こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
今回は、高齢者が鼻水がひどい事があるのは何故?について考えていきたいと思います!
よく介護をしていると、やたらと鼻水がひどい高齢者の方って見かけませんか?
10センチ位タラ〜っと鼻水が垂れている高齢者さんとかです。
但し、バカにしてはいけませんよ!
これにはしっかりとした理由もあります。
又は、急性鼻炎やもっと思いがけない病気に羅漢している事さえあります。
これが今の時期だと「花粉症なのかな?」「鼻を拭くのがめんどくさいのかな?」
色々な考え方が出てきますよね!
そんな私も昔からアレルギー性鼻炎に悩まされています。
花粉はもちろん、温度の変化でも鼻水が止まりません(T . T)
抗アレルギー薬が手放せません。
くしゃみや涙が止まりません。
もし、こんな高齢者に多い鼻水又は鼻汁に関してどんな事が起きているのか考えていきたいと思います。
何故、鼻水がひどいのか?
小さな事と捉えてしまいそうですが、高齢者の病状について色々な指標になります。
それでは、今回もよろしくお願いいたします!
高齢者の鼻水がひどくなる原因とは?
高齢者は、免疫機能がとても低い状態です。
そこで、高齢者が何故鼻水がタラ〜っと出てしまう方が多いのか?
それでは考えてみましょう!
先ず、高齢者になると鼻水が無色透明でサラっとしている事が多いです。
これを一般的に「老人性鼻漏(ろうじんせいびろう)」が先ずは考えられます。
人間は歳を重ねるごとに、身体・精神的に様々な器官や思考能力が低下していきます。
この老人性鼻漏にも同じ事が言えます。
もっと細かく説明すると、鼻腔内の粘膜機能が低下していると言う事です。
鼻腔内の粘膜機能が低下する事で、鼻水が軟膜へ吸着出来ずにそのまま垂れていってしまうと言う事です。
もし、主治医や耳鼻科の医師の診断で老人性鼻漏だと言われたら風邪を引いているとかでは無く、鼻腔内の粘膜機能が低下しているんだなぁと覚えておきましょう!
高齢者さんがそんな事情で鼻水がひどい場合は、そっと鼻を拭いて上げましょうね!
絶対に、笑い話にはしない事です。
「何故、この高齢者さんは鼻水がひどいの?」
そう考える様にしましょう!
又、普通に花粉症や鼻炎の高齢者も居ますので、しっかりと高齢者の持病を確認して起きましょう!
そこで、処方された薬についてもよく知っておきましょう。
高齢者の鼻水はそこまで無いが実は重病かもしれない話
鼻腔内の粘膜機能が低下しているから、老人性鼻漏の疑いがあるかもしれないと前述しましたが、実際のところ鼻水はそこまでひどくは無いがそこに咳や微熱・痰が絡むような場合には直ぐに看護師へ知らせましょう!
もしかしたらその高齢者さんは重病かもしれません。
そこで鼻水が垂れるほどひどくは無いが、何か様子がおかしいな?
そんな時は、ちょっとの事でも気にかけましょう。
思いがけない、病気に羅漢している場合があります。
例えば、1週間しても風邪くらいで見た目は重症していると思えなくとも、実は「肺炎」でした。
こう言うパターンが実は多いです。
高齢者は、高熱や倦怠感を表にガッツリ表に出さない場合が非常に多く見受けられます。
そんな場合どの様な病気を疑いますか?
・・・?
介護をしていれば予想がつきますよね!
もし、くしゃみや鼻水はそこまで無いけれども発熱があり、咳や喀痰が主な症状の場合には、気管支炎や肺炎が疑われます。
特にこの様な状況でも、腰が曲がった高齢者さんは、幾ら鼻水が少なくても下にタラーっと流れる事があるので、注意しましょう。
高齢者の鼻水で病名が解る
今回は、高齢者が鼻水がひどい事があるのは何故?について考えていきました。
高齢者の鼻水が垂れていて、先ず笑う様な事はしてはいけません。
介護士さんなら、当たり前な常識ですね!
重要な事は、何故に高齢者の鼻水が垂れてしまう程ひどいのか?
又は、鼻水がそこまでひどくは無いが、どこに注意して観察しなくてはいけないのか?
こう言う事が、高齢者の最悪な場合の肺炎を起こさない様にする事です。
たかが鼻水かもしれませんが、どんな症状なのかを察知出来て看護師や主治医へ報告できるかが、介護士として大きな分岐点だと考えます。
高齢者は、乳幼児の様に高熱が出なくとも誤嚥性肺炎を起こしている可能性もあります。
鼻水がやたらとひどい場合に自分に置き換えてみて、風邪なのかもっと他の病気なのかを判断する観て解る指標にもなります。
高齢者が老人性鼻漏の場合が多いですが、そうなのかそうでは無いかを知っておく事は介護士としても求められてくる資質だと考えます。
これからの超高齢化社会に対応していく為に、高齢者の体調によく目を向けていきましょう!
そして、たかが鼻水・されど鼻水です。
高齢者はただでさえ、機能低下している状況です。
普通に若い世代とは免疫力も違います。
今回は、高齢者の鼻水について深く考えましたが、様々な見方がある事を忘れずに頑張って欲しいと思います!
それでは、ここまで読んで頂きありがとうございました!
以下にも有益な情報を載せていますので是非よろしくお願いいたします!