ケアマネージャー ケアマネージャーの勉強

要介護度が高いからと毎日デイサービスに行くケアプランは基本おかしい

こんにちは!

カイゴのティータイム運営者の前田裕です。

居宅ケアマネが作成しておりますケアプラン(居宅介護支援計画書)に要介護度が4とか5だからと高いので毎日デイサービスを利用する様な事例を散見することがあります。

そういうケアプランは基本おかしいと考えますよ。

もちろん困難事例だとして家族の支援やインフォーマルサービスも相当難しい場合等は仕方ないのかなと思いますが、基本的にはおかしいです!

そういうケアプランほど居宅ケアマネが所属する法人のデイサービスへ誘導していることがほとんどなので、基本おかしいとなる訳ですよ。

しかも点数ギリギリいっぱいを意地でも使用するということが今でも行われていることに私もケアマネを歴任してきたこともあり、本来の居宅介護支援の考え方がずれまくっているなぁと感じます。

私も居宅ケアマネ管理者をしてきた時の在宅介護についてどうしていたかを踏まえがら考えていきたいと思います。

それでは、今回もよろしくお願い致します!

居宅介護支援は点数に縛られるからこそ意見も分かれる

現役居宅ケアマネの皆さんや、介護関係者の皆さんはどう感じますか?

恐らく、真っ二つに意見は分かれるかと思います。

・1つ目は「寝たきりだし食事や入浴ができないんだよ!」

・2つ目は「利用者本位のケアプランで自立支援に基づいた居宅介護支援が当たり前だ!」

という2つですね!

ここは、相当特別な分け方をしていますが事実なんですよ。

つまり、居宅ケアマネはどちらの状況も有りきで居宅介護支援を考えければいけません!

そしてそれなりの介護保険サービスを受けるには点数に縛りがあるので、介護給付費限度額をギリギリまで使用するかオーバー(10割負担)してまで在宅介護をしている例も多いんですよ。

では、どうしていったらこの問題を解決できるのかをいかにご紹介していきますね。

寝たきり状態での介護支援の具体例

在宅介護において難しくなったのが特養(特別養護老人ホーム)への入所待ち状態の要介護度が高い方を介護支援しなければいけない状況が昔よりも厳しくなっています。

はっきり言えば、要介護度による点数制はおかしいと私は考えてますけどね!

介護保険サービスを受ける利用者さんの疾患や生活状態で大きく介護支援が変化するからですね。

ここでのテーマでもある寝たきりの利用者さんへどうしたら最低限必要な介護支援を出来るのか?

ここが居宅ケアマネの悩みポイントです!

明らかに点数が足りないなら区分変更申請をして意地でも介護度を上げようとする居宅ケアマネもいます。

それが、妥当なら問題はありません。

それでは具体例として寝たきりの利用者さんへの介護支援として考えられる3つの支援方法を以下にご紹介していきますね!

寝たきりの利用者さんへの介護3選

1.相当重度な寝たきり状態であればショートステイをロングで利用する(家族やインフォーマルサービスが乏しい場合)

2.居宅介護支援事業所から小規模多機能型居宅介護支援事業所を利用する(点数上限でも通いと訪問・泊まりの融通がきく)

3.デイサービスよりも通所リハビリや訪問リハビリを考えてみる(残存機能の向上と自立支援での支援が出来る環境・状況な場合)

頭を柔らかくして、利用者さんの生活状況や家族の支援がどれだけ期待できるかでこの3つの振り分けが大まかにいうと出来る居宅介護支援かなと思いますよ!

意地でも介護保険サービスでやりくり出来る状況なら良いですが、逆に無駄に介護度が高いからと不必要な介護保険サービスを利用させないことを踏まえて考えました。

そして毎日デイサービスへ通っていたら日中は何とかなっても夜間帯の介護支援はどうするんですか?となるんですよね。

いくら介護度が高くても、そこまでの点数が残されてはいませんから!

1日(24時間)を考えて居宅介護支援方法を考えるのが居宅ケアマネなんですよね。

本当に在宅介護が厳しいときは他の在宅介護事業所を考える

上記でもご紹介しましたが、居宅ケアマネがいくら良いケアプランを考えても点数が足りなくてはどうしようもありません。

そこまで追い詰められているのであれば、他の在宅介護事業所を考えましょう!

それが、ショートステイや小規模多機能という選択肢です。

その詳細は以下をが参照ください。

・思い切って今まで住んできた住み慣れた家での在宅介護で点数を超える場合は小規模多機能ですね!

・小規模多機能を利用してもほぼ泊まりの状況ならショートステイのロング利用ですね!

なので、意地でも毎日デイサービスに行くケアプランは基本おかしいんですよね。

しっかりと利用者さんの24時間を知ることが今更ながらとても大切だということなんです。

そして、利用者さんの金銭事情もしっかり考えましょう!

幾ら、介護保険サービスを利用することを自己負担が安いからといっても限度額ギリギリまで使うと万単位で利用者さんのお金は飛んでいきますから。

しかも食事代は自費ですからね!

居宅ケアマネが利用者さんへ介護保険サービスを提案する際には出来れば家族も含めて、自費分もしっかりと伝えましょう!

