こんにちは!
介護施設長の前田裕(@masakuraudo0415)です。
皆さんの介護現場でも1人は居るのかなと思います。
しかし、この様な認知症が原因で暴力行為を受けるのは「当たり前だ」と言う方々もいます。
それはちょっと言い方に問題が有るとしか思えません。
様々な研修でも、認知症の高齢者から暴力行為を受けるのは「認知症介護が出来ていないからです」
みたいな、変な正義感たっぷりな講師も多くいます。
しかし、よく考えてみて下さい。
どれだけ認知症という病名だからと言って、普段から頑張って認知症介護を実践・勉強しながら支援している介護職からするとどう感じますか?
頑張って仕事しているのに、相当辛いとは思いませんか?
私なら、「介護職にも人権をください」としか言えません。
そんな認知症の高齢者からの暴力行為について私の経験談も踏まえながらお伝えしていきたいと思います。
それでは、今回もよろしくお願い致します!
暴力が起きる原因とは?
先ず、認知症の高齢者が皆さん暴力を振るうことはありません。
では何が起きて暴力という事が起きているのでしょうか?
そんな原因について考えていきましょう!
感情をコントロールする事が普通に出来なくなる
高齢者が認知症を罹患すると、置かれた環境や人為的な要因が大きく影響することが多いです。
そんな高齢者は、まず始めにストレスを受けていき、心がますますコントロール出来なくなるんです。
これは、普通の人間でも同じ事が言えます。
様々な環境や人為的なもので、もしも自由を奪われたら?
簡単ですよね。
普通にイライラして暴言や最悪暴力に発展するかもしれませんよね!
つまり、感情をコントロールする事が普通に出来なくなるんです。
しかも、認知症の高齢者ならば尚更です。
これは医学的にも証明されていて、感情の抑制を司る前頭葉という脳の一部の萎縮により認知症の高齢者はストレスフルな状況になり、暴力へと繋がりやすいんです。
ストレス爆発が認知症の高齢者にとっては沸点が低いという事ですね。
そりゃあ、普通に感情のコントロールなんて出来なくなる訳です。
暴力行為が目立つのであればチームで考えよう
もしも、今です。
認知症の高齢者の暴力行為を受けるのは相当辛いです。
お互いに辛いという状況で、介護が行われているという意味があるのか解らない状況ということです。
そんな状況を打破する為に介護職や管理職もいる訳です。
では、どうしていくと解決に向かうのでしょうか?
認知症の方の意思を尊重すること
当たり前なことだと感じているでしょう。
ただ、本当に介護職場で「認知症の方と本当に向き合っていますか?」
向き合い方にも色々あります。
私が言いたいのは、「認知症の方の意思を尊重すること」が最重要項目であるということですね!
そんな認知症介護を実践するにはどうしたらいいでしょうか?
ただでさえ、介護職は暴力行為を受けるのは相当辛い状況なんですよ。
はっきり言いますが、難しい認知症介護支援になりますね。
しかし、100%解決まではいかなくとも暴力行為がなくなるまではいける可能性は十分にあります!
せめて、暴力に至らないという考え方ですね!
そんな認知症介護をどうしていきましょうか?
やはり、最初は暴力を振るう認知症の高齢者へチームプレーで良い状況へと導いていきましょう。
特に、ここで言う「チームプレー」が出来ないと意味をなしません。
介護職員、それぞれの認知症介護支援がバラバラでは意味がないですから。
結論から言うと、介護職やナース等と様々な職種が認知症の方を意思を汲み取り、尊重することから始まります。
そうしないと、個人プレーだけでは環境の変化には対応出来なくて、イライラを爆発してはそれを防ぐだけの介護支援しか出来ないのであまり意味をなしません。
介護職員が相当辛い状況を打破することが鍵
ここまで話していくと、どう認知症介護について暴力行為をする改善策が見えてきたかなと思います。
ぶっちゃけ、認知症介護は難しいですよ!
私自身も暴力を振るう認知症の高齢者から噛みつかれたり叩かれたりは経験しました。
しかし、その中で「何故そうなるのか?」と言うことを毎日のように考えていました。
相当辛かったですよ。
なんでこんなにも暴力を振るうのかと。
しかし、暴力行為が出る認知症高齢者のことを必死に考えました。
すると、見えてきたんです。
研修も受けていましたが、それ以上の努力がいると考えていました。
そこで当時、私ははっきり言いましたよ。
何故、この入所者さんは暴力に出るのかと。
そして、チーム全員が話し合いの元で暴力行為が出るのは何故か?
更に、今までどんな認知症介護支援をしてきたかと。
全員で考えると案外答えは簡単に出たりするものです。
それがダメならば、次を考えると言う支援を続けました。
統括して言うと、「チームプレーとして全職員が同じ対応をすること」
やはりここからが始まりで、そうしていくと暴力行為も減っていきました。
これが、認知症の高齢者の暴力行為を減らしていき、本人も落ち着く手段の第1段階ですね!
どうしても認知症高齢者の暴力に耐えきれなかったら
どうしても、認知症介護には限界があります。
特に暴力や夜闇徘徊等です。
そう言う時は、上記で述べたチームプレーが思う存分出来る認知症介護が出来る介護事業者への転職や就職をおすすめします。
リーダーや管理、経営者が本当に認知症介護を知っており、介護現場での暴力に対する指針を出せない職場はちょっと問題ですね。
要するに、暴力が出る認知症の高齢者さんの最後の解決方法は薬しかありません。
ただ、これだけは避けたいんです。
しかし、介護職がこれ以上の暴力を受け続けるのは相当辛いですし、仕事としてそんなことはまかり通りません。
幾ら認知症だとしても暴力を常に受けるのは、人間苦痛でしかありませんしそんな仕事が他にありますか?
そんな辛い状況だけは自分自身が潰れてしまうのがオチです。
働き方についてもっと考えて、今の介護職場で良いのかを考えてみましょう!
それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました。
以下にも、様々な情報を掲載しておりますので読んで頂けると嬉しいです。