これから精神保健福祉士になることを目指している人のために、精神保健福祉士になるためには何をすればいいのか、なった後には何に気をつければいいのかを紹介していきます。
全く調べずに資格取得のために頑張る人はいないと思いますが、今一度精神保健福祉士の現状や資格取得までの流れを把握しておく必要があります。
今回は、精神保健福祉士になることを目指している人のために、注意点等のアドバイスをしていきます。
精神保健福祉士になるには資格取得が必須
精神保健福祉士になるためには、国家資格の取得が必須です。
厳密にいうと、「自分は精神保健福祉士だ」と名乗って仕事をする場合に資格が必要となり、名乗らない場合には資格は必ずしも必要ではありません。
というのも、精神保健福祉士は「名称独占資格」だからです。
名称独占資格のため、国家資格を取得せず精神保健福祉士だとも名乗らずに相談員の仕事をしている人が多くいます。
これだけは要注意です。
その為にも、精神保健福祉士の国家資格を取得する方法をご紹介します!
精神保健福祉士としての資格取得のために
精神保健福祉士であることを名乗って仕事をしていく場合には国家資格の取得が必須です。
資格を取得するためには、専門学校や大学に通った後に、国家試験に受かる必要があります。
それでは、さっそく!
専門学校に通う
まずは専門学校や福祉系の大学に通う必要があります。
最も代表的なルートは、福祉系の大学に4年間通い卒業した上で、試験を受けるパターンです。
福祉系の大学で4年間指定科目を履修すれば、病院や施設で実務経験がなくても試験資格を得ることができます。
福祉系以外の大学を卒業し、一般企業で働いている人が精神保健福祉士の資格取得を目指す人は、専門学校や通信制の学校・塾や教材で勉強をします。
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国家試験を受ける
受験資格を満たしたら、年1回開催される国家試験を受けます。
受験資格は
- 福祉系の4年制大学で指定の科目を修めて卒業した方
- 2年制の短期大学などで指定の科目を修めて卒業し、指定の施設において1~2年の実務を経験した方
- 一般の4年制大学を卒業し、指定の施設において1年以上通学した方
- 一般の2年制短期大学を卒業し実務を1~2年経験し、指定の施設において1年以上通学した方
上記のようになっています。
精神保健福祉士の国家試験の直近5回の合格率を紹介しておきます。
- 第16回 合格率:58.3%
- 第17回 合格率:61.3%
- 第18回 合格率:61.6%
- 第19回 合格率:62%
- 第20回 合格率:62.9%
と非常に高いことがよくわかります。
受験した半数以上の人が受かっているというのが、精神保健福祉士の国家試験の現状です。
精神保健福祉士の就職先
精神保健福祉士としての資格を取得したら、とうとう精神保健福祉士としての仕事がスタートします。
精神保健福祉士の主な就職先は、
- 精神科病院
- 精神科・心療内科などのクリニック
- 相談支援事業所
- 保健所
- 就労支援事業所
などです。
詳しい就職先等は以下の記事にて紹介しているので、併せてご覧ください。
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精神保健福祉士は仕事がない?
精神保健福祉士は国家資格ですが、仕事がないと言われています。
その原因として考えられるのは
- 国家試験の異常とも言える合格率の高さ
- 名称独占資格であるから
- 給与の低さ
上記3つです。
国家試験の合格率が高い上に、資格を取得していない状態で精神保健福祉士と似たような仕事をしている人が多いため、仕事がないと言われています
あまり調べずに資格取得に励んで、いざ仕事を始めようと思ったら仕事がないというケースもあるので、事前に調べておくことをオススメします。
今では、精神保健福祉士の需要は介護福祉よりも広がっています。
これが事実です。
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まとめ
今回は、精神保健福祉士としての国家資格を取得する方法から、精神保健福祉士として働く職場や仕事内容・給料などを紹介してきました。
試験資格取得までの時間が長いことや、国家試験の合格率が高いことなどを踏まえて、精神保健福祉士は簡単になれる仕事ではありません。
中には全く調べずに資格取得に励む人もいますが、将来のことも考えて事前にキッチリと調べておくことをおすすめします。
ぜひこの記事を参考に、慎重に進んでいってください。
精神保健福祉士として、良い未来は存在します。