こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
介護福祉の現場では、よくありがちな「声かけ」について今回は考えていきたいと思います。
そこで、特に重要なのがスピーチロックです。
そんなスピーチロックについて最近では、多くの介護事業所・介護保険施設等でも盛んに研修をしていると思います。
その中でもスピーチロックは3ロックという虐待の中でも、一番判断が難しいところですよね。
他の介護事業所がどのように対策していたり、国としてどのような方針を出しているのか気になる時もあるでしょう。
そんな人の為に、今回手に入る資料についてはまとめてみました。
それでは、今回もよろしくお願いいたします!
スピーチロックとは何か?
簡単に言うとスピーチロックとは、態度や言葉で相手に苦痛を与えたり、相手の自由を拘束又は抑制したりすることを指しています。
有識者の中には、「スピーチロックは完全に拘束だ!」
と言う方もいますが、介護・医療現場では様々なパターンが想定されます。
なので、私はスピーチロック=絶対に虐待では無いと思います。
具体的には「ちょっと待って」「じっとしてて」「動かないで」のような、相手の行動を制限する言葉がそれにあたります。
日頃の会話で出てきそうなフレーズまでスピーチロックにあたるとされるので、意識していないとついつい出てしまいがちなフレーズです。
それに加えて、介護の現場はバタバタすることが多いので、意識していても忙しいのでうっかり発言してしまうといったこともあります。
これらの、スピーチロックを完全に使用しないと言う選択肢はほぼ無理と言って良いでしょう。
そこで、どう言う言葉の使い回しをしていけば良いのかを考えていきますね!
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スピーチロック0(ゼロ)を目指して-研修会とアンケート調査による職員の意識改革-
~待って頂く理由を説明し、待って頂いた時は謝罪の声かけを心がける。また、命令・否定型の言葉の代わりに、肯定・依頼型の言葉を使う等、丁寧でかつ、双方のコミュニケーションが成り立てばスピーチロックには当たらないと考える。
スピーチロック0(ゼロ)を目指して-研修会とアンケート調査による職員の意識改革-
介護サービスに求められるケアの質の向上
言い換え
「~しているので、待ってもらえますか」
「~終わったら行きますね」
「はい、わかりました。~終わったら行きますね」
「~したら危ないので座ってもらえますか?」
「どうしましたか?」
「何かありましたか?」「~へ、行きたいのですか?」
「汚れるから手は挙げておいてね、胸元で組んでください」
「あと、○○分待っていただけますか?」
スピーチロックの廃止に向けて―「何げなく」使ってしまう言葉を見直そう
繰り返しますが,スピーチロックの廃止は接遇の観点からも,利用者の尊厳を守る観点からも,今後の介護現場にとって非常に重要な取り組み課題です。
介護現場では,日々変化する状況の中で「そうは言っても難しい」という葛藤との戦いであり,「一歩踏み出してみよう」という勇気を持った行動の繰り返しでもあります。
現場の職員(仲間)と歩調を合わせつつ,方向性はしっかりと信念を持って進むことが大切です。
施設の職員全員が気持ちを1つにして,まずは的を絞ったいくつかの言葉かけの改善から始め,職場内の雰囲気を変えていくこと,そして職場内で不適切な言葉かけへの違和感を大切にして取り組みを進めていくことで,言葉による拘束であるスピーチロックを限りなく0に近づけていくことができるのではないかと思います。
その他資料
「スピーチロック」のまとめ記事
スピーチロックに関するまとめ記事を作りました。
なんでも虐待だと言われたら、介護現場は自立支援にさえ影響を及ばし兼ねません。
要は考え方で、研修の機会を設けたり職員間で話合いながら自立支援を重きに置いた介護支援が出来る事が最善です。
いきなり解決できる問題では無いと思うので、少しづつ職員間で理解し合えると、良い介護職場になり利用者・入居者へも良い介護支援が出来るでしょう。
1人の介護職員がスピーチロックにならない上手な声かけが出来ていてもダメなんです。
職員全員が出来ることが最終目標ということですね!
スピーチロックについての研修や勉強会を1度だけで終わらせるのではなく、定期的に学ぶことで介護職や医療従事者の方々にとって良い意識付けになると思いますよ!
スピーチロックに関して調べたい情報はこちらの記事から手に入ると思いますので、是非読んでみて下さい。
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魔の3ロックと言う言葉を知っているでしょうか。介護業界にいる方なら一度は聞いたことがあるかもしれません。これから、介護施設などを探している方にも一度は知識として知っておいたほうがいいことを纏めておきました。魔の3ロックとは?介護関係者の中では、患者さんへの虐待にあたるものとして、「魔の3ロック」という言葉が存在します。 過剰な薬物投与・不適切な薬剤の投与「ドラッグ・ロック」 身...