介護施設長の前田裕です。
今回はケアマネジャーをこれから目指す方向けに、ケアマネジャーの仕事の内容や平均年収などの情報を調査しました。
いざ、ケアマネとなった時の為のスケジュールや仕事の詳細についてご紹介していきますね!
実際にケアマネとして仕事をしている人から直接給料を聞くのは気が引けることもあるでしょう。そんな方のために、ケアマネジャーの仕事内容と給料についてまとめておきます。
ケアマネジャーの仕事内容
ケアマネジャーとは、正確には「介護支援専門員」と呼ばれる介護の専門家です。
ケアマネジャーは介護を必要とする方が介護保険サービスを受けられるように、ケアプランの作成やサービス事業者との調整を行うなどの、介護保険に関するスペシャリストです。
因みに、介護保険制度の要とも呼ばれます!
ケアプランの作成
仕事の一つは介護保険サービスを利用する際に必要なケアプランの作成です。
インテーク(初回面談)→フェイスシートの作成(生活歴等の基本情報)→アセスメントシートの作成(客観的な評価)→ケアプラン作成(支援内容の確定又は修正)
そして、日頃から介護保険で受けられるサービスを日時や内容を有効に使えるように、利用者さんのために作るスケジュールを作成していきます。
介護給付費などの管理
さらに介護保険サービスの利用で発生する介護給付費の管理なども行います。
月の初めに、前月分の介護保険制度利用料についての計算をするみたいな感じです!
事業所に対して介護給付が行われるように、国民健康保険団体連合会に必要書類の提出又は伝送などの業務があります。
介護保険制度の介護サービスの紹介・手配
また利用者とサービス事業者をつなぐのもケアマネジャーの仕事です。
(ここが介護支援専門員としての真骨頂とも言えます)
介護保険サービスには訪問介護や通所介護など様々あります。
利用者である本人や介護の知識のないご家族が数ある事業所から利用者本人の目的に合う事業所を探すことは難しいです。
そのため、ケアマネジャーが事業所に関する様々な情報を利用者様に提供して利用者様に合う事業所を探す手伝いをします。
フォーマル・インフォーマルサービスを有効活用しながら、適切な介護支援を提案・実行へと導きます!
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施設ケアマネジャーの仕事内容
施設ケアマネの一番の仕事は入居者1人ひとりにあったケアプランを作成することです。
被介護者本人とそのご家族がより充実した生活を送れるように長期的、短期的な目標が設定します。
ご本人やご家族の意向を取り入れながら、利用者様の健康状態、生活する上での問題点などを考慮して機能訓練や口腔機能改善や栄養などの一人一人にあった介護計画を立てます。
居宅ケアマネと違い、入所している方へのケアプランを作成するので、濃い内容のケアプラン作成が求められまます!
居宅ケアマネジャーの仕事内容
居宅ケアマネジャーは自宅で介護サービスを受ける人のサポートをする仕事です。居宅ケアマネの仕事内容は様々です。
- 介護サービスを利用するために必要な、介護認定申請書の作成を代行
- 利用者の自宅に訪問して心身の状態や生活環境やご家族の要望など調べる
- 利用者に合うケアプランを作成
- サービスの利用から1ヶ月後にサービスがケアプラン通りに行われているかチェックする
→ケアプランが合わない場合などにはケアプランを見直します。(モニタリング) - 利用者のために介護保険サービスの利用予定表を1ヶ月単位で作る
こうした様々な業務を素早くこなす必要があります。
又、いきなり入院への対応や、退院時のカンファレンスにおいての今後の方針を考えておかなくてはいけません)
有料老人ホームでのケアマネジャーの仕事内容
有料老人ホームは民間企業なので、仕事内容は企業方針によって異なります。
有料老人ホームによっては、営業活動から介護業務など、ケアマネジャー以外の仕事も行うなど多忙な現場もあります。
要チェックポイント!
・要介護度が重度であるほど、介護保険料の点数が10割負担(オーバー)にならない様に調整出来る能力が問われやすいです。
グループホームでのケアマネジャーの仕事内容
グループホームでのケアマネの基本的な仕事内容はグループホームで生活している入居者の方のケアプランを作成して、利用者本人や御家族に説明します。
グループホームによってはご家族に手紙を書いたりするところもあるようです。
またケアプランの作成だけでなく、利用者様の日常的な介護業務もこなします。
施設系のケアマネジャーは、こう言う流れが多いです!
