくなります。
レビー小体型認知症について詳しく解説した記事を以下にご紹介します。
認知症の方と接するときに困るポイント
認知症の方と接するときに主に困ることがコミュニケーションです。
- 短期的な物忘れが多い
- いきなり怒ってくることがある
- 被害妄想で噂を作って広めてしまう
認知症の利用者様は短期的な物忘れが多いです。そのため同じことを何度も何度も言わないといけません。またいきなり怒ってきたり、逆に同じことを何回も言われたりします。
そういったことにストレスを感じてしまったり、もどかしさを感じてコミュニケーションをするのが苦手になってしまう場合があります。こんな時の為に対応方法を事前に準備しておきましょう。
対応する職員を変えてみる
たまには、対応する職員を意図的に変えてみましょう。相手にとっても気分転換になって穏やかになることもあります。
「自分が何かを言う」ではなく「聞く」に徹する
新人であったり、認知症の方の対応になれていなかったりすると、どうしても「自分が何かを考えて言わないといけない」と頑張ってしまいます。
ですが、これは私の実体験として、「聞く」「共感する」に徹することで、相手が穏やかになっていくケースが多いです。
こちらの都合に合わせるのではなく、患者さんのペースに合わせてあげること。また、その一環として患者さんの生活歴などを勉強しておくと、より共感しやすくなります。
又、よくある「ちょっと待って」
これは介護・看護の分野ではよく聞く言葉です。
これについてもどうしたら良いのか?
読みたい方は是非こちらを合わせてご参照下さい。
気分転換をさせてあげる
どうしても、言葉の言い合いになってしまうような時は、お散歩でもいいので外出してみましょう。
外に出ると、気分が変わって穏やかになる方も多いです。
家族の方にたまに来所してもらう
どうしても介護士や看護師内で解決できない場合は、たまに家族の方に来所してもらって本人の鬱憤を聞いてもらうといいです。
言うだけで発散できる方が多いので、家族の方と協力することも考えましょう。
レクリエーションが上手な先輩からアドバイスを貰う
レクリエーションが上手い先輩は、大前提として患者さんとのコミュニケーションの取り方が抜群に上手いです。でなければ、スムーズに運営することは不可能です。
そういう先輩は、患者さんとの対応も上手い傾向にあるので、どういう風に対応しているのか、何を心がけているのか是非とも参考にしましょう。
まとめ~認知症でも「人」であることは変わりません~
介護の現場は人の命に関わる大切な仕事です。介護士・看護師である以上、認知症の知識は十分にあると思いますが、実際に目の前にした時に対応できるかというと、新人・先輩に関わらず難しいときもあります。
そんな時は、コミュニケーションの上手い同僚や先輩を参考にしましょう。レクリエーションの回しが上手い人は、コミュニケーションも上手いことがおおいです。
認知症とはいえ、「人」であることは変わりません。そのことを忘れずに対応しましょう。
ここまで読んで頂きありがとう御座いました!
以下にも様々な情報を掲載しておりますので読んで頂けると嬉しいです。