こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
介護士や介護福祉士の皆さんが日頃から認知症介護という支援で色々と悩むことは多いと感じます。
私もどれだけ介護福祉の仕事へ長年関わってきても、認知症介護だけはどんなに様々な研修を修了しようが難しいです。
そこで、今回昔からも存在しますがなかなか実践や継続に持っていけない「園芸療法」についてどういう支援なのか解説していきたいと思います!
私自身も祖母や祖父から野菜を育てる大切さを幼少期から学んできたので実体験や実践を交えながら解説できたらと思います。
介護保険施設で介護士時代にも園芸担当でしたので、その時に認知症介護に良い介護支援なんだなと感じています。
それでは、今回もよろしくお願い致します!
高齢者は昔から畑や花を育てることが当たり前でした
高齢者さんは、園芸についてスペシャリストな方が多いんですよ!
現代社会では、近くのホームセンター等で簡単に畑で育てる苗や花の種を簡単に買えて結構お手軽に園芸が出来る環境が整っています。
しかし、高齢者さんは肥やしやはもちろん苗や種を育てた野菜や花からとって1から土作りからしていたんですよ!
それが、毎日を生きる為の生活手段の1つなので野菜や花を育てることことが当たり前でした。
今まで生きてきて園芸をする事や女性高齢者さんは花を育てる事が大好きだったりするので、好きなことを介護職員や利用者さんや入所者さんと力を合わせて頑張ることで「意識が園芸にいき、認知症状の緩和ケアにも繋がる」のだと感じます!
男性利用者さんも、生きる為に食べる食物を育ててきたんですから。
認知症でも昔の記憶はしっかりと生きている
介護の現場を観ていると「あの人は認知症だから言っても解らないよ」「認知だから薬もっと増やせば良いのよ」みたいなことを耳にすることがあります。
私が介護施設見学に行った時には「介護士がどういう会話をしているか」を重要視しています。
それだけでどんな介護施設かは1発で解りますよ!
では今回のテーマでもある認知症介護で園芸療法を行うことがどれだけ大切かを以下にご紹介していきます。
認知症を罹患している高齢者さんは基本的に重症化していない限り直近の出来事を忘れやすいです(短期記憶障害)
しかし、若い頃の記憶はしっかりと記憶しているんですね!
例えば今回のテーマでもある園芸療法にバッチリ合うんです。
高齢者さんが生きる為にしてきた「大切な記憶」がしっかりと生きているんですね!
私たち介護士が逆に教えてもらうくらいの手さばきで園芸を教えてくれるんですよ。
園芸を通じて認知症高齢者さんと楽しむことが支援です
認知症介護において園芸療法を行う際には、それなりの土地が少しでもあれば良いですが出来ない場合はプランター栽培でも良いです!
よく見かけるのが介護職員が一通り揃えてしまうことです。
これでは、園芸療法の効果も半減してしまいます!
もしかしたら、認知症高齢者さんに「なんでこんな土を買ってきたんだ!」と怒られるかもしれませんね。
園芸療法はゼロから10までを一緒に分かち合うことに意味があります!
特に私も祖父から言われましたが土作りが1番重要だということでした。
率先して動き出した認知症高齢者さんには「さすが先人の知恵ですね!」と認知症高齢者さんへ声かけしましょう!
そうすることで、全く園芸への知識が無い介護士でも「褒めること」で認知症高齢者さんは「やりがいと嬉しさ」で脳内が満たされるんですよ。
なので、先ずは家庭菜園に必要な買い出しからレクリエーションの大きな一環として計画してみましょう!
そうすると、認知症高齢者はもちろん介護士も一緒に楽しく家族のような関係性で認知症介護支援が「園芸療法」として完成出来るわけです。
ここで注意するのが、介護士側はあくまでも介護支援をする立場であるので出しゃばらないように心掛けましょう!
園芸療法は外だけの認知症介護では無い
例えば、認知症高齢者さんでも身体的に外出が難しかったりどうしても車椅子生活を送るしかない場合も多いにあります。
特に特別養護老人ホーム(特養)ですね!
そういう場合は、室内で育てられる植物や花を介護士が介助をしながら一緒に室内園芸を完成させましょう。
小さなプランターでも良いので、二十日大根や季節に応じた花を一緒に育てると良いですね!
私が、オススメするのはスーパーに売っている豆苗を買ってきて切り落としそれは料理レクで使用して残った切り落とされた部分を水に浸けて置くだけで1週間もしたらすぐにもう一度収穫できるので、その過程を一緒に身体的に自由が難しい認知症高齢者さんと一緒に毎日の育ち方を一緒に楽しむことですね!
観て楽しむことも園芸療法の一つですから。
毎日、車椅子上でTVばかり観ている生活よりは刺激があり笑顔もありますよ!
いくら車椅子生活でも目で観て楽しみ、触って命を共感するという介護支援が園芸療法には出来ますから!
園芸療法の根底は良い刺激を感じること
ここまで認知症介護で野菜や花を育てる園芸療法について解説してきましたが、結構奥深い支援の1つで昔からあるやり方ではあるものの土から一緒に買うことを思考してみたり、身体的な制限がある方には室内園芸療法もできますよと言いたかった訳ですね!
やり方は無限大なので、認知症高齢者さんと一緒に何を育てるかを一緒に考えることも良いと思いますよ!
例えば育ったきゅうりなんかは、調理レクで浅漬けなんかにも応用出来ますし!
後は、ミュウガや生姜はほったらかしでも毎年収穫出来るので、そこは高齢者さんと一緒に考えてみましょう。
以下の記事も合わせてご参照下さい!
それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました。
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