こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
今回は、ケアマネの訪問回数について実体験を踏まえて公表します!
実際のところ、訪問回数は、介護保険上最低月に1回以上はしなくてはいけません。
しかし、現状そうはいかない困難事例も確実にあります。
そこで、今回の実体験をお伝えしていきます!
何回も訪問支援ばかりして、「ケアマネ業務が追いつかない!」
そんな悩みを解決出来ればと思います!
ケアマネの利用者様への訪問支援について
ケアマネは何かあれば度々訪問するの?
結論から話すと、認知症の周辺症状が多く見受けられたり、独居の利用者様宅への訪問は頻回である事が多いです。
ただし、ケアマネ単独で解決する事が出来ない場合が多いので、ケアマネとしての必要な訪問や、支援方法についてまとめていきます!
・認知症の周辺症状が多い場合の訪問理由
認知症を発症すると、一般的に短期記憶障害から始まることが多いです。
「何回も同じ事を聞いてくる」「お薬はもう飲んだのか?」
こう言う、少し前に自分がした事やケアマネと話した事を10分もすると、忘れてしまっているという事ですね。
介護をされている家族や、介護士の方では当たり前の日常かもしれません。
そこで、ケアマネが定期的な訪問をしてケアプランにサインをしてもらい、悩み等を伺って事業所へ戻ったら、同僚ケアマネから「さっき◯◯さんからいつ来るの?」って電話あったよ!
という様ようなケアマネあるあるがあります。
利用者様へ電話をして再度説明したり、手渡したケアプランを確認してもらったり、1番は家族の方も同席するのが一番よくある話ですね。
・独居の利用者様宅への訪問が多い理由
家族と同居されていれば、いざ何かしら急変や行方不明になるリスクは減りますが、独居の場合で、しかも認知症も重度になって来ると、誰しもが心配になるかと思います。
ケアマネもこればかりは相当悩むことが多いです。
日中であればデイサービスや、民生委員のような地域の方の気配りもあり安心材料はありますが、夜間徘徊がある利用者様は、そういう訳には行きません。
私自身、認知症状が重い方や独居で夜間徘徊が観られる方も多く担当してきました。
担当ケアマネとしては、そんな方を受け持っていては、夜も不安で一杯で自分の睡眠時間すら十分に確保できない状況になります。
・居宅ケアマネ時代の経験談と支援方法
私のケアマネ経験では、IHコンロの上に炊飯器を置いて加熱してボヤ騒ぎになった事がありました。
さすがに焦りました。IHコンロだから安心は無いという事ですね。
もちろん、夜間にケアマネがひたすら訪問するのは解決策にはなりません。
支援方法は様々ですが、介護事業所や地域包括支援センターや地域の方に協力依頼をしたりと、支援方法を考えるのもケアマネですし、日中の訪問も他の利用者様よりは回数も月に10回以上になる事も多いです。
上記で話した、夜間徘徊が観られる方に関しては、1日掛けて家族様と一緒にその日中に入院先を探す事もありました。
何より「命」が大切です。
そこで、ケアマネジャーはそんな危険リスクを回避する為にもご利用者様の状況を理解し、何より家族・主治医や介護事業所とも綿密な連携を取る必要は必須だと思います。
「ケアマネジャーは偉い」という認識ではなく、トータル的に支援内容を介護保険やインフォーマルの支援を有効活用し、高齢化社会を支える重要且つ、福祉職として、とても重要な役割を担います。
巷では、「ケアマネは必要ない」と言われる方も存在しますが、私自身ケアマネをしてきて、ケアマネあってこその高齢化社会を支える重要な担い手だと考えます。
最後に
ケアマネジャーに求められる一番の支援は、ただのパイプ役や書類だらけでは無いという事です。
「フォーマル・インフォーマル支援の両方での支援」が必要不可欠であり、その活用方法を考えて実行する事が重要だと当たり前ですが、未だに痛感します。
その為には、「ケアマネの訪問を月1回で済む」という考えは、根本的には無いと考えたが良いと思います。
もちろん、ケアマネ業務が慣れて来ると必要な時だけの訪問回数で済むと思います。
ケアマネになりたての頃は、頭がパニックになりますが先輩ケアマネに相談して、一人で悩み過ぎない事が大切です。
ケアマネとしての悩みがあれば、このブログをたまに覗いて頂けると幸いです。
又、「こんな事で悩んでいます!」等あればツイッターや問い合わせ項目に相談頂けると、ブログを書いたり、何かしら返答しますので今後ともよろしくお願いします!
本日も、ありがとうございました!
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