こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
今回は、有料老人ホームの指導・監督が強化される理由は何故なのか?について考えていきたいと思います!
とうとう有料老人ホームへ大きなメスが入りましたね!
令和元年から言われている事でもあり、令和2年3月30日には厚労省老健局から各行政へ通達が行っている状況です。
現場の介護職員にはこの辺りは大まかにしか、上司からも話が来ていないと思います。
なので、私のブログでご紹介していければなと思います!
介護士・介護福祉士・看護師として転職する際にも有益な情報が発信出来るように頑張ります。
しかし、何故ここまで介護保険施設でも無い有料老人ホームへの指導・監査が厳しくなったのでしょう。
そもそも有料老人ホームが乱立された事による、適正な介護支援が曖昧なままで来たからでは無いでしょうか?
例えば、有料老人ホーム設立の届出をしていなかったりする事業者も居る位なんです。
そして、介護支援は基本的にそこまで重要視されておらず、いわば無法地帯だったんですね!
(全ての有料老人ホームへ言っている訳ではありません)
無法地帯な有料老人ホームで行われて来た例えばの例でいうと、「事故報告書」を書かない。
何かあったら、ケアマネへ相談するか家族へ色々と注文を付けるとかですね。
こんな、有料老人ホームが現実に有りましたし、今も介護支援についてはまだまだ未完成だと実感します。
何故、ここまで放置されて来たのか?
それでは、有料老人ホームでの指導強化や監督されるまでに至った経歴や、これからの在り方について考えていきたいと思います!
高齢者福祉の社会全体から考えていかなければ難しい問題だと思います。
それでは、今回もよろしくお願い致します。
有料老人ホームは囲い込みの箱物と化している
高齢者の方々にとっては、有料老人ホームへ入居する事で、ある程度の心身の安全と日常生活の確保が約束出来るからと大金を支払い入居していく訳です。
しかし有料老人ホーム側は、「家賃が安いから安心して生活できますよ!」という言葉を巧みに使用する事業者もかなり居ます。
そういう低賃金で入居出来る有料老人ホームが何故運営できているのか?
簡単ですよね!
有料老人ホームだけ運営している事業者って、なかなか無いですよ?
相当な高額所得者専用の有料老人ホームくらいですね!
低賃金で入居出来る有料老人ホームの収入源は、介護保険制度を利用したデイサービスや訪問介護、訪問看護を敷地内に併設させていると思います。
それが、囲い込み戦法を駆使した現在の有料老人ホームの在り方です。
何でもかんでも囲い込みが駄目だとは言いませんよ!
しかし、意地でも併設している介護保険事業所を利用条件に有料老人ホームへの入居を承諾させる悪徳有料老人ホームは、今でも多く存在します。
これは、遠回しに詐欺的としか言いようが有りません。
そこで、有料老人ホームへメスが入った訳ですね!
ケアマネによく相談してから有料老人ホームへの入居を考えましょう!
恐らく、自宅では生活が相当難しくなってしまった方や特養への入所待ちの高齢者さんが有料老人ホームへ入居することが多いでしょう。
私もケアマネ時代に、そんな利用者さんを数多く観てきましたから。
しかし、絶対に悪徳なまでの囲い込み最優先である、経営主体の有料老人ホームへの紹介は一切しませんでしたよ。
最悪なケースが、有料老親ホームへ入居するなら併設する居宅介護支援事業所のケアマネへ担当を変えてくれと言われた事も有ります。
何様かと!
当時は相当頭にきました。
何なら、地域包括支援センターへ相談しに行った位です。
なので、良い有料老人ホームへ入居を考えている方は先ず、担当のケアマネさんへ相談してから入居を考えましょう!
ここまで読んで頂けると大体、有料老人ホームがピンキリであると解ったかなと思います。
では、早速「有料老人ホームの指導・監査が強化される理由」へと踏み込んでいきたいと思います!
高齢者が安心して過ごせる環境を全ての有料老人ホームが提供する事
全ての全国各地に存在する、有料老人ホームが健全な運営と伴った介護支援が出来る様に、指導・監督が強化される様になりました。
もう、この一言に尽きるんですけどね!
そして、何故今になって厚労省老健局がここまでズバッと明言してきたか?
それは上記でご紹介した通り、健全な有料老人ホームの経営がなされていなかったからです。
ただ囲い込みによる、高齢者ビジネスと考えて参入してくる他業種の会社も多く有りましたし、今でも増加しています。
そこで、厚労省老健局から発信された有料老人ホーム等への指導を強化する資料を以下にご紹介します!
厚生労働省老健局高齢者支援課長より抜粋
これを全て読んで頂けると、厚労省の気合の入り方が理解出来ると思いますよ!
お金の面でも大きく取り上げていますね。
これだけ、有料老人ホームは厳罰化されていくんです。
・私が有料老人ホーム事業者へ伝えたい事
「なあなあな介護支援ではいけませんよと!」
「しっかりと、行政・自治体が監督してますからね!」
という事ですよ。
これは、本当に嬉しい事ですね。
適当な運営をしていた有料老人ホームは、今もあたふたしているでしょう。
最初から、高齢者が安心して過ごせる環境を整えて必要な介護支援は併設された介護事業所を利用するか、他の介護保険事業所を利用するかと言うこの思考で入居されている方への支援と言う土台を作るべきなんです。
と言うか、それが高齢者福祉において当たり前の事なんですけどね。
もう、居宅ケアマネも地域にある有料老人ホームの素性なんて解っていますからね!
そんなこんなで、今回は有料老人ホームの指導・監督が強化される事について触れていきました。
普段、介護現場に居て、地域の有料老人ホームの実態が解らないと言う方や、今から有料老人ホームを探される高齢者・家族の皆さんへこんな情報が伝われば幸いです!
これから、団塊世代が75歳を迎えてきます。
介護福祉の世界も今回の有料老人ホームの件に関してもですが、更に発展していかなければ介護保険制度は事実上の崩壊を招いてしまいます。
そんな事にならない様、介護という仕事をもっと深く知っていかなくてはなりませんね!
今回はそこも踏まえ、有料老人ホームを例にご紹介しました。
これからも素晴らしい介護施設が増える事を切に願います!
介護士として有料老人ホームで働くことについて以下にご紹介しますね。
それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました!
以下にも様々な記事を掲載していますので、読んで頂けると嬉しいです。