こんにちは!前田裕です。
今回は、[介護施設長考察]安易に老人ホームを選択していけない?について考えていきたいと思います!
実は、私がケアマネをしていた頃によく相談されていた問題でもあります。
そこを、介護施設長としての観点でも考察していきたいと思います!
在宅介護が難しくなってしまったパターンが多かったです。
又は、老老介護や家族が精神的に介護うつになってしまったりです。
どうしても在宅介護は、介護度が高くなるにつれて家族への介護負担も重くなっていきますよね。
介護福祉士やケアマネは、介護を「仕事」として割り切れる部分も多少はあります。
しかし、家族は仕事や家事も毎日こなしながら親や義理親の介護まで強いられてしまうと休む暇が無くなり、使命感が優先してしまい気付いた時には、精神的に参ってしまい老人ホームを選択すると言う考えになっていく訳です。
勿論、老人ホームを選ぶ事をしてはいけないと言う事ではありません。
あくまでも在宅介護が選択肢として難しい状況で老人ホームを考えてみてはいかがですか?
と言える訳です。
居宅のケアマネさんは、極力そうならない為にも利用者さんは勿論の事であり、家族への介護支援についても考えているんですね。
初心者ケアマネさんは難しいかもしれませんが、在宅介護支援の経験値を積んでいく事でそこまでの視野が広がっていきます。
それでは、安易に老人ホームを選択していけない?
について考えていきたいと思います。
よろしくお願い致します!
老人ホームを選択する際の注意点
老人ホームと言っても様々な種類の介護施設がありますよね。
注意点として、老親ホームと大きく一括りして観ると「介護保険施設」と「介護保険外の施設」の2つにわかれますよね。
「何が違うの?」
大きく違うのは、費用が介護保険を利用しているか、いないかです。
ここ数年では、介護保険外での老人ホームとして「サービス付き高齢者専用住宅」「有料老人ホーム」が乱立しています。
簡単に言うと、コンビニが飽和状態みたいな感じです。
こんなにも介護保険施設外の老人ホームが多数あると、どこがどう違うのかは利用者さんは勿論、家族も訳がわかりません。
介護保険施設外の老人ホームはピンキリ
前述した様に、「サービス付き高齢者専用住宅」「有料老人ホーム」はピンキリです。
「え?ピンキリって何が?」
と家族は考える訳ですね。
1番は介護保険施設外の老人ホームのは「家賃は勿論、敷金・礼金が掛かる」事が多いんです。
例でいうところ、「在宅介護は無理だ。老人ホームを考えよう」
と考える訳です。
しかし、いざ下見にいくと「一ヶ月にこんなに料金が掛かるの!?」
となってしまうパターンです。
安い料金もあれば月に30万円以上家賃を支払わなければいけない介護保険施設外の老人ホームもある訳です。
なので、安易に老人ホームを選択してはいけない訳です。
訳というか、よく考えてケアマネに相談しながら介護保険施設も視野に入れていきながら在宅介護が出来る事がベストだと思います。
介護保険施設外の老人ホームはピンキリと言うのはここが最初に考える1番の理由です。
結局はお金と言う部分があります。
在宅介護をどこまで出来るかを考える大切さ
在宅介護は、はっきり言うと難しい事例が多いのが現状です。
居宅ケアマネも頭を抱える位です。
主任ケアマネでもです。
(だからと言って施設ケアマネが楽とは言えませんよ)
始めに言いたい事は、利用者さん自身の在宅介護がどこまで出来るかと言う所に尽きます。
これは相当に大切な事です。
いわゆる、居宅ケアマネが「利用者さんの在宅介護が無理だ」と判断出来るかどうかと言う事に尽きます。
こうなると、居宅ケアマネはショートステイのロング利用を考えたり、小規模多機能を考えたりします。
要介護度が重くなる程、介護保険で使える点数が足りないとなった時に在宅介護が無理だと考える居宅ケアマネが多いからです。
なので、ケアマネはどこまで支援できるかを適宜のモニタリングや介護保険事業者や家族との連携を密にしている必要性があります。
これは、私自身それが出来なかった事があるからこそ介護関係者・福祉関係者の皆さんへお伝えしたかったんです。
私は、利用者さんや家族の介護支援が出来なかった事があるんです。
全く自慢する事でも無く、私自身の実力の無さだったと今でも不甲斐に思います。
ケアマネも普通の人間なので、出来ないこともあります。
なので、この記事を読んでいる方々へは逆にエールを送りたいですよ。
現場介護も大変です。
ケアマネも大変です。
もっと言えば、病院に勤める社会福祉士や精神保健福祉士も大変なんです。
この世の中、福祉分野で活躍されている全ての方々は毎日ドタバタで仕事をこなしていますよね。
福祉の仕事って大変なんです。
その割に賃金が安いんです。
これはなんとか国が改善して欲しいばかりです。
しかし、今置かれた介護・福祉の分野で働く方々へはこんなブログを書いている私も何かやるせなさを感じます。
冒頭へ戻ると、そもそも在宅介護がどこまで出来るかが重要な訳です。
ここは、ケアマネや利用者・家族の方々と未来予想図をお互い理解しながら今出きる、介護支援をしていくしかないです。
ただし、簡単にこんな言葉は吐きません。
現行の介護保険制度ではそれが難しいからです。
しかし、インフォーマルサービスをよく考えてみて活かせる事は大きな可能性があると考えます。
地域包括支援センターでは、しっかりとインフォーマルサービスを視野に入れて介護支援をしています。
これからの時代は、インフォーマルサービスで在宅介護支援
これからの時代は、介護保険制度のみでは間違いなく在宅介護が益々難しくなると考えます。
何故ならば国には社会保障費の捻出がこれ以上は難しいのが現状だからです。
私なんかの介護施設長が考察して考えていますが、これは現実です。
これから、都心部での超高齢化社会が到来してきます。
そうなれば、国の財源だけで介護保険サービスは上手く機能されないのは確実です。
今でさえ無理なんですから。
しかし今、安易に老人ホームを探している方もいるとは思います。
相当考えて老人ホームを探している方もいるでしょう。
ここで、居宅ケアマネが考え切れるだけの知識や経験をフル活用してみましょう!
介護支援って介護保険制度だけでは無いですと。
インフォーマルサービスがどれだけ大きな存在か知って、ケアプランへ落とし込んでみましょう!
もし、インフォーマルサービスをフル活用出来ないのであれば、地域包括支援センターへも積極的に相談しましょう。
居宅ケアマネはもっと地域包括支援センターと連携していくべきだと思います。
簡単に老人ホームを選んでしまわぬように、地域で要介護者を支援出来る事がこれからの時代は必要だと思います。
囲い込みになれてしまったケアマネさんにとっては好機だと思います!
居宅ケアマネさんは利用者さんが大切なはずです。
インフォーマルサービスを実務者研修で学んだ通りに、活用出来る事がとても大切だと私は考えます。
しっかりと、在宅介護を考えてみる事が介護施設長として考察してみたとして、これまでの意味で居宅ケアマネの存在意義を深く考えました。
これから、在宅介護は更に深く介護支援をしていく上で介護保険制度の担い手として活躍して貰いたいという事です。
以下にも、様々な記事を書いていますので是非読んで頂けると嬉しいです!
それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました。