こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
暑い夏の時期は特に高齢者が熱中症になってしまうことがとても多いですね!
そして熱中症で救急搬送される半数近くが高齢者です。
介護職や介護支援専門員なら口を酸っぱくするほど高齢者へ「エアコンを使用してくだいさいね」「水分はこまめに飲んでくださいね」と声かけしますよね!
それだけ高齢者が熱中症になりやすいのは承知の通りだと思います。
しかし、特に在宅生活を送っている高齢者さんがエアコンを使用しないのは何故なのか?
介護職としてそんな疑問を感じたことはありませんか?
どれだけエアコンを使用するように声かけをしてもですよ。
そんな疑問について私が居宅ケアマネ時代に様々な高齢者さんから聞いてきた体験談をもとに考えていきたいと思います。
私自身、畑仕事を真夏に30分しただけで熱中症になった過去があります。
めまいが突然起こり、フラフラ状態で倒れましたから。
それだけ怖いのが熱中症です。
実は盲点だったことがありますので深掘りしていきますね。
それでは、今回もよろしくお願い致します!
そもそも生きていた時代背景が違います
介護職の皆さんは高齢者介護を毎日していて生活歴を重要視したことはありますか?
介護現場では時間的な余裕もなく難しいかと思います。
しかし、ちょっとした隙間時間があれば高齢者の基本情報に生活歴が記載しているので観ることをおすすめします!
特に在宅介護でいえばヘルパーは高齢者さんの生活歴を必読しましょう。
そうすることで何が観えてくると思いますか?
例えば、畑仕事をしていた高齢者さんであれば春夏秋冬で畑仕事のやり方が変わるでしょう。
特に真夏ともなればこまめに日陰にいたりう、うちわを持参していたかもしれません。
しかし、エアコンは当時無いので他の手段を考えて生きてきたわけですね!
そうなるとヘルパーがいくら「エアコンを使用してくださいね」と声かけしてもそんな常識は若い世代とは違うわけです。
そもそも生きてきた時代背景が違うからです。
私自身、その辺りは居宅ケアマネをしていた時代にとても重要にしていました。
そんな状況を様々な介護保険サービス事業者や家族・民生委員さんへ情報をお伝えしていましたね!
しかも高齢者さんは暑い・寒いという感覚が高齢なので、そういう身体的な影響で鈍感になっているという背景もあります。
そんな状況も考えて、生活歴を考えながら特に認知症高齢者の方に関しては室温が快適かどうかを適宜チェックする体制づくりが不可欠です!
エアコンをつける習慣をわかりやすく伝えること
在宅生活を送っている高齢者さんがエアコンをつけること自体にまず気付かないか無理をしてまでつけないのが普通なので、訪問した際にエアコンチェックを本人さんにさりげなく毎回伝えましょう!
エアコンは真夏なのに暖房のスイッチを押してしまう高齢者さんも多いのが特徴です。
これは盲点でした。
いくらエアコンの温度を低く設定しても暖房では全く意味がありませんし逆効果でしたから。
熱中症予防にはなりませんね。
これらは私が居宅ケアマネとして訪問した際に多く観てきた事例です。
わかりやすく伝えることや、あえてエアコンをタイマー設定で冷房弱にしていると気付かないのである意味いい熱中症予防に繋がるでしょう!
こういう介護支援はヘルパーさんや通所系の方々とよく話し合いましたね。
ケアマネよりも利用者さんと接することが多いですから!
そんな熱中症予防の情報は常に共有しておくことが必要ですね。
高齢者がエアコンをしないのは何故なのか?ということは生活歴も含めて常に意識して介護支援をチームで共有することが大切です。
熱中症予防はとても大切な介護支援です
熱中症で救急搬送されても亡くなる高齢者さんは多くいます。
そんな情報を聞いた介護職やケアマネジャーはどう感じるでしょう?
その答えは後悔だけが残ります。
日本はここ数年、相当な災害が起きたり亜熱帯の気候かというくらいに昔の考え方では上手くいかないんですね!
そこで、熱中症だけにスポットを当てても救えた命はあるんです。
ただエアコンを使用しないといけませんと言うだけでは改善できません。
我慢強さでは高齢者の方が若い世代より上なのかもしれません。
ここが現代介護の盲点です。
何が盲点か?
それは、高齢者の我慢強さです。
それだけ大変な時代を生きてきたのが高齢者さんですから。
なので、命を守る為にも介護職はしっかりと生活歴を把握して熱中症を防がなくてはいけませんし、そんな情報をケアマネへ送りましょうね!
上記で説明した通り、1番大切なことがあらゆる介護関係者との情報共有とそんな高齢者の生活歴から紐解くエアコンを使用してもらう介護支援が必要なんですね!
声かけばかりでは高齢者も耳が痛くなるので、介護支援側から出来ることを実践していきましょう。
介護支援ってそれだけ難しいんです。
しかし、そこを支援できるのは介護職やケアマネの考え方1つなんですよね。
ここまで説明すると「何故高齢者がエアコンを使用しないのは何故なのか?」が理解できてくると思います。
若い世代で高齢者を守ることこそ、最終的な介護支援のあり方です。
自立支援介護にも繋がりますから!
それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました!
以下にも様々な情報を掲載しておりますので読んで頂けると幸いです。