こんにちは!
介護施設長の前田裕(@masakuraudo0415)です。
精神保健福祉士の実習は辛いという話をよく耳にしますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?精神保健福祉士の取得に向けて勉強している人にとって、実習は避けては通れない道なので気になりますよね。
今回の記事では、精神保健福祉士の実習の実態についてご紹介してきます。
まずは、精神保健福祉士の実習から解説しながら辛い部分や頑張りどころをご紹介していきますね!
それでは、今回もよろしくお願い致します。
精神保健福祉士にとって実習とは?
精神保健福祉士になるための受験資格を得るには、2つの条件が必要になります。(その他の受験資格取得方法もあります。)
- 厚生労働大臣が指定する科目を履修し、正科生として卒業する
- 演習、実習科目の単位を取得する
必須科目になっていることからも、実習は精神保健福祉士になるために避けては通れないことがわかります。
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精神保健福祉士受験資格のための実習内容
精神保健福祉士の実習は主に2つの施設を経験することが必要です。
- 精神科病院等の医療機関での実習
- 障害者福祉サービス事業を行う施設での実習
それぞれ、医療機関は12日(90時間)以上、福祉施設は16日(120時間)以上の実習を行う必要があります。
主な実習先には、以下のようなものがあります。
- 精神科病院
- 診療所(精神科)
- 一般相談支援事業所
- 特定相談支援事業所
- 就労継続支援センター
- 就労移行支援センター
- 地域活動支援センター
- 自立訓練センター
ちなみに、実習先がどこになるかは所属する学校や地域、実習の受け入れ状況などによって一人ひとり異なります。
また、学校側でコネクションを持ってくれるところもあれば、0から自分で電話をかけて実習先を探す場合もあります。
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実習の目的・狙い
実習指導者の指示を受けながら、現場経験や福祉の仕事のあり方を学ぶのが実習の主な目的です。
多くの場合、実習指導者は、普段あまり接することのない患者さん(利用者さん)との交流を通じて、様々な気づきや学びを得て欲しいと考えています。
ただし、実習の具体的な内容は施設や指導者によって大きく異なるため、自習を受ける際には自ら学びに行く姿勢が大切になります。
精神保健福祉士の実習、ここが辛い
ここからは実際に精神保健福祉士の実習を受けた人から聞いた「実習で辛かったこと」をご紹介します。
もちろん、すべての実習先がこのように辛いことばかりではないですが、一例として捉えてもらえればと思います。
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精神保健福祉士の実習免除になる職種一覧
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ケース1:雑用しかやらせてもらえない
精神保健福祉士になるためには、実習で患者さん(利用者さん)との関わり方を学ぶのも非常に大切な体験の1つです。
しかし、中には実習のほとんどが掃除や洗濯といった雑用で費やされるというケースも存在します。さらに、この扱いに意見を言おうとしても「何様だ」と言われたり、「やらないなら単位を落とす」と言われるため、実習が終わるまで我慢するしかないのだとか。
このように実習の内容が辛いというよりも、実習とは名ばかりの雑用しかさせてもらえないことに「辛さ」を感じるケースもあるのが現状です。
やる気のある実習生にとって、患者さん(利用者さん)と関われないのでは、実習に不満を持つのも仕方がないでしょう。
ケース2:ひたすら放置される
ケース1のようにひたすら雑用をさせられる実習先もあれば、逆にろくな指示も与えられず放置されるケースもあります。
このようなケースでは多くの場合、指導者は「患者さん(利用者さん)との関係を通して、病気やその人の悩みを感じて欲しい」と言った考えがあるはずです。
しかし、1日中放置され続けると、多くの人は「時間の流れが異常に遅く感じる」といった点で「辛い」と感じます。
また、1日を通してほとんど変化が感じられないため実習記録を書くのが辛かったという話も良く耳にします。
ケース3:実習よりもそのあとのまとめレポートが辛い?
実習生が「辛い」と感じるのは、何も実習そのものだけではありません。中には実習そのものよりも、実習後のレポートを作るのが最も難しかったという人も多いのです。
ただし、このレポートに関しては、実習先や学校などによって指定れた文量などが違うため、一部の実習生にとって「辛い」と感じるケースのようです。
もちろん、文章量による辛さもあるでしょうが、様々な気づきを得られるように実習に取り組むことで、「書くことがない」という悩みを減らすことができるでしょう。
実習の辛さは人それぞれ??
精神保健福祉士の実習は、一言で言い表せないほど実習先や地域、学校などによって様々です。また、実際には前述したようなケースは、実習生の中でもレアなケースというのが事実です。
もちろん、精神保健福祉士になるための実習は簡単なものでも楽なものでもありません。程度の差こそあれ、誰もがそれなりに「辛い」と思うことがあるのが普通です。
とはいえ、人の噂やネットの意見だけを見ると、実習はとんでもなく辛いというイメージを持つかもしれませんが、現実はそこまで極端なケースは少ないということだけは覚えておいて欲しいと思います。
結論として、実習で感じる「辛さ」は人それぞれです。。そのため、実習に行く前に、その実習先について調べたり、先輩に話を聞くなどして、良い学びができる実習先を見つけることが大切です。
まとめ
精神保健福祉士の実習は、辛いことも多いですが、世間やネットで言われているほど「辛い」実習先はさほど多くありません。
このような情報は得てして、悪いものほど過剰に出回るものです。
あなたはこのような情報に振り回されず、将来精神保健福祉士になったときに本当に人の役に立てるようになるためにも、主体的に実習を受けて欲しいと思います。
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