こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
今回は、介護士として認知症と老人性うつの違いを理解しようについて考えていきたいと思います!
介護士の皆さん、老人性うつと認知症の違いは解りますか?
認知症に関しては、プロかもしれません。
しかし、老人性うつは対応の仕方や介護支援方法も変わって来ます。
又は、認知症も老人性うつの2つに罹患されている高齢者の方もいらっしゃいます。
認知症の勉強はいくらでも現場で学べますが、老人性うつに関しては本格的な研修会や勉強はされていますか?
近年の日本でも若い世代でもうつ病に罹患する方が増加していますが、高齢者の方々も老人性うつへ罹患してしまう事が多くなってきています。
高齢者の孤独化も問題なのかもしれません。
そこで認知症と同じ様な症状が出現する、老人性うつについてご説明していきたいと思います。
認知症ではなく実は老人性うつだったと言うことも実は多いんですね。
それでは、今回もよろしくお願い致します!
認知症と老人性うつの症状についてまとめ
先ずは、老人性うつについてご紹介しますね!
・老人性うつを発症した高齢者は、頭痛をはじめ、めまい、食欲不振や吐き気など身体面の不調も訴えることが多いです。
最初は風邪かな?と勘違いする事も多いのが特徴です。
その後に、倦怠感や眠れない等の症状が早い段階で出現していくのが認知症と違うところです。
因みに、老人性うつと言ってもこれは正式名称では無く、普通に「うつ病」と言います。
正確にはですね。
若い世代も発症するうつ病と症状はあまり変わりが無いと言う事です。
しかし、老人性うつ病特有の症状があり、認知症と誤解や誤診される事も多くあります。
まとめて言うと、老人性うつ病は「短期記憶障害」が出現しやすいと言う事です!
それで、認知症と間違う事態も起きています。
認知症と老人性うつでは服薬する薬も違いますからね。
なかなか難しいかもしれませんが、以下に老人性うつかな?と考えられるポイントを説明しますね!
老人性うつかな?介護士が一番のキーマン!
現代社会の高齢者は独居の方が益々増えてきています。
そうなると、在宅で暮らしている独居の高齢者は孤独感から、老人性うつを罹患しやすい傾向にあります。
勿論、同様に認知症の発症リスクもありますが。
そう言う似た側面がある為に、認知症なのか?老人性うつなのかを判別するのが難しいと言われています。
しかし、認知症と違い老人性うつは進行が早いので最後には何もやる気がなくなり、家から出る事も他人と接触する事もしたくなくなります。
そこが、認知症と大きく違う所であったりするので、そこまで最悪な状況になる前に、在宅でも施設でも「なんかいつもと違うなぁ」と直感的に感じる事が介護士として求められる観察力だと思います。
これは、若い世代のうつ病とほぼ似た事が言えるので介護士としてよく観察しましょう!
認知症の進行は緩やかですが、老人性うつは進行が早いと言うところが肝ですね!
例えばの話しですが、食事量が急に減ったとかも目で観て解る観察です。
そんな事が毎回続いていたら「どう言う事が起きて居るんだろう?」と感じる事が大切です。
そこを見極め切れるのがデイサービスやヘルパー・施設の介護士・介護福祉士ですね!
一番声かけや介護支援する中で、「あれ?食事が進まないなぁ」「あれ?お出かけ好きなのに行きたく無いと言ってる」
こんな感じで様子を観察し、看護師やケアマネへ報告する事が大切です。
もしかすると他の病気の可能性もあり得るので、嫌がられる事はありません。
なので、介護士が老人性うつを見極めるキーマンとなりうるわけですね!
認知症と老人性うつの内容確認!
いかがでしたか?
今回は、介護士として認知症と老人性うつの違いを理解しようについて考えて行きました。
認知症は緩やかに進行していくのに対して、老人性うつは進行が早いと言う違いです。
例えば急に食事量が減っていたり、夜間不眠が続いている様な事が解る様に観察力を意識して、老人性うつなのか?と推測する事がとても大切です!
他の介護士さんや看護師さんへも情報共有する事も大切です。
もしも、老人性うつでは無い認知症の方へ抗うつ薬が投与されたら、調子が逆に悪くなってしまう可能性大です。
ここで、厚労省が発表している「老人性うつに関する資料」を添付しておきますね!
厚生労働省より引用
結構、詳しく書いてあるので是非ご参照下さい!
それでは、ここまで読んで頂きありがとうございました!
以下にも、様々な記事をご紹介していますので是非ご参照下さい。
認知症と老人性うつについての違いを理解できたかなと思います。