こんにちは!
前田裕です。
今回は、介護保険制度が良くなるには囲い込みの厳罰化
について考えていきたいと思います!
このブログを観て頂いている、介護士やケアマネの皆さん「介護の仕事は楽しいですか?」
楽しいどころか「介護士が居なくて毎日バタバタ(介護現場)」「囲い込みをしたく無いよ(ケアマネ)」
そんな声が何だか沢山聞こえてきます。
実は、私もその内の1人だからです。
実際にそうなんですよね。
介護保険制度は3年おきに大改正がありますよね。
その度に介護保険制度は改悪されているとしか言いようがありません。
何が改悪されているかは以下にまとめておきますね!
まー囲い込みの事についてです。
そもそも、私が考えるに介護保険制度の要でもある「ケアマネさんが囲い込みの為に利用されている」事が、1番諸悪の根源だと思います。
様々な企業や社会福祉法人が、囲い込み合戦をする事で「利用者さん本位の介護保険サービスの利用が出来ない状態」が出来上がってしまっている訳です。
経営上仕方がないと言うのも勿論、理解出来ます。
しかし、何故ケアマネがしたくも無い囲い込みをしなくてはいけないのか?
そもそもの介護保険制度がそう言う図式を作っている事と、所謂高齢者の増加による事での需要による、利益を取りたいと言う一般企業が爆発的に増加している事がこんな事になってしまったとしか言いようがありません。
有料老人ホームやサービス付き高齢者専用住宅が乱立している理由でもあります。
囲い込みすれば、相当な利益が見込めますから。
それでは、今回もそんなハチャメチャな介護保険制度について考えていきたいと思います!
よろしくお願い致します!
ケアマネの囲い込みは本来の業務では無いよね
ケアマネの本来の仕事って何だろう?
現場の介護士や介護福祉士は解らない部分もあるので以下に解説しておきますね!
・課題分析(アセスメント)を行い、利用者さん入所者さんの課題分析を行います。
・アセスメントを元に、介護支援サービス計画書(ケアプラン)の作成を行います。
・介護サービス事業者との連絡調整や担当者さんの相談支援を行います。
簡単ではありますが、この3つは必須ですよね!
しかし、困難事例の問題解決や月初めには給付管理があったりと大変です。
介護保険更新・申請・区分変更・病院との連携・地域包括支援センターや行政への書類提出等、言ったらキリがありません。
そんな状況で、上司から「うちの関係介護事業所を利用するように頼むよ!」とケアマネさんは言われるんです。
正直、ケアマネとしてのモチベーションはだだ下がりです。
ケアマネからしたら、「私は営業マンなんですか?」
と言う感じです。
ケアマネって本来の業務を遂行するだけでも大変なのに、囲い込みを上司から促され続けたら精神崩壊寸前ですよ。
書類は山住みなんです。
なので、ケアマネの囲い込みは本来の業務では無いよねってつくづく思うんですよ。
介護現場の苦労をケアマネさんが知らない訳ではありませんよ!
精神的なプレッシャーを毎日受けながら、本来のケアマネ業務をしている訳です。
利用者さんはケアマネさんがおすすめするから利用しているだけ
ほとんどの介護保険制度を利用する高齢者さんは、担当のケアマネさんが「こんなに良いんですよー」と勧められたら、その様に従います。
高齢者さんは、「ケアマネさんがせっかくこんなに良いと言ってくれるんだから」と言うんですよ。
囲い込みをされているとは事知れずに。
勿論、囲い込みなんかしたく無いケアマネさんが多いはずです。
しかし、そうせざるを得ない状況を作っているのは経営者さんなんですよ!
そりゃあ安い介護報酬でなんとか生き延びるには、現行の介護保険制度では無理があるのも解りはします。
しかし、囲い込みを必要以上にケアマネへ勧めないで欲しいです。
本当に良い介護事業所であれば、ケアマネだってバカじゃ無いんで自分が所属する会社や法人へ利用者さんを勧めますから!
しかし、必要以上に囲い込みをケアマネや在宅介護サービス事業所へしつこく言っていると何が起きるでしょうか?
