精神保健福祉士の給料について、気になる方も多いと思います。
なかには月給27万円と書いてあるサイトもあります。
実際に平均年収等から手取りの月給、年収を推測してみたので参考にして下さい。
精神保健福祉士の平均年収・給料
それでは、精神保健福祉士の平均年収はいくらくらいなのでしょうか。
気になるので調べてみました。
男性か女性か、その業務の付き方は正規職員なのか非常勤なのかで収入が変わっているので、グループ別に調査しております。
また、年代別にグループ化しているものもあるので、これから精神保健福祉士で仕事をしてみようとしている方や、自分の年収が周りと比べて妥当かどうかを調べるために参考にしてください。
精神保健福祉士の平均年収(平成26年) | ||
雇用形態 | 平均年収 | |
男性 | 正規職員 | 426万円 |
非正規職員(常勤) | 274万円 | |
非正規職員(パート等) | 162万円 | |
派遣職員 | 70万円 | |
女性 | 正規職員 | 368万円 |
非正規職員(常勤) | 239万円 | |
非正規職員(パート等) | 131万円 | |
派遣職員 | 130万円 |
精神保健福祉士の平均年収(平成26年) | |
年代 | 平均年収 |
20代 | 255万円 |
30代 | 319万円 |
40代 | 380万円 |
50代 | 468万円 |
精神保健福祉士の平均的な年収についてまとめました。大体250万〜500万円の間に年収が落ち着くことが多いでしょう。
たまに口コミサイトなどでは年収500万円を越えているかたも見かけますが、管理職などをしている場合が多いです。
※データは公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「平成27年度就労状況調査結果」をもとに作成
精神保健福祉士の平均的な手取り
上記の表から、年代別の平均的な手取り金額の推測をしたデータです。
精神保健福祉士の推定手取り年収(平成26年) | |
年代 | およその手取り年収 |
20代 | 210万円 |
30代 | 245万円 |
40代 | 265万円 |
50代 | 322万円 |
これを、月給に換算してみます。月給に換算する場合、ボーナスがある前提で計算していきます。
ボーナス金額が普段の月給の2倍程度になることが多く、年2回あるとして計算します。なので、年収 ÷ 16 を推定の月給として表記しています。
精神保健福祉士の推定手取り月給(平成26年) | |
年代 | およその手取り月給 |
20代 | 13.1万円 |
30代 | 15.3万円 |
40代 | 16.5万円 |
50代 | 20.1万円 |
日給に換算するとどれくらい?
一日あたりにすると、どれくらいの収入なのかというのを気にする方も多いようです。多分ですがアルバイトや派遣と比較していると思うのですが、参考程度に計算してみます。
労働条件によって、収入も勤務日数も変化すると思いますので、今回は簡易的に月の勤務日数を20日として換算しています。
精神保健福祉士の推定手取り日給(平成26年) | |
年代 | およその手取り日給 |
20代 | 6,550円 |
30代 | 7,650円 |
40代 | 8,250円 |
50代 | 10,050円 |
20代や30代の平均日給を見ると、1日の労働時間が8時間だとして、時給1000円よりも下回っています。
この現状がアルバイトなどと比較して「アルバイトした方がいい」という意見がでる理由ですね。
最近はアルバイトなどで時給1000円 + 交通費支給なども多いので、休みのとりやすさや辞めれる気軽さを考えてアルバイトをする方もいるようです。
また、30代くらいになると家庭を持つ方もいるので、アルバイトなどと掛け持ちや、自分で副業を始める方もいるようです。
最近では、アフィリエイトや株などを行っている方も実際にいます。
【関連記事】精神保健福祉士の仕事が「辛い」「辞めたい」と感じている人に知ってほしい4つの選択肢
精神保健福祉士の全体平均の年収は400万円以下
精神保健福祉士をメインとした相談員や指導員の業務は、大卒の正規職員の場合は月給17万の方もいるようです。
それを考えると、月給が13万や14万といったこともザラにあると思います。
