精神保健福祉士をこれから目指す方や、転職をしようという人にとって「精神保健福祉士の就職先」や「仕事内容」「需要」は気になりますよね。一般的にはどんな場所で仕事をすることになるのでしょうか。今回は、そんな精神保健福祉士の就職先についてまとめました。
かなり、詳しくご説明していきますのでご参考になるかと思いますよ!
精神保健福祉士の主な仕事は?
精神障害者の保険や福祉に関わる専門的知識、および技術を持って、精神科病院、その他の医療施設で働きます。
精神障害の医療を受け、または精神障害者の社会復帰を促進を図ることを目的とする施設を利用している方の社会復帰に関する相談に応じ、助言、指導、日常生活への適応のために必要な訓練などの援助を行います。
具体的には?
- 病院内での入院から退院までの問題解決を目指して、関係機関との連絡・調整、患者や家族との面接を行って環境の把握をしたり、社会に適応できるように援助
- 外勤作業・デイケア・共同作業所における活動の援助
- 保健所や保険センターなどでは断酒会活動に対する援助や地域訪問活動、社会資源の開拓、地域家族会などへの参画、その他の講習会や啓蒙活動など
精神障害者の自己決定権を尊重しながら、地域における関係機関と連携して問題を解決することが求められます。実際の詳しい仕事内容は以下の関連記事にもまとめています。あわせて御覧ください。
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精神保健福祉士の仕事内容
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精神保健福祉士の就職先
精神保健福祉士の主な就職先は
- 精神科病院
- 精神科・心療内科などのクリニック
- 相談支援事業所
- 共同生活援助(グループホーム)
- 保健所
- 精神保健福祉センター
- 教育機関(小学校・中学校など)
があります。精神障害などをもった患者や家族との相談・援助だけでなく、精神的なカウンセリングを必要とする教育機関や企業・団体への相談業務を行ったりもします。
それぞれの就職先でどのような仕事が多いのかを独自に調査しましたので、参考にしてください。
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精神科病院
精神科病院は全国に1,062施設ある医療施設です。(厚生労働書の2016年度のデータより。)
精神科病院は、精神病床のみを有する医療施設のことを指し、精神保健福祉士の方は
- 患者に関わる入院・受診相談などの相談業務
- 患者への心理的・経済的アプローチや社会復帰の支援業務
- 患者の日常的な悩みに対する相談
- 患者の家族との協力
- 他の精神保健福祉士の教育・育成業務
などの業務を行うことが多いです。
精神科・心療内科などのクリニック
「心療クリニック」「メンタルクリニック」などと呼ばれる医療施設もこちらに該当します。うつ病や不安障害、摂食障害など、メンタルヘルスの改善を行うことが多いです。
仕事内容は「精神科デイケア業務」とまとめられていることが多いですが、内訳は
- 個々の患者向けのプログラムの策定
- 患者の食事、トイレなどの介助
- リハビリを兼ねたレクリエーション業務
- 送迎・乗り降り介助
などになります。
相談支援事業所
都道府県の指定を受けて、一般の方が障害福祉サービスを利用するための、サービス利用計画を作成したり、利用する際の各関係機関との調整をしたり、利用中の定期的な見直しをする施設です。
- 日常生活上の相談
- 福祉サービスの利用相談
- 就労に関する相談
- 住居に関する相談
- 権利擁護などの相談
などが主な業務内容となり、精神保健福祉士もこれを担当することが多いです。
共同生活援助(グループホーム)
障害のある方に対して、主に夜間に共同生活を営む住居で相談・入浴・食事・トイレなどの介助やその他の日常的な援助業務を行います。
主に障害のある方の孤立防止や生活への不安を軽減するために業務を行っています。
- 家事など、運営業務
- 各機関との連絡調整
- サービス困難時の対応
- 精神的なカウンセリング
などが主な業務内容にあたります。
保健所
各都道府県にある、地域への保健の意識を広めたり、生活や保健に関する統計などを行う機関です。
- 精神保健に関する相談
- 入院などの手配
などが主な仕事内容となります。
精神保健福祉センター
精神障害者向けの福祉の増進を図るために設置された機関です。都道府県や政令指定都市単位で設置されており、場所によっては「精神医療センター」と呼ばれています。
- 精神保健福祉に関する知識の普及・調査
- 精神保健福祉に関する相談の中で特に困難な事例の解決
- 福祉手帳の等級判定
- 市町村への技術的支援
- その他事務
などが業務内容になります。
教育機関
小学校や中学校など、スクールカウンセラーでは機関内の問題が解決できない場合に精神保健福祉士が活躍します。
「スクールソーシャルワーカー」という内容で業務を行うことが多く
- 家庭訪問などの支援業務
- 医療・福祉サービスへの連携、調整
などが業務にあたります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。精神保健福祉士が主に活躍している場所は
- 精神科病院
- 精神科・心療内科などのクリニック
- 相談支援事業所
- 共同生活援助(グループホーム)
- 保健所
- 精神保健福祉センター
- 教育機関(小学校・中学校など)
などがありました。今後の参考にしてください。
精神保健福祉士の仕事内容や給料についてまとめた記事があります
就職先だけでなく、具体的な仕事内容や給料についても知りたいという方のために、精神保健福祉士についてまとめた記事があります。
こちらの記事も参考にしてください。
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