それは、介護職員自体のモチベーションが下がり、必要とする介護支援や本来の介護事業所の良さが埋もれてしまい、意味のない介護事業所が完成されてしまうんですね。
そうなってしまうと、ケアマネも自分の事業所への利用を担当する利用者さんへは紹介したく無いとなるんです。
金に執着しすぎる介護事業所でのケアマネとして転職する事は全くおすすめしません!
どれだけ給与が良くてもです。
囲い込みに必死になり、気付いた時には辞めたいと感じるからです。
なので囲い込みとは知らずに、利用者さんはおすすめされるから利用しているだけなので、これはケアマネとしてはやりがいを私なら全く感じませんね。
介護保険制度で囲い込みを防止するには?
上記で説明した事は事実なので、詳しく囲い込み防止について考えていきます。
本当に正当な介護保険制度が生きていくには、完全に囲い込みへの厳罰化が必要です!
勿論、良い介護保険事業者も存在するので、「100%ケアマネが所属する介護事業所への利用を禁止」する事は間違いです。
そこで、例えばの例を考えました!
どう囲い込みを厳罰化するかと言うと、介護保険制度で「ケアマネ自身が所属する企業・社会福祉法人の居宅介護支援事業所から、同企業・法人への介護サービスを提供する全ての利用者さんの総数が、50%以上を超えてはならない」
とするだけでも良いかと思います。
「ん?どう言う事ですか?」
と言うと、「自分が勤めている居宅介護支援事業所において、自分が勤めている法人への介護事業所の利用はケアマネの担当利用者の総数の内、50%以上を超えないで!」
と言う事です。
これで、囲い込みがある程度緩和出来ると思います。
こうでもしない限り、悪徳な囲い込みをする介護事業所が減る事は間違い無いでしょう。
そして、本来の介護保険制度に置いて、ケアマネが普通にケアマネジメントが出来ませんから。
加えて言うなら、ケアマネへの処遇改善交付金を創設するべきです。
そうしないと、ケアマネはますます減る一方だからです。
では、そうするとどう言うことが起きるのか?
囲い込み防止についての私見です。
考えてみました!
囲い込みで成り立っている介護事業所が倒産する?
勿論、今囲い込みをしている介護事業者や社会福祉法人は資金調達に至難が訪れます。
ならば、猶予期間を作りましょう。
囲い込みの厳罰化と言っても、いきなりは酷な話なので。
例えば1年とか期間を決めて、その猶予期間内に50%までの囲い込みが許される事を考えてみましょう。
これがどんな現象を起こすのか?
囲い込みの概念を半ば捨てて、良い事業所を作ることに専念するようになり、そんな良い介護事業者へ他のケアマネさんが利用者さんを紹介してくれるようになるんです!
これって普通の考えでは無いですか?
そして、そんなホワイトな介護事業所さんへは介護報酬を上げる事も大切ですね!
そうなる事で利用者さん本位の、利用者さんに見合った介護支援サービスが受けれる訳ですから。
そこにケアマネの視点で助言・相談・そして支援すれば言い訳です。
そして意味のある、良いサービス担当者会議も出来る訳です。
これが2000年に誕生した介護保険制度の基本なんです。
それが、いつの間にやら国の意味のわからない介護報酬を削り、加算だらけの介護保険改正のおかげで囲い込みが常習化した訳ですね!
基本に戻りましょう!
と言う事です。
初めてケアマネ試験に合格した時に実務者研修でそう学んだはずです。
今、その原点に戻らないと本当に介護保険制度は事実上の破綻に追い込まれます。
利益優先では福祉と言う訳では無いんですね。
私が真摯に言いたい事はなんなのか?
ケアマネさんが良い介護支援を出来る為と、囲い込みの無駄な営業は辞めましょうと言う事を私は言いたいんです。
地域包括ケアシステムもそうしなければ完成出来ないです。
ケアマネはインフォーマルサービスも活用しなければいけないからです。
介護保険制度が良くなるにはどうあるべきか、考えてみた結果です。
それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました!
全てのケアマネさんが本来の介護支援が出来る事を切に願います。
以下にも、様々な記事を掲載していますので読んで頂けると嬉しいです!