ケアマネジャーの1ヶ月の仕事の流れ
居宅ケアマネの場合は、一か月の流れで仕事内容が変わります。
本当に、分刻みでいきなり忙しくなる事が多いです!
そこまで、予測した常日頃からのケアマネジメント能力がものを言います。
月初め
例えば月初めは10日までに国保連という所に介護保険料の給付管理というものをデータとして送る作業があります。
これは担当利用者様が計画された介護保険サービスをどれだけ利用したかを介護事業者とデータを統一させる作業です。
1単位でも間違う事は、介護保険事業者へ迷惑をかけてしまいますので慎重に!
月半ば
月半ばからは、モニタリング(評価)と言って担当している全利用者様のケアプランに対する評価をパソコンから入力、ファイリングしていきます。
モニタリングに関する記事もありますので是非読んでください。
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その隙間時間で利用者様宅へ訪問して話や悩みを聞いたり、介護事業所へ出向いて利用者様の様子を伺ったりします。
また毎日行うこととしては利用者様に何かあった時や重要なことは支援経過という記録を適宜入力していきます。
他にはサービス担当者会議と言って、介護保険の更新や新規・区分変更・新たな介護サービスを利用する際には利用者含め関係者が参加して会議を開きます。
そこで新たにケアプランの変更・追記などの作業があります。
ここで、良い介護支援が出来るかをしっかり鑑みて、考慮出来るケアマネである事が要求されます!
月半ば過ぎ~月末
月半ば過ぎ頃は、月末までに担当利用者様宅全てへ訪問し、ケアプラン内容説明や困った事などを聞いて、署名・捺印をいただきます。
(基本的に、署名だけでも良いです)
私から言うと、これは一日に五件回れば良い方です。
それだけ、訪問(モニタリング)は重要です!
そして訪問中でも急に利用者様が入院したりすると、入院先へ情報提供を行ったり介護事業所へその趣旨を伝えたりします。
また、様々なところからよく電話がかかってくるので、新規で担当することになったりと、分刻みのスケジュールです。
そこを、サクッとやってのけるケアマネになれれば1人前です!
ただ、無理せずに自分のペースで学んでいきましょう。
無理は禁物です。
ケアマネジャーの仕事量は多いのが現状
上記で説明したようにケアマネの仕事はかなり忙しいです。
仕事量は現場によって異なりますが、社員やパートの人数が少ない現場では利用者宅に走り回ることや急遽夜間に緊急で稼働することもあります。
また難しい利用者様を持っている場合(困難事例)などは仕事量は多くなくても精神的に疲労するかもしれません。
40件近く担当していると定時ではとても帰ることができません。
どうしても、業務が回らない場合は管理者へ相談しましょう!
とある統計を取った方がいて、「ケアマネの仕事量は対価にすると60万程度はある」と言っています。
私自身も居宅ケアマネをしている時で月の残業時間は平均100時間はありました。
もちろんサービス残業です。
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ケアマネジャーの平均年収・給料
ケアマネジャーの月の給料平均は
- 20~30歳・・・320万円前後
- 30~60歳・・・400万円前後
- 60歳~・・・350万円前後
また経験年数でも昇給があり、15年以上続けるとなると月に30万円程度もらえるそうです。
ケアマネジャーとして実務経験を積むと事務職や施設長のような管理職に就けます。
それだけの技量がケアマネジャーを経験すると相当な人間力や観察力が身に付きますから!
そうなれば給料は普通の介護士よりも大幅に上がります。私自身は手取りで10万円程度増えています。
ほかの介護職の給料についてもまとめているので、比較をしてみることをお勧めします。
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ケアマネジャーを目指す方へ
ケアマネジャーは仕事は非常に大変ですが、実務経験を積むと事務職や私のように施設長のような管理職に就くことができます。
そうなれば、夜勤のない事務で管理職のポジションなので給与は大幅に上がります。
給与を上げたいのであればケアマネになって実務経験を積むのはおすすめです。
またケアマネに関する記事は他にも書いているので、是非ご覧ください。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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以下にも様々な情報を掲載しておりますので読んで頂けると嬉しいです!