提供表の裏面をいきなり見せても理解しにくいです。

そして、食事代やホテルコストもしっかりとお伝えすることですね!

毎日デイサービスへ行っていたら週6だとして1食500円だとしても1週間で3,000円です。

それを月額に知ると1万円オーバーですからね!

これは、小規模多機能やショートステイの場合も同じようにお伝えしなければいけません。

いざ、契約となってからしか小規模多機能やショートステイからはホテルコストについては説明しませんし、利用者さんの金銭面は詳しくしりませんからね!

なので、居宅ケアマネが事前調査は必要不可欠だということです。

小規模多機能についての法令遵守について以下の記事もご参照下さい!

ここまで話すと毎日デイサービスへ行っている利用者さんの気持ちにもっと寄り添えたケアプランが出来ると思いますよ。

または、居宅介護支援事業所では無理だと諦める精神も大切ですよ!

そこまで頑張って何十人も利用者へしっかりと介護支援は出来ませんし、私が心配するのは居宅ケアマネが精神的にやられてしまうことなんです。

以下の記事も合わせてご参照下さい!

そうなると、要介護度が高いからとか在宅生活が難しいと毎日デイサービスを利用するくらいのいわゆる「とりあえず起きてる日中を何とかすれば良い」という意味不明なケアプランしか生まれないんですね!

これは、介護保険制度上でもおかしいですよね。

(全てが当てはまる訳ではありませんが結構多い事例です)

それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました!

以下にも様々な情報を掲載しておりますので読んで頂けると励みになります!

前田(運営者)

転職は、1日の大半の時間を使う「仕事」にかかわるものであり、給料にも大きくかかわるため『人生の決断』ともいえる大きな転機です。

「適当に決めてしまって後悔した」ということの無いように、納得いくまで相談することが重要。

担当者へ、自分に見合った就職先を伝えましょう!

介護・福祉職対応可能!専任のキャリアアドバイザーへ何なりと希望をお伝え下さい。

介護職としてもう疲れた方へ。

もう人間関係で悩まなくて良いです。

もっと精神的にやりがいを感じれる福祉の職場へ。

悩んだ時は、[マイナビ介護職]がおすすめ!

正社員から派遣社員・パートまで完全対応。

無資格未経験でも大丈夫

やりがいと人間関係を両立したい福祉職の方限定。

(社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士・ケアマネジャー)は特に給与アップの可能性大です。

介護資格がなくても、ブランクがあっても大丈夫です。

そして重要な、人間関係や職場環境を他の転職サイトより詳しく知っているという声が多数な状況。

  • この記事を書いた人

前田 裕

介護施設長をしております、前田裕です! このサイトでは、介護職や他の福祉職の方に向けたアドバイスだけでなく、一般の方に介護の現状を知ってもらうための内容も書いています。 介護や福祉の現場がより良くなっていくためには、どうしていけば良いのか? そんな、悩みが解決出来たらなと思います。

人気の記事

1

介護・看護は転職が多い職業だと言われています。肉体的に大変なことや、精神的に辛くなってしまうことが多く、離職なども多いお職業です。介護という仕事を本気で好きな人が、続けていられるように「転職」について書くことにしました。この記事で少しでも印象が変わってくれれば幸いです。転職という選択肢を持つということ私は、転職という選択肢を持つことでいろいろな利点があると考えています。私自身、一度は介護を離れ...

2

精神保健福祉士で仕事をしていると「転職した方がいいのかな?」と思うこともあるでしょう。 今の給料が適正なのかわからない 職場のギスギスした人間関係が気になる 自分の上司にあたる人と馬が合わない 毎日仕事が始まるのが億劫で嫌こういった悩みを抱えていても、転職経験がなければなかなか踏み出しにくいこともあるでしょう。そういった方のために今回は転職に関する情報をまとめました。精...

3

社会福祉士で仕事をしていると「転職した方がいいのかな?」と思うこともあるでしょう。 今の給料が適正なのかわからない 職場のギスギスした人間関係が気になる 自分の上司にあたる人と馬が合わない 毎日仕事が始まるのが億劫で嫌こういった悩みを抱えていても、転職経験がなければなかなか踏み出しにくいこともあるでしょう。そういった方のために今回は転職に関する情報をまとめました。...

4

介護士として仕事をしていると「他の職場の雰囲気ってどんな感じなんだろう?」「私だけ不当に仕事が多い気がする」と思うことがあるでしょう。実際、そういう小さな疑問からストレスが貯まっていき、精神的にダメになってしまう例などもあります。今は介護施設長をしている私も、一度介護職を離れた経験も転職をした経験もあります。そんな私がおすすめする転職サイトや転職サイトの使い方を今回伝えていこうと思います。なぜ、転職を考え...

5

今回は同じ福祉系の職種である精神保健福祉士のお話をしたいと思います。精神保健福祉士の仕事内容や勤務先、そして何が大変なのか?について本音をお伝えします。精神保健福祉士の仕事内容精神障害者の保険や福祉に関わる専門的知識、および技術を持って、精神科病院、その他の医療施設で働きます。精神障害の医療を受け、または精神障害者の社会復帰を促進を図ることを目的とする施設を利用している方の社会復帰に関...

-ケアマネージャー, ケアマネージャーの勉強
-, , , , , , , , , , , ,