こんにちは!
介護施設長の前田 裕です。
今回は、精神科での介護福祉士のニーズは大きな経験について考えていきたいと思います!
いきなり精神的な内容ですが、日本の現代社会の現状で統計上15人に一人がうつ病を発症していると言われています。
しかし、これは氷山の一角で実質は病院を受診してないだけで「うつ病になってしまった」とは自覚がない事がある為です。
実は、うつ病は私も経験があるので、詳しく書いていきたいと思います。
特に介護福祉業界ではただでさえ給与が低賃金なのに、重労働であったりサービス残業なんて当たり前な世界です。
そこでまず、最初に出る症状として倦怠感・無気力・不眠を感じたら危険信号です。
この時点で既に、うつ病へ足を踏み込んだ様な状況です。
ここで、早期治療をするかしないかで治療にかかる年数に大きく響きます。
私がリアルに感じた事は、介護福祉士への精神科へのニーズはとてもある存在なので、良い経験と実力アップに繋がると直に感じました。
もちろん、介護福祉士の資格が無くとも介護士として精神科へ勤務は可能です。
それでは、今回もよろしくお願いいたします!
精神疾患者へ介護福祉士はどう携わる?
精神疾患者へ介護福祉士が携わる機会といえば、精神科病院で看護助手として働く事が多いと思います。
主に、看護師の補助という意味合いでの仕事がメインとなります。
しかし、看護師も主治医との連携でドタバタしています。
そこで、介護福祉士がどう精神科で活躍できるのか?
はっきり言います。
メインは、病棟内で行われる作業療法やレクリエーションへの参加でしょう。
業務的な部分で言うとリネン交換や、お茶の準備や食事介助等様々です。
ここで大切な事が何故精神科へ入院されているのかを知る事です。
在宅で生活するには現状難しい患者さんだからです。
ここで勘違いされたく無いのは、精神疾患だからダメと言うレッテルを貼られている訳では全くありません。
「少しでも、休みましょう」と言う事です。
人間、人それぞれ限界がありますから。
なので精神科へ入院する事で、主治医が常に治療できる環境の元、療養して心を休めるためです。
これはあくまでも急性期病棟の場合が多いです。
ただ急性期でない長期病棟でもほぼ同じ考え方で、看護師からケアの内容を良く知っておく事が大切です。
精神疾患の患者さんの思考と体験談
私のリアルな話も交えてお話します。
精神疾患を抱えてしまう方のほとんどに、環境的な要因や、大きなストレスがかかった状態でうつ病や統合失調症に羅漢してしまう方がほとんどです。
遺伝的な関与もあるそうです。
精神疾患にかかってしまうと、まず「自分は無能だ」「死にたい」と言う感情に駆られる事がよくあります。
過剰に仕事にのめり込み、毎日残業の日々を送り気づけばうつ病になってしまいました。
一人でいると、マイナス思考になぜかなってしまうんですね。
そんなこんなで、最終的にした決断が入院です。
私の場合は軽度うつ病との診断だったので、3週間程の入院生活で済みました。
約7年前の出来事です。
入院した病院では同じ様な悩み・苦痛を持った方々が多数います。
そんな方々と話をする事で、「自分は一人じゃないんだ」と言う安堵感が生まれました。
そして何より思い出深いのが介護福祉士の方に良く話し相手になってもらえました。
もっと深く言えばひたすら私の悩みや苦痛の話について同感してくれるのです。
「きつかったですね」「今はゆっくり休みましょう」
こんな言葉を第三者である介護福祉士の方から言われる事が、何故か新鮮でとても嬉しかった事を覚えています。
同じ介護福祉士の方に、まさか自分が助けられるとは思いもよりませんでした。
精神科で働く介護福祉士には、こんなニーズも必要なんだなぁと感心させられました。
介護を仕事としていて良かったと思った瞬間でした。
精神科へ入院することが恥じらいと感じる方も多いでしょう。
それは間違いです。
人は誰でも、いつ何が起きるか解りません。
精神科医の判断で入院となった場合は、相当緊急を要する精神状況ということです。
そんな方への支援として十分にやりがいがあるという事でもあります。
なので介護福祉士には、とても多くのニーズがありますね。
精神疾患者への治療は薬だけでは無い
そして、私は入院中に介護福祉士の方から、「こう言う考えになりなさいよ」と言う様な助言は一切なく、ただひたすらうなずいて私の話を聞いてくれました。
実はこれはとても有効的な手段だと、後から分かりましたし今でも感謝しています。
主治医やナース。そして介護福祉士からの声掛けには何かしら安堵させられることが多かったです。
実際に精神疾患になって、自分の悩みや苦痛を誰にも話す事ができなかった自分がそこにいた事を改めて感じました。
もちろん抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬を処方されるわけですが、何より介護福祉士さんとの会話のやり取りには本当に感心しました。
精神疾患は数字では表現できない心の病です。
そこを大きくフォローしてくれるのが、私の中では介護福祉士さんだった事に今でも感謝しています。
もちろん、主治医や看護師さんにもお世話になりましたよ。
しかし、自分も介護福祉士として本当に助かった事を今でも覚えています。
これは認知症も同じ事で、とにかく困った事があれば聞き役に徹すると言う意味がよく解った事でした。
それだけ傾聴することがとても重要ということが大きなポイントです!
正解を患者さんに言うことは難しいです。
薬物療法以外の精神科医療
例として、私の主治医が言いました。
「私は医者としてできる限りの薬物療法や考え方のアドバイスはできるが、そんなに良い影響を受けた介護福祉士の存在は君にとっていい経験だね」と言う事でした。
つまり、私はその時に精神科で一番患者の心を開かせているのは介護福祉士だと痛感しました。
人それぞれですが、介護福祉士のニーズは精神科でも大きな活躍が出来るんですね!
それから、私は退院し、外来での治療に専念でき、今ではとっても充実した生活が送れています。
そんな経験をしたおかげではないですが、他の方への接し方が大きく変わりました。
仕事はしなくちゃ生活できない。でもきつい。
だけど少しでも楽しく思える時間がある仕事であれば、とてもやりがいに気づきます。
そんな楽しく仕事ができる職場を見つけるお手伝いができればと、介護士・福祉職のブログサイトを作ってみました。
少しでも世の中の為になれればと思います。
介護士の適正って自分ではわからない事が多々あります。
そこで、少しでもいい職場、適正に出会える事を切に願います。
介護福祉士の精神科でのニーズはとても大きい経験です。
以下の記事も合わせてご参照ください。
皆さんが、良い介護職人生を経験しながら介護のプロフェッショナルへなれることを切に願います。
それでは、今日もここまで読んで下さりありがとうございました!
以下にも様々な情報を掲載しておりますので読んで頂けると励みになります。