こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
居宅ケアマネは利用者さんへ介護保険サービスとして医療系の利用を提案する際に結構悩むことがあります。
特に基礎資格が介護福祉士で居宅ケアマネジャーへなられた方に多い悩みの1つでもあります。
そして、新人ケアマネさんなら尚更のことですね!
その中でも今回は訪問看護の利用を考える場合は居宅ケアマネ独断で判断するのが難しいです。
それなりに居宅ケアマネも医療的な知識を知っているとは言えど居宅ケアマネになると訪問看護の利用は独断では基本的に決めれません。
何故ならば、利用者さんの主治医から指示書でオッケーを貰えないと訪問看護を介護保険サービスで利用出来ないと言う原則があるからですね!
そんな居宅ケアマネが訪問看護の利用を考える場合について考えていきたいと思います。
それでは、今回もよろしくお願い致します!
主治医からの意見を素直に聞いていい
単刀直入に言うと主治医から訪問看護を利用したが良いのかを聞いていいです!
しかし居宅ケアマネでさえもなかなか直接聞きにくいのものですね。
そこは時間をゆっくり掛けながらでもいいので主治医との連携を上手くとることが大切です。
大きな病院になればなるほど難しいですが、そこは地域連携室のソーシャルワーカーさんへお願いしてみるといいですね!
医師も忙しいですからね。
診察時間を割いてまで意見を聞く訳ですから。
しかし、病院の大小に関わらず事務員さんでも良いので封書でお願いすることからスタートしてみましょう!
そして、利用者さんが今どう言う支援を受けているのかをインフォーマル・フォーマルサービスを含めて書類にまとめて渡しましょう。
ただケアプランを渡すだけでは無く読みやすい文章で伝えることができればバッチリですね!
主治医も利用者さんの生活状況を細かく知りたいんです
上記で説明した通りのことを行うことで、主治医も短い診察時間では得られない情報を知ることができます。
そう言う情報を知り得た手段が居宅ケアマネなので、信頼関係の構築が上手く出来る訳です!
そして居宅ケアマネと主治医との連携が上手くいくので、素直に訪問看護の利用を居宅ケアマネとして考えている趣旨を伝えればいいと感じます。
まずは主治医が知りたい利用者さんの毎日の生活状況(なるべく詳細を)という有益な情報をお伝えしましょう!
この様に主治医との連携が大切ということなんです。
意地でも指示書だけ早く下さいみたいな真似だけは絶対にしてはいけませんね!
日頃のモニタリングが訪問看護を利用するかの判断にもつながる
居宅ケアマネとして皆さんはどの様なモニタリングをしていますか?
特に訪問時ですが電話でもいいです。
何を聞き出すのか?本当に困っている事はなんなのか?
これを引き出す能力に特化しているのが居宅ケアマネの1番の強みだと思います。
例えば自分の弱みなんて誰にも話したくはないですよね!
私もそうですよ。
しかし、そういう隠れた事実がどんな利用者さんにはあるんです。
ただ口にしないだけですよ!
聞き出す手法は利用者さんとの良い関係性が出来ているかや、家族とも情報共有が出来ているかが重要です。
そこで、訪問看護を何故利用したが良いのかの最終決定にも繋がる1歩になるという事です。
よくあるのが、訪問看護まではいらなくて緊急通報装置さえあるだけで良かったというパターンですね!
ただし、それでも医療的な支援が必要な場合は訪問看護を利用することで主治医へ情報も上がるので判断に悩んだらサービス担当者会議を開催しても良いと思いますよ!
緊急通報装置を押すまでに至らず亡くなってしまうケースも考えうるからです。
まずはそこまで訪問看護の利用を深く考えているのであれば上記の様な切り口で様々な声を拾うことも居宅ケアマネとしてアンテナを貼っておきましょう!
そんなことわかってるよ!と言われそうですが1人で抱え込む居宅ケアマネも多いという現状も多いんです。
居宅ケアマネは結構孤独になりがちなので、モニタリングでも利用者さんと一緒に笑いあえる仲になれると良いですね!
そういうところから良いケアプランが完成されたりもします。
そして、利用者さんから「訪問看護を利用出来たら安心する」と話されたら居宅ケアマネも主治医へ相談もしやすくなる訳です!
ここで大切なことがあります!
訪問看護の利用にも2パターンある
居宅ケアマネの皆さん、精神的なサポートとして訪問看護を利用に繋げた事はありますか?
重要なのが身体的な悩みでの訪問看護利用なのか、精神的な訪問看護の利用なのかを理解することですね。
ほとんどが身体的な疾患がメインでの訪問看護の利用が多いですが、実は最近精神的な理由で訪問看護を利用する利用者さんも増えてきています!
私の実体験ですが、よく緊急通報装置を押して救急搬送される利用者さんがいました。
週に3回は押していましたね!
しかし、身体的な危機的状況では無かったんですよ。
そこで、何度も訪問時する度に解ったことがありました。
それは、強い不安障害を罹患していたんです。
なので、急な不安感に襲われそれが身体症状として動悸や息苦しさを感じていることが解ったんですね!
これは、私が居宅ケアマネとして働いていた頃に主治医へ事情を伝えて精神科へ紹介状を書いてくれたことで精神の訪問看護を利用することへ繋がりその利用者さんは緊急通報装置を押す事が無くなったんです。
そんなことも実際にあるので、居宅ケアマネも訪問看護には精神もありますよと承知して欲しいなと思いますね!
但し、精神の訪問看護事業所は少ないので情報収集しておくことが必須です。
大きな病院の精神科では精神疾患にも対応出来る訪問看護事業所があるので調べてみてくださいね!
また、そこまでに行き着くにも主治医との連携は大切ですので積極的にアプローチしていくことを普通な思考回路にしておくことが重要ですね。
以下の記事も合わせてご参照下さい!
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