こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
今回は介護の仕事で多くの人が感じる悩みを紹介していきたいと思います。
介護の仕事は仕事量が多かったり、人間関係が複雑なため特に悩みの多い仕事だと思います。
今回はそんな悩みを解決するための対処法も含めて、介護職を頑張っているあなたにお伝えします。
私自身も今までたくさん悩んできましたが、その悩みを乗り越えて、今では介護施設長をこなしております。
この記事をきっかけに介護の現場で働くあなたの悩みが解決します。
介護職の様々な悩みとは
職場の人間関係、利用者様との関係、仕事量、新人の悩み、給与面での悩みなどたくさんあげられます。
どれも人によって程度の差はあれど、どれも深刻な悩みです。
悩みを抱えているあなたに一番お伝えしたいのは「悩みを一人で抱え込まないでほしい」ということです。家族や友人や先輩職員でも誰でもいいので、悩みを打ち明けることが大切です。
きっと共感してくれる人や親身に相談に乗って悩みの解決に繋げてくれる人がいます。
だから、ため込んではいけません。
そのことを忘れずにこの先もお読みください。
一番多い介護職の人間関係の悩み
同僚や先輩職員や相談員さんなど、人間関係に悩みを持つ人が多くいます。
人間関係の悩みを解決するには基本的にコミュニケーションを取ることが大切です。
◎同僚との人間関係の悩み
同僚に関する悩みとして多いのは同僚への思いやりが欠如している人もいて、悪口や陰口が多い。
「〇〇さんは仕事が遅いよね」「〇〇さんはミスばっかりだよね」「〇〇さんには無理だよね」
などといった影口などが横行している介護職場もあります。
同僚との仲が悪いと仕事もしづらいし、職場に行きたくなくなりますし、本当に辛いですよね。
職員の雰囲気が悪いと利用者様もリラックスできないと思いから改善すべきですし…
そんな同僚との人間関係を改善し、良好な人間関係を築くうえで一番大切なのは『明るい挨拶』です。
とても当たり前のことですが、まずは明るい声でしっかりと挨拶することが良好な人間関係の一歩目です。
明るく挨拶されて嫌な人はいないですよね?
むしろ明るく挨拶されると気持ちいし、相手に対して悪い気持ちも生まれません。
なので、まずはしっかりと明るく挨拶をすることを徹底しましょう。
そして、同僚と仲良くなりたいなら積極的にコミュニケーションをとって共通点を見つけることです。
共通点があると自然と親しみが湧いて仲良くなれます。
例えば、地元が共通の人がいたらテンション上がって地元の話をたくさんしたくなりますよね?
それと同じで共通点がある人には親しみが湧いて良好な関係を築くことができます。
そうはいっても、積極的にコミュニケーションを取るのは、難しいと思うので、最初はわからないことがあったら同僚に相談してアドバイスを求めるなど事務的なコミュニケーションでかまいません。
事務的なコミュニケーションから始めて慣れてきたら、趣味や世間話などの仕事に関係のない話をしていくといいですよ。
同僚との関係が良くなれば、仕事も楽しくなるので、勇気はいると思いますが積極的にコミュニケーションを取りましょう。
挨拶ですら内向的な人には難しいと思いますが勇気を出して自分を変えれば、周りの人の対応も変わります。
まずは勇気を出して『明るい挨拶』をしっかりしましょう!
