こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
さっそくですが、新人の介護士にとって「高齢者の方とのコミュニケーションは難しい」ですよね。
初めのうちはどんな話題で話しかけていいか分からないし、特に認知症の方との会話では同じことを何度も言われてどう対応していいか戸惑うと思います。
しかし、いつまでも戸惑っていてはいけません。
今回はそんな大切なコミュニケーションについてお話します。
基本的な事ですが、ベテランになればなる程言葉遣いが「あれれ?」
となる事もあります。
慣れる事が一番ですが、少し内容を掘り下げていきますね。
まずは、基本からいってみましょう!
今回もよろしくお願いします!
介護におけるコミュニケーションの基本
高齢者の方とのコミュニケーションの基本は知ること、合わせること、聞くことです。
まずは基本を押さえることから始めましょう。
・知ること
まず大切なことは相手の高齢者の方を知ることです。
その方の生活歴などを情報としてしっかり勉強することが必要です。
・合わせること
介護士側は先導するのではなく、高齢者の方のペースに合わせることも大切です。
相手が発している言葉だけでなく、表情や声トーンなどを意識的に相手に合せて話しやすい空気を作りましょう。
・聞くこと
これが一番大事かもしれません。
高齢者の方と関わるのがあまり慣れていない新人の方は「自分から話さないといけない」などとは考えてはいけません。
話すのでなく聞いてあげる、そして共感してあげることが一番重要なのです。
特に認知症の方と接していく中ではとても重要です。
不穏になっていたり、イライラしている様子が観られたら、先ずは聞き役に徹しましょう。
すぐに答えを出さずに、ただただお茶でも一緒に飲みながら話を聞きましょう。
相手はそれだけでも落ち着く事が多くあります。
私達、介護職員でもイライラしたりストレスがあると誰かにとにかく聞いてもらいたいですよね?
それと同じような事です。
高齢者の方とのコミュニケーションの方法は?
高齢者の方とのコミュニケーションの方法で大事なことは以下の通りです。
これらはごく当たり前なですが、介護の世界では特に大切なので忘れないでください。
・目線や顔の高さを合わせる
目線や顔の高さを合わせることは人とのコミュニケーションにおいてマナーです。
・適度に目を合わせながら話す
目を合わせすぎると威嚇してると思われる場合もあるので、常に合わせるのではなく話している時間の半分くらい目を合わせるようなイメージで適度に目を合わせましょう。
よく高い目線から話をする介護職員さんを見かけますが、上から目線で話をされると自分ならどう感じるか考えてみると良いかと思います。
・話す速度や声の大きさを各高齢者の方に合わせる
話すスピードや声の大きさは相手によっては早すぎたり、声が小さくて聞き取れないなどの場合があるので、各高齢者の方に合わせて聞きやすい話し方を見つけましょう。
基本的にはゆっくりな感じです。
言語障害の方々もいらっしゃるので、工夫も必要です。
・表情や身体の動きも用いて話す
また、言葉だけでなく嬉しいときは笑顔を見せて話をして、驚いた時も驚いた顔や身振りをしながらコミュニケーションを取りましょう。
表情と言葉が合っていない話し方では不信感を抱かれるきっかけになります。
・高齢者の方の言うことにはきちんと相槌を打ちながら聞く
話をするときは相槌を打ちながら聞きましょう。
相槌をしながら話を聞くと高齢者の方も話しやすくて、すぐに仲良くなれます。
高齢者の方からすると、「優しい方ね〜」と感じてもらえる事が多いです。
逆に相槌をしなければ、自分の話をきちんと聞いてくれているのが分からなくなり、不信感を抱くきっかけになってしまうかもしれません。
・肯定して共感すること
発言には常に肯定しましょう。
高齢者の方は自分が受け入れられないと思うとより強く自分の主張を押してきます。
そうなると、まともなコミュニケーションが取りずらいので、相手が何を望んでいるのか考えて共感しながら接するようにしましょう。
これがベテラン介護職員さんほど、いきなり否定して「そこにいて!また転ぶでしょ!」と言うような感じの方を多く観てきました。
(ベテラン全員ではないです。慣れると人間そうなりがちです)
介護場面での話題
高齢者の方と話す話題に困っているという声をよく聞きます。
しかし、そんなに思い悩む必要はないです。
普段、近所の方とするような世間話で大丈夫です。
天気の話や季節や食に関することや高齢者の方の学生時代の話を聞いてみるのも面白いかもしれません。
高齢者の方はお話好きな人が多いです。(特に女性です)
あなたが地元のことやスポーツのことなど、なんでも質問したらどんどん話してくれるでしょう。
なので、あまり緊張せずに肩の力を抜いて話してくださいね。
難しいと感じるプライドの高い高齢者の方とのコミュニケーション
プライドが高かったり、認知症がそこまで進行していない高齢者の方とのコミュニケーションで悩んでいる方も多いと思います。
そういった高齢者の方には褒めることが重要です。
相手の話を相槌をしながらきちんと聞いてとにかく褒めましょう。
そうしたら、高齢者の方は気分が良くなり職員へのあたりも優しくなります。
それでも、どうにも対応しかねる場合はご家族の方にために来所してもらったり、散歩などをして気分転換をしてもらうと良いです。
プライドが高い方は男性に多いです。又、脳血管型認知症自体も男性が多いです。
脳血管型認知症は、脳のメカニズム的に出来ない事への苛立ちなどで怒りを制御するのが難しい方が多いようです。(経験上)
認知症の方とのコミュニケーション
難しい部分として、認知症の方は同じことを何回も言う事が多いです。短期的な物事は忘れてしまうからです。(短期記憶障害)
介護士や福祉職の方々は何回も同じことを言われてイライラしてコミュニケーションを取るのが億劫に思う方もいらっしゃるかと思います。
そういったときは無理にコミュニケーションをするのでなく、対応する職員を変えてみるなどの対処がいいでしょう。
それか一時相手の話相手をしっかりすると高齢者の方の気分も変わるのでオススメです。
最後に・・・
高齢者の方や認知症の方とのコミュニケーションは同世代の友達などのコミュニケーションとは全く違うので最初は慣れないし、何を話していいか分からなくて不安に思うかもしれません。
そんなコミュニケーションで不安になった時はこのサイトを参考にしてコミュニケーションをとってもらえればと思います。
「介護士やケアマネ職員の悩みの解決に繋がれば幸いです。」
介護現場の会話に関する記事もあるので是非ご覧ください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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