精神保健福祉士の試験に、試験科目免除の仕組みがあることをご存知でしょうか。今回は、試験科目の免除が適用される場合と、免除が適用された場合どういうメリットがあるのかについてまとめました。
かなり詳しくまとめてみましたので、是非ご参照下さい!
社会福祉士の登録者は精神保健福祉士の試験科目が免除できる
Q.社会福祉士の登録者ですが、精神保健福祉士国家試験を受験するときに試験科目の免除はできますか。
A.社会福祉士の登録を行なった方(または登録申請中の方)は、受験申込時に必要な書類を提出することで、社会福祉士との共通科目が免除されます。
とあるように「社会福祉士」の登録者である場合は、精神保健福祉士との共通試験部分が免除できます。また、これは精神保健福祉士法施行規則の第6条にも記載があります。
(試験科目の免除)
第六条 社会福祉士であって、精神保健福祉士試験を受けようとする者に対しては、その申請により、第五条に規定する精神保健福祉士試験の科目のうち、社会福祉原論、社会保障論、公的扶助論、地域福祉論、医学一般、心理学、社会学及び法学を免除する。
免除された場合はどう処理される?
試験科目の免除がある場合は、「その問題分がそもそも無いもの」として計算されます。
もともとは、1問1点で163点満点の試験ですが、試験科目の免除を受けた場合は1問1点の80点満点の試験となります。
この場合でも、総得点の60%が合格基準となります。
試験科目の免除がある場合、試験費用も安くなります
精神保健福祉士のみ受験する場合: 17,610円
精神保健福祉士と社会福祉士を同時に受験する場合: 28,140円(イコール精神14,160円プラス社会13,980円)
精神保健福祉士の共通科目免除により受験する場合: 14,080円
とあるように、共通科目免除を受けると、受験費用が安くなります。
社会福祉士との共通科目は?
社会福祉士との共通科目も記載があります。
- 人体の構造と機能及び疾病
- 心理学理論と心理的支援
- 社会理論と社会システム
- 現代社会と福祉
- 地域福祉の理論と方法
- 福祉行財政と福祉計画
- 社会保障
- 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
- 低所得者に対する支援と生活保護制度
- 保健医療サービス
- 権利擁護と成年後見制度
残りの精神保健福祉士特有の科目
ここに該当しない精神保健福祉士特有の科目としては以下があります。
- 精神疾患とその治療
- 精神保健の課題と支援
- 精神保健福祉相談援助の基盤
- 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
- 精神保健福祉に関する制度とサービス、精神障害者の生活支援システム
- この5科目群全てにおいて得点があること
- 80点満点中で60%以上の得点があること
が合格条件になります。
まとめ
いかがでしたか?社会福祉士の登録がある場合、もしくは登録申請中の場合は精神保健福祉士の試験科目が免除になります。
- 試験費用が3,500円程下がる
- 163点満点から80点満点になる
- 対策すべき科目群は5科目群
以上が、この記事の内容のまとめです。これからもがんばってくださいね。
精神保健福祉士についてをまとめた記事があります
精神保健福祉士に関する情報をまとめた記事を用意しました。個別での相談やコメントでもらった意見をもとにさまざまな内容について書いてるので、一度参考にして下さい。