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[実体験]施設介護の夜勤体制を見直さなければいけない

こんにちは!

介護施設長の前田裕です。

今回は、「実体験、施設介護の夜勤体制を見直さなければいけない」について考えていきたいと思います!

私自身、最初に介護という仕事を始めた介護施設が「介護老人保健施設」(以下、老健)でした。

当時の介護保険施設においての夜勤は、現在と違うか同じ様な介護保険施設も存在するかもしれませんが、休憩時間2時間を入れて17時間勤務でした。

ついでに言いますが、休憩時間の2時間はあっても無いような感じです。

恐らく、ここは今の介護保険施設や介護施設の夜勤勤務をする介護士・介護福祉士・看護師もグレーゾーンな状態ですよね。

例えば、コールは引っ切り無しに鳴りますし、転倒リスクが高い入所者・入居者さんが多いのは今も昔も変わりません。

ただでさえ、夜勤以外にも早出・日勤・遅出も勤務表に入ってくるので、介護士は体調管理や精神的な苦痛にも耐えながら勤務していますよね!

最近では、夜勤専従の介護人材募集の求人を出している介護保険施設も多くなってきましたが、余りのキツさに直ぐに退職してしまう方が多いのも問題です。

こりゃあ、介護士・介護福祉士・看護師の働く環境を整備しなくては、今後も人材不足に歯止めが掛かりません。

(さらっと言っていますがかなり重要な問題です)

せめて、施設介護の夜勤体制を見直さなければ、職員が疲弊してしまい退職が増加してしまいます。

良い勤務体制の施設介護が実施されている、介護保険施設や介護施設へ転職するのも良策だと思います。

私の実体験も踏まえながら、施設介護の夜勤体制を見直さなければならない理由を深堀りしていきたいと思います!

それでは、今回もよろしくお願い致します。

介護施設の夜勤はマンパワーが足りていない現状

早速、本題に入っていきたいと思います。

施設介護で頑張っている介護士・介護福祉士・看護師の皆さんは、現在の夜勤体制にどれ位の不満がありますか?

もし良ければ、問い合わせ項目に書いて頂けると嬉しいです!

やはり、施設介護の人材が増えない、又は退職が多いのは様々な問題がある中でも、大きな原因でもありますが夜勤体制を見直さなけれいけないと私は考えます。

「夜勤って、めっちゃ身体的・精神的に過酷なんですよね」

私は、老健での夜勤が月に4〜5回ありましたが、当時は20代で体力もあり一緒に夜勤をする看護師さん准看護師さんへは負担をかけたく無い一心から、50人の入所者さんへのコール対応からオムツ交換、車椅子への移乗介助、口腔ケア、ポータブルトイレの設置・回収まで全てやっていました。

しかも、スピード重視で。

それが、今38歳になり腰椎・頚椎ヘルニアとなってしまいました。

当時の自分が悪いのだと今は痛感していますが、現代の夜勤をしている介護士・介護福祉士の皆さんにはこんな事はさせたくは無いです。

もっと、夜間帯のマンパワーが足りて入ればこんな事には決してなりません。

これが、施設介護の現状なんですよね。

これでは、身体も壊してしまい歳を重ねると施設介護なんて夜勤どころか日勤だけでも相当しんどいのは私も承知です。

やはり、夜勤帯のマンパワーを増やさなければいけないと、つくづく思いますよ。

施設介護の夜勤の負担を減らすには?

施設介護の夜勤の負担を減らす事は、もう20年近くは問題視されています。

これは、福祉の世界において「障害者施設」でも同じ事が言えます。

マンパワーが足りない状況で、身体的な負担を掛けるのがどれだけ辛いか。

この辺は、厚労省の介護保険分科会でも重要視して欲しいです。

本当に介護施設・障害者施設現場で起きている、身体的な人間の限界を超える介護負担を。

私の声がどうにか届いて欲しいですね。

私の住む長崎市へは届ける事が出来ても、国へ提言するのも難しいです。

そこで、皆さんの声があれば私から発信していきます!

小さな力も、大きくなれば間違いなく国へ届くと思いますから。

しかし、介護保険施設や介護施設には夜勤人員の拡充を可能にする事業者は限られるんですよね。

何せ、介護系の事業所は資金ギリギリ経営なんですよ。

なので、国には介護報酬の基礎報酬を大きく改善して欲しい訳です。

少子高齢化がこのままずーっと続くんですよ?

