介護の勉強 介護の現場 介護福祉士

介護業界で起きる虐待は抑制から発展しやすい事実

こんにちは。

介護施設長の前田裕です。

今回は、介護業界で起きる虐待は抑制から発展しやすい事実について考えていきたいと思います!

今尚、全国の介護事業所や介護施設では少なからずとも虐待や抑制が起きているのが現状です。

現場介護での虐待は、昔に比べると数は少なくなっているかもしれません。

前田(運営者)

しかし、知らないうちに虐待か抑制に繋がる介護が行われている事は、報道されている部分からすると、氷山の一角に過ぎないと思います。

まさか自分がしていた介護支援が実は虐待になっていたとは」

こんな感じで、職場内での変な風潮が虐待へと繋がる事も多々あります。

虐待を知らない内に行っていないように、一緒に考えていきましょう。

介護職場の雰囲気に流され、いつの間にか虐待へと繋がってしまってはとんでもない事態です。

それでは、今回もよろしくお願いいたします!

介護現場の虐待は抑制から始まる

介護士の皆さん「虐待」とは何を一番思い浮かべますか?

例えば、「手を出してしまった」「ベッドを4本柵で囲む」「入所者の金銭を盗む」

例を上げたらキリがありません。

しかし、上記で上げた事例はほんの一部でありこれらをすると完全に虐待としてアウトだと理解出来ると思います。

これが当たり前で頻繁に行われている施設や介護事業所で働いているならかなり危険です。

即座に、行政へ訴えて良いレベルです。

仮に実地指導が来たらどう回答しますか?

と言う話です。

介護士は虐待へ繋がる抑制を知る事が大切

虐待の話は現場の介護士は理解していると思います。

しかし、虐待へ繋がる第一歩が「抑制」から始まりやすい事を知って欲しいと考えます。

解っているつもりでも、人間関係が問題で利用者・入所者への抑制をする事が当たり前化する事が多くあります。

抑制とはなんなのか?

例えばの事例を上げます。

かなりシビアにいきます。

  • 利用者・入所者から伝えられた言動について、はぐらかす。
  • 転倒リスクが少ない方へセンサーマット・赤外線センサーを直ぐに使用する。
  • 歩行して見守り介助が出来るのに、全介助。

言うと、まだまだあります。

しかし、意地でも転倒させない為に過剰な介護支援をしてしまう事が問題であり事実なのです。

その例として動けるのにわざわざ車椅子を利用したり、入浴の際に業務優先で全介助をする事が、高齢者の出来るマンパワーを消している事に繋がります。

その結論として、筋力の低下や廃用症候群の発症となり転倒する要注意の的となり、実際リハビリで自立出来ていた高齢者を抑制から転倒しないようにと4本柵やセンサーマットや赤外線センサーを使用する羽目へとなるのです。

こんな悪循環は本末転倒だとお思いませんか?

介護人材が居ないからしょうがないじゃないか」と言われれば、私は何も言い返せません。

私から言うと、今を考えるか未来を考えるかです。

何の為に、リハビリ専門職がいるかも良く考える事です。

実際、介護職側の理由で施設入所で廃用症候群になる方が多いのがこの事案です。

先ずは、抑制しない介護支援を介護士や介護福祉士は生活リハビリとして介護にあたる事が大切だと考えます。

以下、専門分野より抜粋しましたのでご参照下さい。

身体拘束及び高齢者虐待の未然防止に向けた
介護相談員の活用に関する調査研究事業

 

特定非営利活動法人 地域ケア政策ネットワーク
介護相談・地域づくり連絡会より抜粋

虐待を減らす介護支援が重要と感じた

私自身、老健で介護士として勤務していてたどり着いた答えが、先ずは抑制をしない事だと思いました。

過剰に「ベッドから起きる時はコールを押してね!」「動かないでね!」

これらは使い分けが必要だと言う事です。

つまり、現場介護士がどれだけ自立支援を考えた介護支援をしているかと言う事です。

更に考える事が、コールを押す事はとてつもない苦渋を選択される事もあります。

私自身、骨折して入院した際に感じた事がナースコールを押す事に相当な躊躇がありました。

何故なら、「迷惑を掛けたくない」と言う人間性を感じたからです。

これは、入所している高齢者にも同じ事が当てはまると思いました。

私自身骨折して入院した事は苦痛でしたが、実際に自らナースコールを押す事の重みを感じた一瞬でもありました。

とても勉強になったと今でも思います。

なので頻繁に転倒する高齢者への対応はそれなりに考えないといけないと思いますが、いきなりコールの強制を促す事は良く考えて抑制にならないかを、本人のマンパワーも鑑みなければいけないと感じます。

