こんにちは!
前田裕です。
とうとう厚労省から発表されました。
サ高住(サービス付き高齢者向け専用住宅)に過剰な介護保険サービスを、同一敷地内で限度額ギリギリまで利用させると言うことへの監視強化を行うと。
今回の監視強化は、早くて今年10月から行われるとの見解です。
私自身、いつか囲い込みに対する厳罰化は実施されるだろうなと考えていました。
今後は、有料老人ホームも視野に入って来るだろうなと思いますよ!
そもそも、サ高住が乱立されたところから「囲い込み」で利益を上げようと高齢者ビジネスへ参入する方々が増えたんですよね。
何故なら、サ高住を建てる際に補助金が出ると言うところが旨味でもあるんですよね。
そして、そこに居宅介護支援事業所や通所系サービスや訪問看護・訪問介護を併設させる事が大きな狙いな訳です。
何故ならば、サ高住へ入居させる事での利益は2番手位で経営者は考えていますから。
そして、1番の収入源はサ高住へ入居する要支援者・要介護者を併設する介護保険サービスを利用させまくると言う手段です。
もちろん、必要以上な囲い込みをしない良識を持った経営者も居るんですが、それは一握りです!
これが、最近よく言う「高齢者ビジネス」の実態です。
言葉巧みに、併設する介護保険事業所を限度額ギリギリまで搾り取ろうとする辺りが介護保険制度の抜け穴だった訳です。
そんな、これからのサ高住への囲い込み厳罰化について私見を踏まえながら考えていきたいと思います!
それでは、今回もよろしくお願い致します!
そもそも社会保障費が圧迫されているのが問題
日本の社会保障費は年々増加の一途です。
介護保険制度だけでは無いんですよ!
医療費や年金も増加していますからね!
そんな中で若い世代は、そんな方々の為に社会保険料は増えるばかりです。
そして、生活保護者や障害年金受給者の増えています。
これでは、政府もどこかしらから社会保障費を減らす方向へと舵を取らなくてはいけない状態となる訳です。
そこを、介護保険から厳罰化させていくとはびっくりな話ですが・・・
これでは、超高齢化社会はどうなるんだと感じると同時に介護保険制度の事実上の崩壊が待っているなと感じる訳ですよ!
但し、わざと介護報酬を囲い込みで搾り取っているサ高住は悪どいなと思いますけどね!
そこで働くケアマネへそう仕向けている訳ですからね。
ケアマネは営業マンではありませんよ!
サ高住専門の居宅ケアマネは色んな意味で辛い
早速、本題に入りますがサ高住に入居する高齢者さん担当の居宅ケアマネはとても辛いです。
しかも、色んな意味で辛いです。
私も、居宅ケアマネ時代は半分くらいの利用者さんはサ高住へ入居されている方々でしたから。
そもそも、特養レベルの要介護者の高齢者さんが多いんですよ!
何故ならば、特養の空き待ち状態でサ高住へ入居されている要介護者が多いからです。
そうなると、排泄介助や入浴・他者との交流の機会を自立支援のもと介護支援を提供するには点数が足りません!
介護保険制度で設定されている点数ギリギリになるどころかオーバーしてしまうんです。
10割負担で介護保険サービスを受ける事になる事態と言う事です。
在宅介護ではそんな要介護者の高齢者さんをケアマネジメントをする事自体に無理があるんです!
こう言う事例は厳罰化対象外になる措置をとって欲しいですね!
しっかりとした理由がありますから。
例えば、外部のデイサービスを利用すると送迎加算が取られますしね!
少しの点数すら、利用出来ない事情があるんですよ。
なので、サ高住へ入居する方への過剰な介護保険サービスの利用にも「ケアマネジメントの中身をもっと観て下さい」と感じます。
もちろん、必要以上に囲い込みをするのはアウトですけどね!
以前、囲い込みに関して書いた記事がありますので合わせてご覧下さい!
自立支援に基づいた介護支援を提供するのが真のケアマネジャーの姿です。
どのようにして過剰な介護保険費用を厳罰化するのか?
どのようにして、介護保険費用の厳罰化をするのかは実を言うと簡単に出来てしまいます。
ケアマネが行う給付管理や介護支援事業所の給付費は国保連へデータを伝送しますよね?
(中には、未だにデータを持参する介護事業所もありますが。)
そこで集まったデータを実は自治体が管理しています。
但し、未だ大まかにしか解らない状態です。
何故ならば、サ高住へ入居している方への過剰な介護サービスを行なっているかの確かなシステム構築を今から作っているからです。
そこで、自治体を中心として「介護給付適正化システムの再構築」を行う段階に入っていると言う事です。
今や、デジタル社会ですからそこを見抜けるようにしているんですね!
そんな介護給付費適正化システムの中でも、やたらとサ高住の入居者さんが併設している介護保険事業所を過剰に利用しているかを監視すると言うものです。
これは、簡単に出来るシステムだと思いますよ。
ケアマネの給付管理と介護事業者の請求を照らし合わせている訳ですから、そこでサ高住に併設している事業者と居宅介護支援事業者を判別するのは簡単に解ります。
手作業だと時間が掛かるので、自動化すると1発でズラーっと観れる訳です。
こうなってくると、結構ケアマネも経営者も言い逃れが出来ないパターンが続々出てきそうですね!
そう言うところへ、実地指導が入るみたいな感じだと思いますよ。
それでも不必要な囲い込みが改善されないようなら、やたらと監視下に置かれるので気を付けたが良いでしょうね。
早いうちに対応策を考えておくことを、おすすめします。
そして、居宅ケアマネも「本当に必要なフォーマルサービスとインフォーマルサービス」を考え直しましょう!
それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました!
以下にも、様々な記事を掲載しておりますので読んで頂けると嬉しいです。