皆さま、こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
今回は、今更聞けない小規模多機能の法令遵守について考えていきたいと思います!
小規模多機能の法令遵守は介護保険制度や地域密着型である介護事業所であるが為により、法令遵守自体が多岐に渡るので今知りたい事を抜粋してご紹介していければなと思います。
小規模多機能(小規模多機能型居宅介護支援事業所)は、基本的に中学校エリア内に在住する高齢者さん向けへの地域密着型サービスです。
そして、管轄は市区町村となります。
なので、小規模多機能の基本的な事は介護保険制度においてはしっかりと厚労省HPを見て頂けると良いかと思います!
(以下にご説明していきます!)
そして、昨今において小規模多機能はあまり注目を浴びる事がないのが現状ですよね。
悲しい事です。
小規模多機能と言う介護サービスが出た時は、相当注目されたんですよ!
通い・訪問・泊まりに特化しており柔軟な対応が出来る所は、私自身は今でも良い介護サービス事業者だと感じているんですけどね!
居宅ケアマネもあまり、小規模多機能を次の選択肢に考える事も少なく、ショートステイや特養・老健を直ぐに選んでしまう傾向が全国的に高い様です。
そんな、小規模多機能の法令遵守について考えていく事で、良い事業所なんだなと感じてもらえると嬉しいです!
私も、小規模多機能のケアマネをしていた過去もありますので、リアルな事をお伝えできればと感じます。
それでは、今回もよろしくお願い致します!
小規模多機能の法令遵守について!
小規模多機能の法令遵守について、説明していきたいと思います!
先ず、今から小規模多機能においてのケアマネ(計画作成担当者)について書いている記事がありますので以下をご参照下さい。
小規模多機能でのケアマネ業務には、必須な研修があると言う事がご理解頂けたかと思います。
では、小規模多機能における人員配置基準や出来る介護支援の中身を厚労省から引用して情報発信していきたいと思います!
以下、小規模多機能事業所の基本的な運営基準です。
小規模多機能型居宅介護についての基準・概要・運営状況について
厚労省・社保審-介護給付費分科会より抜粋
この情報が、小規模多機能(小規模多機能型居宅介護支援事業所)においての最低守らなければいけない法令遵守になります。
小規模多機能の請求と給付管理は独特な事情
小規模多機能において、毎月の請求・給付管理は独特です。
恐らく、このやり方は小規模多機能だけでは無いでしょうか?
何せ、請求と給付管理を同時に国保連へ行うからです。
私も小規模多機能の請求・給付管理はしていました。
簡単に説明すると、在宅介護サービスにおいては利用者さんが利用した介護サービス事業所からの実績を居宅ケアマネが受けて、それを全て利用者さん1人1人に対して入力し、国保連へ送ります。
もっと簡単に言うと、居宅介護支援事業所は利用者さん1人1人が違う介護保険サービスを利用しているので、それぞれの実績を入力する作業があるので。とっても大変です。
しかし、小規模多機能の請求・給付管理は介護サービスが小規模多機能だけで行われているので、請求と給付管理自体の実績がそもそも解っているので、数字を合わせれば良いだけの話です。
勿論、福祉用具貸与等が入ってくる事も少なからず実績として上がって来るので、それは居宅介護支援事業所と同じで給付管理を行います。
ここだけなんですよね!
なので請求・給付管理は簡単です。
但し、訪問回数や通いの回数等の数も入力する必要があるので、ここは大変だと思います。小規模多機能の請求・給付管理は独特ですね!
最初は、いくら簡単とはいえども慣れが必要なので、しっかり間違いが無い様にしましょう!
因みに、看護小規模多機能でも同じ請求・給付管理です。
小規模多機能の訪問体制強化加算について解説!
それでは、小規模多機能の訪問体制強化加算について考えていきたいと思います!
これは、在宅生活を送る事を継続させる為に訪問を強化していきましょうと言う内容で厚労省から加算として算定出来る様になりました。
特に、今のコロナ禍においては「必須な介護支援」だと考えます。
なかなか利用者さんが増えない小規模多機能は、訪問体制強化加算を算定出来る事がとても重要です!
しかし、この訪問体制強化加算を算定するのは難しいのが欠点です。
何故ならば、月に述べ200回と言う訪問をしなければいけないと言う事です。
因みに、有料老人ホーム・サービス高齢者住宅等の集合住宅に併設する小規模多機能においては、更に難しくなります。
何故ならば、小規模多機能へ登録している方で、併設する集合住宅に在住していない利用者さんへの5割の方々へ200回の訪問が必要だからです。
それでは、もっと解りやすい様に厚労省からの訪問体制強化加算について以下をご覧下さい!
社保審-介護給付費分科会より引用
いかがですか?
理解出来る内容になっているかと思います!
私が説明した、訪問体制強化加算についても説明されております。
まとめ
小規模多機能の生き方は、このコロナ禍において非常に有効的な介護支援が出来ると思います!
普通の居宅介護支援サービスでは、通所系介護保険サービスが利用制限が掛けられている中でも「小規模多機能」ではそれを簡単に応用出来るんです!
極論、外出自粛をしている高齢者へ一気に通いから訪問へシフト出来るんです!
しかも、そもそもどれだけの通い・訪問・泊まりを利用しても介護保険料がオーバーする事が無いんです。
(泊まりの場合、基本的に宿泊費は自費で発生します)
この様なスタイルの介護支援が行われる小規模多機能は、今の時代とても良いサービスだと言えます。
私から言うとここに、配食サービスを加えると需要は更に増えます。
間違いなくです!
既に対応している小規模多機能もあるかと思いますが。
今からの小規模多機能の魅力が発揮されるところでは無いでしょうか?
先ずは、地域包括支援センターへ小規模多機能の良さを発揮出来るエビデンスを証明してみましょう!
そこで、小規模多機能の良さが今注目を集めると思います。
ここまで読んで頂きありがとう御座いました!
以下にも、様々な記事を掲載しているので読んで頂けると嬉しいです。