精神保健福祉士は非常勤講師として職につくことも多く、その場合は時給換算で900円にも満たないことも多くあります。
精神保健福祉士の業務のほとんどが、会話という相談援助を主とする職種なため、特別な技量がなくとも代替できると思われがちなのが問題かと思います。
また、精神保健福祉士として長く働いた方は、違う役職へと変わっていってしまうこともあり、精神保健福祉士として業務を遂行している人のほとんどが若い方になりがちです。
そのため、平均年収も低くなりがちというのが現状です。
【関連記事】【本音爆発】精神保健福祉士の仕事の大変さや本音・勤務先について
【関連記事】精神保健福祉士は仕事がない?大変?PSWの現状まとめ
精神保健福祉士の雇用状況
精神保健福祉士の雇用状況です。精神保健福祉士の資格は名称独占資格なので、資格を持っていなくても業務をすることは可能です。
現実問題、精神保健福祉士の仕事を資格を持たずに遂行している現場が結構存在します。
雇う側の立場としては、「会話が主で、他の人にもできる業務」のために高い人件費をかけたくないといった声も上がっています。
【関連記事】精神保健福祉士の就職先はどこ?活躍の場をまとめてみました
精神保健福祉士登録者数
精神保健福祉士の登録者数です。合格率が高いのも相まって、一気に登録者数が増えています。
精神保健福祉士 登録者数(人) | |
平成12年 | 4,169 |
平成13年 | 6,655 |
平成14年 | 9,332 |
平成15年 | 12,666 |
平成16年 | 18,321 |
平成17年 | 21,911 |
平成18年 | 25,950 |
平成19年 | 30,326 |
平成20年 | 34,768 |
平成21年 | 39,131 |
平成22年 | 46,002 |
平成23年 | 49,545 |
平成24年 | 55,394 |
平成25年 | 58,770 |
平成26年 | 62,883 |
平成27年 | 67,896 |
平成28年 | 71,371 |
出典:社会福祉振興・試験センター
主な雇用先
精神保健福祉士の主な活躍先です。
- 医療機関
- 生活支援施設
- 福祉行政機関
- 司法施設
医療機関
一番挙げられるのが精神科のある医療機関です。仕事内容は職場によって異なりますが、相談室に所属して精神障害者の支援をすることが主な仕事です。医療機関や地域との連携をするパイプ役になる仕事もあります。
生活支援施設
精神保健福祉士は、自立訓練施設・就労移行支援施設、グループホーム、地域活動支援センター、相談支援事業所などの施設での活躍もできます。主に対面や電話での相談や支援の業務が主です。
福祉行政機関
自治体や保健所など、福祉行政機関でも活躍しています。行政機関では、法律の手続き業務、精神障害者の生活支援業務などを行います。
司法施設
精神障害が原因で善悪の判断がつかない方が罪を犯した場合、「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った精神障害者の医療及び観察に関する法律」に基づき、精神保健福祉士が関わることになります。
「精神保健参与員」や「社会復帰調整官」として、対象者が社会復帰できるように手配するのが仕事です。
その他
最近では、企業や教育機関で精神面のカウンセラーとして活躍している方もいます。
まとめ
いかがでしたか?精神保健福祉士の仕事はやりがいがある素晴らしい仕事である一方で、収入などは他の職業に比べて低めだといえます。
時給換算をするとアルバイトと同等の給料になってしまうので、額面だけを見て仕事をするのは厳しいかもしれませんね。
精神保健福祉士の資格を持っていると他にもいくつか活躍の場もありますので、自分の希望にあった働き方をしていきたいですね。他の業務内容などについても、当サイトで紹介しているので参考にしてみてくださいね。
精神保健福祉士についてをまとめた記事があります
精神保健福祉士に関する情報をまとめた記事を用意しました。個別での相談やコメントでもらった意見をもとにさまざまな内容について書いてるので、一度参考にして下さい。
ここまで読んでいただきありがとう御座いました!
以下にも様々な情報を掲載しておりますので読んで頂けると嬉しいです。