それを言うと、転倒すると事故報告書を書かなければいけないのでそれが大きなネックになっていると言う思考が大きいと思います。

そして大きな問題として上げますが、転倒事故を発見した介護士が一人で考えて書いて上司に修正を何度も言われたりする事が苦痛にしかならないと言う事です。

しかし、これは大きな間違いです。

上司も含めた、関係者全員で事故報告書を作成する事が転倒リスク低減に繋がる事なので、事故発見者だけの書面にしてはいけないと思います。

これは、介護事業所や介護施設の役職者がそこまで考える事が必須だと私は真に考えます。

統一ケアを目指すならばこう言う考えの元現場介護を率先していくのが上司です。

そんな小さな積み重ねが抑制を減らし、虐待へと発展するリスクも低減するのです。

虐待は抑制を減らすと言う介護支援で削減出来ると言う事です。

今回のこの記事がお偉いさんへ伝わる事を切に願います。

介護人材の確保の為でもあります。

以下に虐待に繋がりやすい事や発展してしまう内容についてご紹介している記事がありますので合わせてご参照下さい。

それでは、ここまで読んで頂きありがとうございました!

以下にも様々な情報を掲載しておりますので読んで頂けると嬉しいです。

前田(運営者)

転職は、1日の大半の時間を使う「仕事」にかかわるものであり、給料にも大きくかかわるため『人生の決断』ともいえる大きな転機です。

「適当に決めてしまって後悔した」ということの無いように、納得いくまで相談することが重要。

担当者へ、自分に見合った就職先を伝えましょう!

介護・福祉職対応可能!専任のキャリアアドバイザーへ何なりと希望をお伝え下さい。

介護職としてもう疲れた方へ。

もう人間関係で悩まなくて良いです。

もっと精神的にやりがいを感じれる福祉の職場へ。

悩んだ時は、[マイナビ介護職]がおすすめ!

正社員から派遣社員・パートまで完全対応。

無資格未経験でも大丈夫

やりがいと人間関係を両立したい福祉職の方限定。

(社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士・ケアマネジャー)は特に給与アップの可能性大です。

介護資格がなくても、ブランクがあっても大丈夫です。

そして重要な、人間関係や職場環境を他の転職サイトより詳しく知っているという声が多数な状況。

  • この記事を書いた人

前田 裕

介護施設長をしております、前田裕です! このサイトでは、介護職や他の福祉職の方に向けたアドバイスだけでなく、一般の方に介護の現状を知ってもらうための内容も書いています。 介護や福祉の現場がより良くなっていくためには、どうしていけば良いのか? そんな、悩みが解決出来たらなと思います。

人気の記事

1

介護・看護は転職が多い職業だと言われています。肉体的に大変なことや、精神的に辛くなってしまうことが多く、離職なども多いお職業です。介護という仕事を本気で好きな人が、続けていられるように「転職」について書くことにしました。この記事で少しでも印象が変わってくれれば幸いです。転職という選択肢を持つということ私は、転職という選択肢を持つことでいろいろな利点があると考えています。私自身、一度は介護を離れ...

2

精神保健福祉士で仕事をしていると「転職した方がいいのかな?」と思うこともあるでしょう。 今の給料が適正なのかわからない 職場のギスギスした人間関係が気になる 自分の上司にあたる人と馬が合わない 毎日仕事が始まるのが億劫で嫌こういった悩みを抱えていても、転職経験がなければなかなか踏み出しにくいこともあるでしょう。そういった方のために今回は転職に関する情報をまとめました。精...

3

社会福祉士で仕事をしていると「転職した方がいいのかな?」と思うこともあるでしょう。 今の給料が適正なのかわからない 職場のギスギスした人間関係が気になる 自分の上司にあたる人と馬が合わない 毎日仕事が始まるのが億劫で嫌こういった悩みを抱えていても、転職経験がなければなかなか踏み出しにくいこともあるでしょう。そういった方のために今回は転職に関する情報をまとめました。...

4

介護士として仕事をしていると「他の職場の雰囲気ってどんな感じなんだろう?」「私だけ不当に仕事が多い気がする」と思うことがあるでしょう。実際、そういう小さな疑問からストレスが貯まっていき、精神的にダメになってしまう例などもあります。今は介護施設長をしている私も、一度介護職を離れた経験も転職をした経験もあります。そんな私がおすすめする転職サイトや転職サイトの使い方を今回伝えていこうと思います。なぜ、転職を考え...

5

今回は同じ福祉系の職種である精神保健福祉士のお話をしたいと思います。精神保健福祉士の仕事内容や勤務先、そして何が大変なのか?について本音をお伝えします。精神保健福祉士の仕事内容精神障害者の保険や福祉に関わる専門的知識、および技術を持って、精神科病院、その他の医療施設で働きます。精神障害の医療を受け、または精神障害者の社会復帰を促進を図ることを目的とする施設を利用している方の社会復帰に関...

-介護の勉強, 介護の現場, 介護福祉士
-, , , , , , , , , , , , , ,