こんにちは!
カイゴのティータイム運営者の前田裕です。
今回は、[ホスピスケア]介護士が癌を患う高齢者介護について考えていきたいと思います。
ホスピスケアと向き合う介護士
人間、いつ癌と宣告されるかは神のみぞ知るというとても難しい問題です。
そして、介護士の皆さんの勤める介護事業所・介護保険施設でも癌を患う利用者・入所者さんが居ると思います。
基本的に高齢者の方は癌の進行は遅い傾向が多いです。
しかし、主治医から余命宣告を受けるとホスピスケアが開始されます。
余命宣告を受けていなくても、ホスピスケアをする場合も勿論あります。
ホスピスケアはとても難しい問題ですが、それこそチームケアが学べるはずです。
それでは、今回もよろしくお願いいたします!
癌って一体どういう事なの?
まず、癌というのは「悪性新生物」という名称になります。
人間には、ほとんどの方が腫瘍というものができたりします。
よく、胃カメラの検査結果で「ポリープがありますね」と言われる事があるかと思います。
しかし、このポリープ(いわゆる腫瘍)は良性のものがほとんどなのですが、悪性腫瘍が見つかる場合も、もちろんあります。
この悪性腫瘍が早期発見できれば、生存確率もグンと上がるのですが、厄介な事に癌は初期症状を自覚出来ない場合がほとんどです。
いくら健康診断を定期的にしていても、医師によっては「今のところそのまま様子を見ましょう」という方も実際にいらっしゃいます。
しかも、人間ドックでも完璧には癌とは解りません。
癌は再発しやすい
もし、これがいつの間にやら悪性腫瘍で進行していたならば・・・
とっても怖い事ですよね。
癌は、進行と共に他の臓器や骨にまで転移します。
こうなるともう厄介です。抗がん剤を色々と試したり、悪性腫瘍を除去しても再発しやすいのです。
とても厄介なものが癌(悪性新生物)なのです。
しかし、年々医療の進化はめざましいものがあります。
癌と上手に向き合っていくという事
もしも、末期の癌と診断されてしまったらあなたは何を考えますか?
「仕事も辞めて、好きな事をしよう」「徹底的に最先端治療をして治す!」等様々だと思います。
私がとても印象に残るのが、市川海老蔵さんの妻である小林真央さんの癌との闘病生活でした。
私も真央さんのアメブロの読者でもありました。
とても、感性の豊かな方で、何よりも家族を愛する方でした。
抗がん剤による身体的・精神的苦痛の中で家族はもちろん他の癌患者様へのアプローチがとても印象的でしたし、私も凄く学ばさせて頂いた次第です。
人生の最期を知った時、少なからず快方する事を切に願い生きていく。
これは、いくら解っていても自分がそうなった時にどう理解するかは、私も解りません。
ただ、癌になってしまい余命宣告を受けても、その残された人生でできることはきっとあるはずですし、病院から受ける治療はもちろん、愛する家族から受ける「その時の時間」はとても大切だと思います。
それが、介護分野でも生かされるホスピスケアの本質です。
介護士・介護福祉士として緩和ケアを考えていかなくてはなりませんね!
介護士が行うホスピスケアとは
ホスピスケアとは、直訳すると「緩和ケア」と言います。
緩和ケアについて以下厚労省の見解をご参照下さい↓
厚生労働省より抜粋
余命宣告を受けた方々が、身体的・精神的苦痛を少しでも和らげ、自分の残された人生を支援していくというケアになります。
その方のQOL(生活の質)を最大限支援しますというものです。
癌に限らず余命宣告を受けた方に対する、その方の希望や願いをできる限りの「お手伝いをしますよ」というものです。
そして、しっかりとホスピスケアを学んだ医師や看護師が主にフォローしてくれます。
医療・福祉・障害と様々な専門分野の方々が本人はもとより、家族へのアプローチも同時進行で行います。
これらが介護士が行うホスピスケアの総合的な意味合いです。
なので、チームケアが必須であるという事です。
介護リーダーや管理者、ナースや患者さんや利用者さんへ関わる全ての人材でケアしていくことになります。
高齢者へのホスピスケアのまとめ
もしかすると高齢者の方が余命宣告を受け、自分の死をとてつもなく恐ろしい感情が爆発してしまうかもしれません。
しかし、現代の日本のホスピスケアは益々広がっています。
その方の最期を幸せに逝って頂く事の意味をホスピスケアに従事する介護士は優しくフォローしていく事になります。
発言する言葉の選択にも気をつける事もあると思います。
又、学ばさせて頂く事もあります。
「癌になってしまったから・・」と悩むのは誰でもそうですが、治癒するかもしれない可能性や、望んだ最期を誰もが迎えられるよう切に願う心も必要です。
私も沢山の看取りへ携わってきました。
人の死は、必ず訪れます。その場で看取らせて頂けた方に対し、尊敬の念で私は看護・介護をもっと勉強していければと思います。
それでは、ここまで読んで頂きありがとうございました!
介護の現場ではホスピスケアも行いながらも、様々な高齢者さんへの介護支援において介護現場では不満も大きくあります。
それだけ、人の命に関わった仕事のプロフェッショナルが介護士・介護福祉士だと言うことです。
以下にも様々な情報を掲載しておりますので読んで頂けると励みになります!