◎先輩職員との人間関係の悩み
先輩職員との人間関係の悩みでは以下のようなものがあげられます。
・先輩職員が自分にだけ厳しい。
・自分は真面目に働いているのに勤務中にスマホゲームをしている先輩スタッフがいる。
・先輩が気に入らない職員がいると他の職員や利用者様の聞こえる所で平気で怒鳴りつける恥をかかせる。
先輩には口答えできなかったり、逆らえない雰囲気があるから、何もできないで言われるままで辛いですよね。
だけど、我慢するだけではあなたが壊れてしまいます。
先輩職員との人間関係の一番の改善策は先輩職員の考えを変えさせることです。
先輩職員は人間関係が悪いのを「見て見ぬふり」をする人が多いので、あなたがコミュニケーションをとって「見て見ぬふり」ができないようにしてしまいましょう。
同僚と協力して意見を出したり、現場の介護士間で意見が固まったらミーティングや会議の場で共有してみるのも良いと思います。
また先輩と良好な関係を築くために必要なコミュニケーションは、先輩を褒めることと頼ることです。
自分のことを褒められて嫌な気持ちになる人はほとんどいません。
また後輩から仕事などで頼られると嬉しいものです。
なので、先輩職員には「いつも仕事が丁寧ですごいなと思っていました。〇〇さんのようにしっかりした仕事をするには何を意識すればいいですか?」などのように褒めながら相談を求めると快くアドバイスをくれたり、良好な関係が築けます。
あなたの行動でひとつで職場の人間関係が良くなるということを忘れないでください。
◎相談員との人間関係の悩み
相談員の方に対する悩みで多いのは威圧的な態度で接してくることのようです。
・同じ平社員なのに威張っている。
・意見を言うとろくに聞いてくれず、上から目線の指示、命令、介護職員に対しての粗探しの態度でまいってしまう。
・相談員の機嫌を伺うのに疲れる。
そんな意見が非常に多いです。
相談員の方は利用者を獲得するための営業活動や家族やケアマネの各種関係機関との連絡調整を常に行っていて精神的にきつく余裕がなくこと多いです。また、トラブル解決は相談員が行うので、介護職員の尻拭いをしてあげているという感覚もあるのかと思います。
相談員の方の態度を変えてもらうのは正直なところ難しいです。
相談員との関係はそういうものだと割り切ることも大切かもしれません。
もしくは難しいかもれませんが、直接態度を改めるようにお願いするのも一つの手だと思います。
難しい利用者様との人間関係
利用者様との関係での悩みは以下のようなものがあげられます。
・利用者様にイライラしてしまうときがある。
・接するのが嫌になった利用者様がいる。
・利用者様とうまくコミュニケーションが取れない、声かけが下手。
数分おきになるコールや認知症患者のワガママ、大声で奇声をあげて騒ぐ利用者様など介護士の苦労は絶えません。
正直、ストレスで精神的にきつくなる気持ちが痛いほどわかります。
しかし、だからといって利用者様にイライラをぶつけてはいけません。
外部でイライラやストレスを発散させる術を身に着ける必要があります。
接するのが嫌になった利用者様がいる場合は、先輩職員の方などに相談して対応してもらうのが一番良いです。
また、利用者様とのコミュニケーションや声かけなども先輩職員や同僚にアドバイスを求めてみたり、実際に先輩が行っているのを観察して真似してみるとうまくなりますよ。
悩みの種が絶えない新人介護職員
新人職員は悩みや不安が絶えないと思います。
・内向的な性格なため職員さんたちをうまくやっていけるか不安。
・足手まといになっているんじゃないかと不安になる。
・入ったばかりで右も左も分からない。
・利用者様とのコミュニケーションがうまくいかない。
新人職員が心がけなければいけないこと
こういった悩みを解決するために大切なことは、コミュニケーションを諦めないことです。
私も介護の仕事を始めたばかりのころは同じような悩みや不安で溢れていました。
しかし、あまり不安がらない、周りを気にしすぎないことが重要です。
最初のころは新人が足手まといなのはどの職種でも同じなので、先輩同士が「新人仕事遅いな」などと話していても、気にして落ち込む必要はありません。
新人は誰しもそんなことを言われていますから(笑)
そして新人に一番大切なのは、やはりコミュニケーションを取ることです。
初めはわからないことがたくさんあるのは当たり前なので、わからないことがあるたびに先輩などに聞いて一つ一つ仕事を覚えていきましょう。
そして、その時に一番重要なのは一生懸命にやることです。
新人介護職は慣れない分仕事は遅いし、失敗も多いですが、一生懸命やっていれば周りもフォローしてくれます。
なので、一生懸命仕事をすることを忘れないようにしてください。
また仕事について先輩に聞くばかりでなく、先輩の動きをよく見て聞かずとも真似できるようにすることも大切です。何でもかんでも聞かれると先輩職員も仕事が手につかなくなってしまうので…
新人の方はとくかく一生懸命やり、コミュニケーションをしっかり取ることを忘れないでください!
