こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
今回は高齢者の方の在宅復帰を目的としている介護老人保健施設について紹介します。
結構なボリュームでお伝えしていきますね!
リアルな現状として、介護保険施設で働いている職種に看護師の役割や人員基準まですべて公開します。
介護老人保健施設とは?
厚生労働省令で定める要介護者に対して、施設サービス計画に基づき、看護、医学的管理下における介護、および機能訓練、その他必要な医療、並びに日常生活上の世話を行う施設です。
定員4人以下のユニット型、定員29人以下のサテライト型、医療機関併設型の小規模老健施設があります。
そして設置主体は、医療法人や社会福祉法人、市町村などです。
介護老人保健施設におけるサービスは、入所サービスは、家庭復帰のためのリハビリテーションや療養に必要な看護、介護を中心とした医療サービス、日常生活援助などがあり、在宅復帰を目的としています。
一方で、そのほかのサービスは在宅で療養している高齢者の通所リハビリテーション、訪問リハビリテーション、短期入所療養介護、介護予防サービスなどであります。
利用は施設と利用者との契約により、食費、理・美容代などは利用者の負担となります。
介護老人保健施設の役割
介護老人保健施設とは主に医療ケアやリハビリを必要とする要介護者が入居できる施設です。
病院と自宅の中間的な役割があるため、在宅復帰を前提としたリハビリが中心となります。
入居可能な期間もそれほど長くなく、3か月~1年程度です。
そして入居条件は65歳以上で要介護1以上の認定を受けていることです。
介護老人保健施設で働く職種は?
介護老人保健施設では様々な職種の方が働いていて、医師、看護師、介護職員、支援相談員、介護支援専門員、理学療法士、作業療法士、機能訓練指導員、栄養士、薬剤師、調理員、事務職員などたくさんの方がいます。
お互いに協力して連絡をとりあい、利用者様の体調の把握に努める必要があります。
よく間違う介護老人保健施設と介護老人福祉施設の違いとは?
介護老人保健施設はリハビリをして自宅に帰ることが目的です。
それとは別に、介護老人福祉施設はいわゆる特別養護老人ホームと呼ばれていて、地方自治体や社会福祉法人が運営する公的施設で、レベルに関係なく要介護認定を受けている65歳以上に人が入居対象です。
常時介護を必要とする状態の人をはじめ、認知症や寝たきりの高齢者といった緊急性の高い人の入居が優先されて、終身で利用することができます。
介護老人保健施設は在宅復帰を目的としているため、整った医療体制のもと、医療ケアや充実したリハビリを受けることができます。
しかし、要介護度の高い人を優先的に受け入れる特別養護老人ホームは日常生活の介護をサービスの基本としているため、食事や入浴、排せつなどの介助、掃除や洗濯などの生活援助が主になり、在宅復帰を目的としているわけではありません。
介護老人保健施設では医師が常駐しています
入所定員100人あたりに最低1人の医師が常駐し、利用者の医療ケアや健康管理、緊急時対応などを行うことが義務付けられています。
介護老人福祉施設とは人員の部分で異なり、介護老人福祉施設では医師の配置は義務受けられているものの、非常勤でも可能です。
介護老人保健施設での看護師の役割
介護老人保健施設で看護師に求められるのは入居者の健康管理の面が大きいです
介護老人保健施設では医師が常駐していますが、利用者様の健康をしっかりとチェックする役割を看護師が担います。
施設の医師の指示に従って処置を行うことはもちろん、それぞれの利用者様の服薬の管理、敵健康診断の手配や同じ施設で働く介護職員と連携することも大切な仕事です。
また利用者様からヒアリングして日々の健康状態を把握して、変化があった時にすぐに適切な対応をする必要があるのです。
このように介護老人保健施設ならではの役割や人員配置基準があります。
リハビリ職が多いことや医師が常駐しているところが他の介護保険施設とは違うところですね!
つまりリハビリ特化型で、在宅復帰を支援している介護保険施設ということです。
それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました!
以下にも様々な情報を掲載しているので、読んで頂けると励みになります。