ケアマネージャー(介護支援専門員)を目指したい。と思って、勉強を開始する人はたくさんいるでしょう。
中には「どこかで習った方がいいのか」「独学で大丈夫か」「自分には無理なんじゃないか」と不安になる方も多いようです。
そんな方の為に、私が独学でケアマネージャーになれた経験談からアドバイスをしていければと思います。
「なぜ、ケアマネージャーを目指すのか」を考える
一番に大事にして欲しいのは、「なぜ、ケアマネージャー(介護支援専門員)」を目指すのかです。ケアマネージャー(介護支援専門員)を目指すというのは、適当に受けても受かるような甘いものではありません。
需要以上に資格保持者が多くなっていて、ケアマネージャー(介護支援専門員)の試験は性質として「落とす試験」になっています。そんな中でケアマネジャーとなるためには、しっかりと自分のモチベーションを保ってくれる志がなければ、途中で折れてしまいます。
あなたなりでいいので、何か「ケアマネージャー(介護支援専門員)」になる意味を先に見つけることをオススメします。
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ケアマネジャーの仕事内容(1ヶ月の流れ)・平均年収・給料を徹底調査!
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多い理由1:仕事のスタイルを変えたい
ケアマネージャー(介護支援専門員)になると、一ヶ月の流れで仕事内容が変わることがあります。また、事務仕事の隙間時間で利用者さんの家に訪問をしたり、介護事業所に出向いたりと出回ることも多くなります。
また患者さんに何か重要なことが起きた場合は、支援記録として適宜入力する必要があります。もちろん、ケアプランの内容説明や相談事などを受けることも仕事です。
このように、仕事の形態が変わるために、今の仕事のスタイルよりも自分に向いてる方は一定数いるはずです。それをモチベーションにするのもいいでしょう。
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ケアマネがモニタリングを行う目的!できない時の特段の事情とは?
ケアマネの「モニタリング」という仕事の内容を知っていますか?テレビなどの影響もあって、言葉だけ聞くとあまり良い印象を持てないですよね。ただ、モニタリングは重要な仕事であり、場合によってはできないので困ることもあるのです。そんな「モニタリング」について、紹介していきます。ケアマネが行うモニタリングの目的利用者様の些細な変化にも対応した介護サービスを行うには、ケアプランを評価・改善するモニタリング...
多い理由2:給料を増やしたい
家庭を持っている方は、「給料を増やして、家族をしっかり養っていきたい」というモチベーションで、勉強をしていく人もいます。事実、私も資格が変わったことで収入が増え、自分の生活や家族の生活がより豊かなものになりました。
その場合は、勉強するにあたっても家族の協力が必要であったりと大変なことはありますが、本当に家族の為を思って勉強をする場合は自分でも意外なほどに頑張れたりもします。むしろ、自分一人で頑張る時よりも粘りがききやすいです。
給料を増やすことで誰を幸せにしたいかを考えると、モチベーションも保ちやすいですね。
多い理由3:患者さんや利用者さんとの関わり方を変えたい
ケアマネージャー(介護支援専門員)の仕事をすると、より利用者さんの生活の一部分として活動をしているような気持ちになります。事実、介護・福祉・医療スタッフにとって初めての「業務独占資格」となることもあり、加えて5年以上の実務経験がないと取れない資格なので、業務の幅が広がります。
今まで対応できなかったことや、任されることのなかった仕事を遂行することができるのです。そして、あなたの代わりがいないという責任感にやりがいを感じることができるでしょう。
利用者様の身に何か困ったことが起きたら、あなたに連絡が来るようになります。もちろん、忙しさでつらくなることもあるかもしれません。こういった関わり方が「もともと介護職を目指したきっかけ」である人にとっては、かなりのモチベーションになるかと思います。
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介護のサービス残業って当たり前なの?介護施設長の考える解決策
私は、居宅ケアマネの仕事をしていた時に40件近く担当していて、とても定時で帰ることが出来ず月の残業時間が平均100時間は合った時があります。もちろんサービス残業でした。ケアマネジャーの仕事量は対価にすると60万円程になると言っている人もいるほどです。今回は、そんな介護の現場のサービス残業の現状を知ってもらうと共に、自分がサービス残業を強いられた場合の対応策について書いていきます。なぜ、介護の現場で...