新人のために介護施設長として心がけていること
また、新人の方の悩みで「先輩職員が自分にだけ厳しい」ということも聞きます。
実際、先輩職員が厳しい、またはパワハラ化しているためにすぐにやめてしまう介護士・看護師は相当います。
低賃金・重労働なためにストレスを新人へぶつけている方も多くいるのも事実です。
私は介護施設長として職員のストレス・モチベーションについてよく考えます。
長く勤めてもらいたいからです。
いま50人を超える企業ではストレスチェック制度が義務化されいます。
働きやすい環境作りのために、そのストレスチェック制度も利用していますが、各事業所の管理者・管理職の職員へは自分の考えばかり発言しないようにしています。
癖のあるお局さんみたいな先輩職員への対応として、よく話を聞いてあげたり、その職員もですが、職員1人1人にその職員の良い所を積極的に伝えています。
職員全員のモチベーションを上げていくと、質の良いケアにも繋がります。
是非参考にしてください。
介護職の給与面の悩みと解決法
介護職は忙しいわりに給与が低いと悩んでいる方は多いと思います。
介護職の皆さんは夜勤手当で何とか収入を増やしているような感じでしょう。
もちろん、介護職は待遇が他職業に比べ低賃金である事は否めません。
しかし、介護職は本人のやる気次第で給与が上がりやすい職業でもあります。
介護の仕事に関する悩み
介護職は人間関係だけでなく仕事に関しても悩みが多いと思います。
・仕事が忙しすぎる。
・仕事は楽しいが誕生日や行事などの企画が辛い
・やりがいが見いだせず働くの辛い。
など非常に共感できる悩みがあります。
仕事が忙しすぎる
介護の仕事では入浴介助、食事介助、排せつ介助、移動介助、レクリエーションなど仕事量が多く多忙を極めます。
初めのうちは本当に大変だと思いますが、仕事に慣れれば多少は楽になります。
しかし、現場によっては人で不足で厳しい労働条件のところもあるかと思います。
仕事に慣れても忙しく体壊しそうになるならば転職を視野に入れる必要があります。
自分の体が一番大切なので、無理はしないで思い切って転職することも大切です。
業務外のタスク
また仕事以外にも誕生日や行事等のイベントの企画などがあると業務中に考える時間なんてないので、勤務外の時間を利用するしかないなどの声をよく聞きます。
こういった仕事を一人で抱え込むと休む暇もないので、本当に辛かったら周りの同僚や先輩に相談したり、頼ったりしましょう。
何人かで考えれば1人よりも格段に早く終わるので、負担も減ります。
介護士のやりがい
そして介護の仕事は辛いこともたくさんありますが、非常にやりがいのある仕事だと感じます。
介護士をやっていて「あなたで良かった」「あなたがいれば安心」などと感謝の気持ちを言われた時はたまらなく嬉しいです。
また利用者様が回復されて、元気になったり、「毎日が楽しくなった」などような経験から喜びを感じる方も多いと思います。
それ以外にも身内に介護者がいるときには介護職で得た知識が非常に役立ちますので、大切な人を救えるといった良い面もあります。
さらに自分自身が人にやさしく接することができるようになるなど、自己成長の面でも喜びを感じることが多いです。
介護職は周りだけでなく自分自身も幸せになれる素晴らしい仕事でもあります。
又、介護福祉士を目指す方や、他介護資格を検討されている方向けの記事も読みたい方は是非よろしくお願いします!
最後に・・・
介護の悩みやその対処法をたくさん紹介してきましたが、あなたの悩みは解決されましたか?
このサイトが悩みが解決して楽しく仕事ができるようになれば、嬉しいです。
介護職で悩みがあれば、一人で抱え込まないで誰かに助けを求めて下さいね。
それでは、これからもお仕事頑張っていきましょう!
最後まで読んでくださりありがとうございまいた。