介護の現場

在宅介護の悲劇は認知症末期の老々介護

こんにちは!

前田裕です。

今回は、在宅介護の悲劇は認知症末期の老々介護について考えていきます!

在宅介護は老老介護の場合、ただでさえ大変な生活環境です。

その中で、認知症末期の高齢者を介護する訳ですから。

現役の介護士さんやケアマネさんも苦戦する内容で、困難事例として地域包括支援センターとも協力しながら在宅介護を支える事が多いです。

認知症末期になると、「自分が何処に住んでいるのか?」「この人は誰?」という様な認知機能の低下が誰が観ても、あからさまに解ります。

そこで、一番きつい思いをするのが同居する配偶者の方です。

一生を共に連れ添い、苦労や幸せを分かち合った夫婦だからこそ老々介護になってしまっても頑張れる訳ではあります。

しかし、お互いが心身共に若かれし時の様な元気も無くなり、機能低下してしまった状態ではどうにもなりません。

そこで介護のプロフェッショナル達が在宅介護を支援していく訳ですね。

何となーくヘルパーやデイサービスを活用している訳では無い事を、介護をバカにする様な方々が居たら理解してほしい所です。

近年では介護ロボットや外国人介護士がクローズアップされていますが、そうも簡単に認知症末期の老老介護はフォロー出来ません。

昨今では、老老介護の限界で認知症の配偶者を殺めてしまうという悲惨な事件さえ起きています。

そんな事にならない様に私たち、介護に携わるプロフェッショナルがサポートしなければいけません。

それでは、今回もよろしくお願い致します!

老々介護が大変になっている事に早急に気付こう!

近年の日本では、核家族化が進み老老介護の世帯数が増加しています。

ましてや、家族が同居していても全く介護に非協力的であったり、暴力や金銭を奪ったりとネグレクトも問題視されています。

高齢者はデイサービスやヘルパーさんへ「おもてなし」をする日本独自の文化を重んじる傾向があり、外からでは見え難い老老介護の大変さに気付く事が難しいですよね。

ケアマネも訪問時に色々とモニタリングする際に上手く在宅生活について聞いていく訳ですが、相当に配偶者さんや他の家族の苦労や介護うつを見抜く事が結構難しいです。

早急に老々介護が大変である事に気付く事が出来る事は、とても重要な事です。

そうは簡単に言っても難しい所がありますが、そこはケアマネは勿論の事、他の介護支援事業所が気付く事もあると思います。

そんな老老介護の大変な事情に早急に気付く事のポイントについて以下にまとめてみたのでご紹介致します。

老々介護が大変な事情に気付くポイント3選!

・入浴介助時に、やたらとアザが毎回見受けられる。

・金銭的余裕があるのに家族や配偶者が在宅介護事業者の利用を様々な理由をこじつけて拒否してくる。

・配偶者や主介護者がやつれている。

これら3つのポイントは基本的に気付きやすいかもしれませんが、よく観察すると「あれ?何だか違和感がある」

と、ケアマネや介護士は気付く事が出来ます。

ちょっとした変化にしか感じれないかもしれませんが、気付きは直ぐに上司へ報告しておきましょう!

もっと応用したやり方もあります。

例えば、やたらと自宅へ入れてくれないも老老介護の末にハエや尿臭がきついからと言う理由の高齢者さんも私自身、ケアマネ時代に気付いたポイントでもありました。

実は老老介護の限界を突破しているパターンが実際に存在するので、早急に気付いて手が出せない状況であれば地域包括支援センターへ相談しましょう。

結構あるのが、認知症末期の方の自宅は尿臭がきつかったり、近くに住んでいる家族が全く介護に非協力的な事が多いです。

ここは、結構ポイントかもしれません。

どう着眼点を置いて、老老介護の限界に気付く事が出来るかで、その夫婦を救う事が出来るんです。

認知症末期の高齢者の介護は常に終わりがない

認知症末期の高齢者の介護は本当に難しいです。

ベテラン介護福祉士ですらも難しいです。

完全に家族も含めて、チームケアを行う事です。

家族も精神的に参って無い状況であれば参加しながら、外部の介護支援がどれだけ負担を減らすか知ってもらう為でもあります。

そこまで持っていく為に、ケアマネジャーをメインに老々介護の介護支援を始めていきましょう!

そして、認知症末期の高齢者介護には終わりが無いです。

何故ならば、認知症症状は様々な中核症状や周辺症状を時間と共に変化していきます。

なので、常に認知症末期の高齢者さんの状況を細かく把握し、その報告をケアマネへ常々上げましょう。

介護保険サービスが変わる事だってあるだろうし、インフォーマルサービスの介入も入ってくるでしょう。

それだけ認知症末期の介護支援というものは常に変化し、終わりが無いのです。

勿論、自宅にも様々な定義があり、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅も検討して良いと思います。

自宅の定義に捉われなくても良い、最善の介護支援が求められるという事です。

ショートステイの利用や一時的な精神科への入院も1つの手段でもあります。

認知症末期の高齢者の方の最善な介護支援が見つかるかもしれません。

小さな事でも良いのです。

終わりのない介護かもしれませんが、介護士や介護福祉士は、それが当たり前だと考えた方が介護支援のプロに近づけるとも言えます。

ケアマネや看護師も常々そんな困難事例を研修を通じて学んでいる訳です。

老老介護は普通に大変ですが、認知症末期の高齢者の老々介護はもっと深刻であり、虐待も実はあっているかも知れないという雲さえ隠れています。

そんな、困難事例と言われる介護支援に特化出来るのが我々、介護分野のやりがいとプロフェッショナルな仕事をしているという事なんですね。

無理のない程度に、チームケアで老々介護を支援していきましょう!

それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました!

以下にも様々な記事を書いていますので、読んで頂けると嬉しいです。

前田(運営者)

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  • この記事を書いた人

前田 裕

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