そんな重要な事に対して、まるで国は積極的では無いですよ。

やたらに加算ばかりをつけて、結局のところ施設介護はもちろん、在宅介護に関しても書類ばかりが増えてしまい何が起きているかと言うと、介護の世界に「働き方改革」は無いと言う現実です。

これでは、介護保険制度は事実上の破綻としか言いようがありません。

先ずは、介護人材不足を増やさないといけない為にも、施設介護の夜勤体制について考えて欲しいですね。

施設介護のお偉いさんは夜勤を体験して下さい

これは、私自身も実際に体験というか、夜勤へ入っています。

そうしないと、夜間帯の入所者さん・入居者さんへの介護支援がリアルに理解出来ないからです。

よく聞くのが、管理者クラスだからと施設介護では朝の申し送りでの口だけ番長みたいなお偉いさんです。

これは、私から観たら「アウトー」です。

日頃の管理業務が忙しいのは、私も承知しています。

しかし、実際に夜勤へ同行するだけでも考え方や、夜勤者の気持ちに寄り添えると思いますよ!

ただそれが、出来ないんですよ。

何故なら、そんなお偉いさんも昔は夜勤をして苦労は知っていると自負しているからです。

私から言うと、「甘い!甘すぎる」時代は変化しているんだぞと。

昔は、資格なしの介護士が当たり前に夜勤をしていましたし、介護自体がそこまで浸透していなかったんですよ。

今は、プロフェッショナルとしての介護が昔以上に求めらている時代ですし、施設介護も特養で言えばユニット型へ変化しています。

ん?お偉いさんから何かしら声が聞こえますね。

「私達の時代の夜勤はもっと多い入所者さんへ介護支援してたんだ!ユニット型なら人数も少ないからまだマシだ!」

すみませんが、そんな昔話はお門違いですよ!

ユニット型の介護支援は、お偉いさん理解しているでしょ?

それを、マンパワーの少ない中で頑張っている施設介護の介護士・介護福祉士・看護師がいますよと。

朝の申し送りだけで、理解出来る訳がありません。

「いや、申し送りだけで十分理解出来る!私はそれだけの経験と知識がある!」

ん〜、では施設介護の夜勤者さんへそのまま、その言葉を発してみて下さい。

恐らく、そんな勇気は無いでしょう。

なので、たまにでもいいから、夜勤をして観て下さい。

または、体験して下さい。

施設介護の現場のリアルが一番観れるのが「夜勤帯」なんですよね。

百聞は一見に如かずとは、その事です。

特に認知症介護においては、日内変動がありますよね?

そんな入所者さんの夜間帯不眠・夜間徘徊・問題事例が観れます。

管理者クラスは、日勤だけ勤務して現場を全て知っていると自負してはいけません。

いくら、認知症介護についての資格や研修を受けていてもです。

施設介護の現場を良く観る事が1番の勉強であり、介護・看護の大変さと理解を知る事が最低限求められるんですよ。

リアルな現実を知らないと、お偉いさんも若い世代の介護士さんへ自分が思い描く介護支援の提言すら不透明になるんです。

施設介護のリアルを観てから、指示や教育体制を作り信頼を得る事がとても大切です。

私がここまで言うのは、昔から介護人材がなかなか増えないからです。

介護の素晴らしさや、やりがい、そして介護職員の賃金アップに繋がるんですよ!

国や行政へ、提言できる体制を作るには施設介護の現場からの意見や、勿論在宅介護の大変さを正に介護職員から声を上げて行く事がとても重要なんですよ!

色々と、私自身の「介護・福祉」への思いを提言してきましたが、やはり1番は夜勤の大変さです。

少しずつ、声を上げて行きましょう!

そして、少しでも介護職や福祉職の賃金アップと環境改善が出来ればと思いました。

まずは、施設介護の夜勤体制から見直す事が最短ルートかなと考えます。

そこで、介護福祉士の仕事の大変さ等を以下にご紹介しますね。

それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました!

以下にも、様々な記事を掲載しておりますので読んで頂けると嬉しいです。

前田(運営者)

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  • この記事を書いた人

前田 裕

介護施設長をしております、前田裕です! このサイトでは、介護職や他の福祉職の方に向けたアドバイスだけでなく、一般の方に介護の現状を知ってもらうための内容も書いています。 介護や福祉の現場がより良くなっていくためには、どうしていけば良いのか? そんな、悩みが解決出来たらなと思います。

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