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介護士として介護施設入所者の離設をなんとかしたい

こんにちは!

カイゴのティータイム運営者の前田裕です。

介護施設で働く介護士として「介護施設入所者の離設」は1番なんとかしたい問題だと思います!

介護士として、命を預かっているんですからね。

しかし、介護施設へ入所している高齢者さんは認知症をほぼ罹患しているところが1番の問題点です。

何回も、介護士が「1人で外出しないでください!」と言ったところで難しいです。

身体的には普通に移動出来るけれども認知症を発症していると、どうしても「1人で外へ出る」と言う離設へと繋がってしまうんですよね!

これは、認知症だから仕方がないと言うことではなかったりします。

介護士の皆さん、それは何故かと思いますか?

いくら介護施設へ入所していてもそこは入所者からすると「家」です。

人間、普通に外出することって当たり前な動作・思考なんですよね!

介護士の皆さんが、絶対に勝手に1人で外出するなと言われたらどう感じますか?

私なら、どうにか外出してやろうと考えるかもしれません。

なんでもかんでも「してはいけない」と拒否的な言葉を言い続けるとイライラして、精神的に悪影響なんですよ。

なので、離設する入所者もいます。

高齢者に限ったことではなく、若い方でも同じ思考なんです。

そして認知症を患うと、短期記憶障害もあり「いくら介護士が注意しても声かけだけでは無理」なんですよ。

精神科病院のように完全に施錠される空間であれば離設は出来ないでしょう。

しかし、介護施設は虐待にあたる為に完全に施錠出来ないんですよね。

それだけ、介護士って離設しないように日頃からの介護支援や主治医へ相談することが必要です。

そうはいっても難しい介護施設へ入所者の離設をなんとかしたいですよね。

私の今までの介護職としての経験も交えながらお伝えしていきたいと思います。

それでは、今回もよろしくお願い致します!

介護士は日頃から擬似家族として介護支援を行う

介護士・介護福祉士等が擬似家族として介護支援を行うことは「グループホーム」の考え方ですね。

私もグループホームの管理者をしていた時代があります。

介護士も一緒に生活しているような「家族」のように入所者と接することで、精神的に安心出来て日頃から小さな悩みから大きな悩みまで共感することが大切な介護支援の1つです。

一緒に調理をしたり、一緒に買い物に出かけたりと言う介護支援です。

特養や老健では、洗濯物たたみやおしぼり巻きを一緒にしたりすると思います。

そう言う介護支援が、入所者にとっての介護施設での生活支援ともなり「入所者さんの覇気」にも繋がりますよね!

このような擬似家族として入所者と接することで、離設等に繋がる認知症の方への不穏を抑える役割も出来ます。

これは、日頃から擬似家族として接する介護支援を継続して行うことが重要です!

ただし、介護保険施設のように介護業務も多く、更に介護人材が少ない中で日頃から擬似家族として介護支援を行うことはいきなりは難しいと思うので、そこは様々な職員と連携を取りながらチームプレーで離設へ繋がらない工夫を考えましょう。

なんでもかんでも「介護士が足りないから出来ない!」と言うばかりではどうしようもないと言うことです。

事務員さんでもいいので、離設しがちな入所者をしっかりと情報共有して防ぐことは可能なんです!

なぜ離設に至るのかを生活歴から考えよう

介護施設で入所者が離設に至るのかをゼロから考えてみることも重要です。

例えば生活歴を見てみましょう!

施設ケアマネが情報を持っていますから。

例えば、認知症の入所者さんがよく16時に離設しようとする事が多いとしましょう。

そこで、何故いつも16時に?

と介護士なら考えるでしょう。

そこで、介護施設の介護士はそんな認知症の入所者の職歴や昔どう言う在宅生活を送っていたかを考えてみましょう!

生活歴を探ると、その入所者さんは16時に夕食の買い物に行っていたという情報が出て来るかもしれませんね。

ここは、施設ケアマネがしっかりとケアマネジメントをしているかしていないかが問われる重要なところです!

認知症を患っていても、昔の生活習慣は最期まで残りやすいんですよ。

そこで、離設を防げる介護支援方法はチームプレーで試行錯誤する事で見いだせるはずです!

例えば、16時付近になったら介護施設の中にプチお買い物スペースを作ってみるとかですね。

これは、何となく考えた私の1つの考え方ですが1つ1つ考えながら良い手段を探る事が認知症介護です。

そこで、離設と言う思考を紛らわせる事が少しでも出来れば良い介護支援方法だと言う事です!

簡単な例でしたが、介護施設で応用してみましょう!

介護施設が入所者へ閉鎖的では離設は防げない

これが今回の1番のテーマではないでしょうか?

よく耳にする介護施設があります。

それが過度すぎる閉鎖的な介護施設の存在です。

介護保険施設はもちろん、1番多いのが民間の介護施設です。

サービス付き高齢者専用住宅(サ高住)や有料老人ホームですね!

例えば、家具は木製はダメとか外出は原則不可とかです。

やたらと、入所や入居への制限を作ると言う事です。

病院受診や必要な手続きのみ家族同伴で2時間以内なら外出可能とか色々と制限を入れてくるのは、私から言わせると完全なる「人権侵害」としか言いようがありません!

これでは、とても息苦しい生活環境ですよね。

誰でも離設しちゃいますよ!

そう言う介護施設に限って介護士も上から目線であったり、そもそも介護支援を考えていない事が多いです。

(全ての介護施設に当てはまる事ではありません)

私の経験則で、このような閉鎖的な介護施設では入所者さんは精神的に疲弊していまい離設が多くでる要因となってしまいます。

声かけが、そもそも上から目線とかですね!

そんな介護施設が昔も多かったですが、民間の介護施設では増えてきましたね。

それでは、介護士も良い方向へ育つはずもありません。

離設してしまい、最悪お亡くなりになったケースも観た事がありますから。

何を言いたいかと言うと、過度に決まりだからと外出を拒否する事だけ考える事自体が介護支援の逆をいっているんですよね!

そこを柔軟に考えた介護支援として、持っていこうと考える事がとても大切です。

入所者さんも好きで介護施設へ入所している訳ではないと言う事を、自分に置き換えて考えてみましょう!

入所者さんの離設をなんとかしたいのであればチームプレーや生活歴が大切だと言う事です。

そこまで考えられる介護士・介護福祉士であることが、これからも求められるスキルの1つですね!

そうでなければ、閉鎖的な介護施設になり離設が増える一方だということです。

虐待や抑制にも繋がりますから!

それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました。

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前田(運営者)

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  • この記事を書いた人

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