こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
介護士は基本的にどこの事業所でも主に室内で仕事をしていますよね。
しかし、その仕事量は毎日1万歩以上は確実に歩いているくらいの体力勝負なんですよね!
特に介護保険施設や通所系サービス・ショートステイなんかが当てはまります。
基本立ちっぱなしなことが多く、入浴介助ともなればとんでもない室温の中で頭も使いながらフラフラ状態です。
但し、在宅ヘルパーも入浴介助で相当な体力を消耗しますね。
ここでヘルパーあるあるですが、訪問時に利用者さんの家が暑いんです!
冷房を20℃くらいにしたいですが高齢者は寒いと言うので25℃くらいの設定で仕事をします。
しかも1日何件も稼働します。
このようにどのような介護サービスでも室内で仕事しているのは熱中症になりやすい危険があるんです!
いくら室内で働いている介護士だって熱中症になりやすい仕事ですから要注意しなければいけません。
そんな介護士の熱中症の危険リスクを考えて予防策を解説していきたいと思います。
それでは、今回もよろしくお願い致します!
熱中症に1番なりやすいのが入浴介助です
私も介護保険施設で働いている時の入浴介助は汗で前が視えなくなるくらいの暑さの中で仕事をしていました。
2時間くらいの入浴介助で2リットルは水分補給するくらいでしたよ。
しかも入浴介助あるあるですが以下にご紹介しますね!
・脱衣所のエアコンはほぼ無意味
・浴室内での入浴介助よりも脱衣所の着脱介助の方が辛すぎる
・湿度がさらに追い討ちをかけてフラフラ状態
この3つが1番介護士が熱中症になりやすい原因でもあります。
しかし、入浴後の高齢者さんは寒いから冷房を低く設定できないと言う理由で「介護士側はまるでサウナに2時間いるような状態で入浴介助している」ようなものなんですね!
そんな入浴介助中の室内は湿度80%以上で更に30℃以上の高温状態です!
この高湿度と高温という2つの条件が「介護士だって熱中症になりやすい」という理由なんですね。
[熱中症予防]室内で仕事をしていても水分補給タイムを作ること
入浴介助中の水分補給は、もちろん当たり前です。
しかし、「まさか普通に室内で介護士が熱中症で倒れること」も実は多いんです!
これは、入所者さんや利用者さんへ普通に介護士として仕事をしていて急にめまいに襲われて熱中症になるパターンです。
実はこのような隠れ熱中症が介護士へ忍び寄ってきます。
いくら室内で介護をしていても、「忙しいがあまりに水分補給を出来ない状態」が生まれてしまうんですね!
どれだけ快適な室温でも介護士の仕事内容なハードです。
これは施設介護・在宅介護の2つに同じことが言えるんですと注意喚起したいですね。
例えば施設介護では頻回なコール対応で水分補給が適切に出来ないで、急にフラッと熱中症になることが多いです。
そして、在宅介護では特にヘルパーが利用者さん宅を訪問し生活介護・身体介助をする際に室温がやたら高い場合ですね。
在宅ヘルパーの場合、訪問した際にこれでは利用者さんが熱中症になるからとエアコンをつけますが、冷房が室内に行き届くまでに時間が掛かる訳でその間も決められた時間内で介護支援を行わないといけないので大分暑い中で仕事をする訳です。
こればかりは、口を酸っぱくして利用者さんへ熱中症にならないようにエアコンを付ける癖を度々お伝えしないといけません。
熱中症で亡くなる高齢者さんも多いので、ヘルパーは勿論ケアマネや通所系の介護サービスの方々との連携が必要ですね!
しかし、なかなか難しいもので施設介護士も在宅介護士も仕事をする中で「水分補給タイム」を絶対に作りましょう。
介護という仕事ばかりに専念しすぎて自分の水分補給を忘れている介護士・介護福祉士が多いなと感じましたから。
介護士だって熱中症になりやすいんですから。
それだけ室内でも熱中症になりやすいという意識を持って仕事をしましょう!
しっかりと水便補給が出来ないようなワンマン介護事業者で働いていては自分の身を削ることになりますよと言いたい訳です。
もっと、介護士を大切にしてくれる介護職場で働けることが1番ですね!
しっかりと介護士の体調まで気を使ってくれる経営者の元へ
熱中症になりながらも頑張り続けているのに経営者が「高齢者様のためだ!それで給与をいただけているんだ!」みたいな根性論を押し付けてくる介護経営者って何なんでしょうか?
「室内で働いているから他の仕事より楽でしょう」みたいな介護現場を良く理解していない経営者は相当います。
何故、介護士を大切にしないのか?
それは、去る者追わずという介護業界での意味不明な思考を持った経営者が多すぎるからです!
「たかが熱中症でしょ?」みたいな感覚の介護事業所では働く意味がありません。
介護士だって頑張って働いても、好きで熱中症になっている訳ではありません。
介護現場での熱中症予防は勿論ですが、介護士の体調まで気にしてくれるホワイトな介護事業者で働くことが1番です。
熱中症以外の病に罹患しても気にせず退職へと追い込むことが介護業界では多く多発していますから。
これでは介護士の人材不足も増大していくばかりです。
介護士だっていくら室内でも熱中症になりやすいんです!
そういう細かい配慮が出来る介護事業者さんは偉いなと思いますよ。
室内でも熱中症になる危険があるのが介護士という仕事です。
高齢者介護を専門にしているなら、それを支える介護士を大切に考えて欲しいですね!
以下にも熱中症について考えた記事がありますのでご参照下さい。
それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました!
たかが熱中症ではありません、高齢者の熱中症を守るだけではありません。
介護士として、自分が熱中症にならないようにしていかないと意味がありませんね!