ケアマネージャー(介護支援専門員)を独学で目指す時のポイント
私は独学でケアマネージャー(介護支援専門員)の勉強をし、1年で試験に合格しました。「独学」というポイントがよく驚かれます。その中で勉強法のポイントになったかなと思う所をまとめています。
1.基本問題をとにかく確実に覚える
最初はとにかく基礎を固めることから始めました。
短時間でもいいので、集中して取り組んでいくことで「介護保険」「医療」「福祉」などの3分野の基礎が半年ほどで身に付きます。
後は過去問を何回も解き、模擬試験も受けにいき応用力をつけることに集中しました。
ケアマネージャー(介護支援専門員)の試験はどんな問題でも案外基礎的な知識で解決できます。
落とす試験なので、変に問題を難しく書いて問うものが多いですが、〇✖問題なので、よく読んでしまえば消去法で解けるものばかりです。
2.優先順位は「応用問題<基本問題」
よくあるケアマネージャー(介護支援専門員)の間違った勉強法は基本問題を軽視して、応用問題などの難しい問題ばかりに手を出すことです。
試験に出る問題は応用問題も多いですが、それは基本的な知識の積み重ねで成り立っています。
つまり、基礎さえしっかりしていれば基礎知識を組み合わせて応用問題を解けるのです。
なので、まずは基礎知識をつける時間をたくさんとり、その後応用問題で基礎知識がどのように応用されているかを見るようにしましょう。
3.勉強時間は無理せず習慣化を目指す (1日1時間など)
また時間で勉強のノルマを決める方がいますが、これもオススメしません。私は1日1時間と決めてやっていました。
長時間勉強してもダラダラとやっていたら何も頭に入りませんが、逆に短時間でも集中して勉強すれば知識の定着はかなりします。
なので、勉強は時間ではなく問題集を何ページまでやるなどの設定をしたほうがいいでしょう。
特に、ケアマネージャー(介護支援専門員)を目指す方は今現在も医療関係の仕事をしていると思いますので、気分転換と同様に無理をしないで続けられるペースを心がけるのが良いと思います。
4.気分転換は重要
勉強をしているとどうしても、良いペースで進まなかったり、勉強が嫌で仕方なくなるときがあります。
特に勉強が習慣化していない、初期の時は勉強をするのが苦痛です。
そんなときはアプリやサイトで勉強できるツールを使ってゲーム感覚で隙間時間を活用すると勉強がはかどります。
また図書館やネットカフェ、スタバなどで勉強をすると気分転換になりますし、周りも勉強している人が多いので勉強が進みやすいです。
ケアマネージャー(介護支援専門員)の実際の働き方
ケアマネージャー(介護支援専門員)を目指す上で、実際のケアマネジャーの仕事の雰囲気を知っていたほうがいいと思うので、働きかたについても説明をしていきます。
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【経験談】新人ケアマネジャーが仕事に慣れる一番の近道について
長い期間の勉強と、研修などを終えて新人ケアマネジャーとなってからが、ケアマネジャーとしては本番です。ここで、出来る限り仕事を早く覚えてスムーズにこなすためのポイントをまとめてみました。初めてケアマネジャーになって困ることケアマネジャーになって初めての仕事の時は右も左もわかりません。特に、仕事が始まったばかりのころに困るであろうポイントをまとめています。[st-card id=2069]試験...
居宅ケアマネジャー・施設ケアマネジャー
ケアマネージャー(介護支援専門員)には大きく分けて、2種類あります。
利用者さんの自宅に訪問する居宅ケアマネージャー(介護支援専門員)と、施設内でケアプランなどの説明をする施設ケアマネジャーです。
私は居宅ケアマネージャー(介護支援専門員)として仕事をしていたので、居宅ケアマネージャー(介護支援専門員)の経験を書いていきます。
分刻みのスケジュール
一般的に、ケアマネージャー(介護支援専門員)の場合は分刻みのスケジュールになります。
既に予定として決まっている仕事だけでもかなりの量ですが、それに加えて患者さんがどこかの病院に入院するなどの出来事が起こると入院先に行ったり、介護事業所に連絡を入れる必要も出てきます。
担当している人の分だけ、こういった出来事が起こる可能性があるので自然と分刻みのスケジュールになりやすいです。
サービス残業について
これは私の話しですが、月で40件近くの利用者さんがいると、とても定時で終わらせることが出来ません。
居宅ケアマネージャー(介護支援専門員)をしている時の残業時間は平均100時間程でした。
先輩や同僚との情報共有が重要
初めてケアマネージャー(介護支援専門員)になった時、1日目は何をしていいのか全く分からずです。試験や研修と、実際の仕事は全くレベルが違います。
上司も自分の仕事で手一杯な為、教えてもらうというよりも、とにかく同行して「仕事を見て覚える」しか方法がありませんでした。
次第に同じ境遇のケアマネージャー(介護支援専門員)を見つけて相談したり、切磋琢磨し合ったり、先輩ケアマネージャー(介護支援専門員)に仕事のアドバイスを貰ったりすることで、徐々に仕事のレベルが上がった気がします。
ケアマネジャーの合格率について
ケアマネジャーの試験は国家資格ではないのですが、資格保持者が需要以上に多いためにケアマネの合格率はものすごく低い状態にあります。
ケアマネジャーの試験は平均合格率でいうと約15%程度になりました。
残念ながら、落とす試験です。読解力と生半可な知識では合格できません。
介護保険の知識はもちろん、医療・福祉の分野を含め3分野で合格ラインを越えなければいけないのです。
最後に、これからケアマネージャー(介護支援専門員)を目指す方へ
ケアマネージャー(介護支援専門員)の試験は難関です。
しかし「バカだから受からない」ということは全くありません。私は高卒でしたが、きちんと勉強すれば合格することができます。
努力次第でどうにも合格にもっていくことができるのです。
ケアマネージャー(介護支援専門員)の資格を持っているだけで労働条件や給与も良くなるので取るのはとてもおすすめです。
毎日少しの勉強して習慣付けることから始めるとそれほど苦を感じることなく知識が身につくので頑張ってみてください。
また仕事が忙しかった日などは無理に勉強せず「寝る前に10問だけしてみよう」「行き詰ったら、今日は得意分野をみっちりと」などのようにポジティブに勉強して、無理に勉強しない方が長続きします。
1日隙間時間でテキストを読むだけでも長期的に習慣化していくと1発では無理でも毎年試験はあるので受ける度に自分の合格率も上がるはずです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。