こんにちは!前田 裕です。
今回は、介護士が考える人間として高齢者が生きる底の話について考えていきたいと思います!
介護士は現代社会では、日本では絶対数的に足りていません。
介護人材不足は大問題です。
看護師自体も足りていません。
政府は、2025年度では介護士の人材が約25万人足りないとまで予測しています。
介護士も足りていませんが、今の日本は超高齢化社会を迎えようとしています。
というか、地方ではすでに超が沢山付くほど高齢者の方があふれています。
なぜ、そこで介護士が必要なのか?
それは、簡単な話で、人間年をとれば何かしらの疾患を患う可能性が多く、身体的能力も衰え、認知症を発症してしまいます。
昔は、おば捨て山という風習があり、いわゆる「ボケた人」は山に捨てられていたのです。
相当昔の話ですが・・・
しかし、現代社会ではそんな人道を外れた風習はありません。
いくら、年を取ろうとも介護の世界では「自立支援」をモットーに日々介護・看護が必須の時代なのは当たり前です。
今回は、私の体験したリアルな話と最近大阪へ行く事がありましたので、そこで実感した事も話したいと思います。
それでは、今回もよろしくお願いいたします!
高齢者がホームレスになっていた現実の話
高齢者の方はいくら、認知症を患わろうとも現代社会では、守るべき存在であり、日本の戦後社会を支えてくれた、大きな存在であると言えます。
私が居宅ケアマネをしていた時の話です。
認知症という病名、これだけで「うちのばーさんはどっかの病院にでも入れてくれませんか?」という事を何度か言われたことがあります。
これ、どう思いますか?
年をとって、社会貢献できない人間は、生きる価値はないのですか?
または、精神病で生活保護の人間はただの金くい虫ですか?
こんな現実は、見過ごすわけにはいけません。
今の日本において、これらの社会的問題は重要視する部分だと思います。
だって、本当に生きるだけのすべが、人の力を得なければ難しいのです。
私は高校生の時に、とある駅のホームレスの方に「タバコあげますよ」と聞いた事があります。
普通に皆さん聞きませんよね。
そこで、ホームレスの方が言った言葉に、自分はどんなに弱い人間だと思うことがありました。
そのホームレスの方「あんた、腹はへっとらんとね?おいは、どがんでんなるけん、気にせんでよかよ」
この言葉どう思います?
私は逆にびっくりしました。
ホームレスの方は、なりたくてホームレスではないのです。
しかも高齢者です。
もっと、聞いてみると、「自由は自分で得るもので、別に人に物乞いする為に生きてるわけじゃなかとよ」
私は、何か自分の小ささに落胆しました。
ただ、実際その時私は高校生だったので、それ以上深く考えることはありませんでした。
大阪へ行った時の高齢者ホームレスの話
そして、ここ最近の事ですが仕事で大阪に行くことがありました。
そこで、大阪のスラム街「西成区」へ好奇心もあり行ってみました。
そこは、65歳以上の日雇い労働者だらけで、毎日寝る場所のためにシェルターの確保のために行列をなしていました。
三角公園と言う所へも行きました。
炊き出しの時間で列をなしていました。
聞いてみると皆さん、これは毎日の事だそうです。
そして、炊き出しのおかゆ。これだけが唯一の食事です。
ましてや、夜になると、風俗街やホストクラブの生ゴミをあさっているのです。
「ここは日本か?」
私は、単刀直入にそう思いました。
しかし、ホームレスの方は自分に誇りを持って生きていました。
人生においてこんな高齢者の方々が生活をしている事。
そんな生活をする高齢者は、人間として底で生きていると言う概念はなかったのです。
私なんかよりも、もっと、いわば野獣的にというか当たり前のように。
こんな現状を、福祉の精神で助けになればと、今でも思います。
高齢者ホームレスから学ぶ事が大きすぎた
今回は、介護士が考える人間として高齢者が生きる底の話について考えて生きました。
私の体験談が多くを占めましたが、これは現実に起きている話です。
私も体感しましたから。
しかし、助けてやるという概念ではなく、一緒に頑張りましょうという感じでです。
ホームレスの方々は、別に自分は底の人生だとは思っていないのです。
しっかりとした、生きる価値を私たちより持っている方もいます。
そんな方々へ、良い近づき方で「仲間」として福祉・医療の支援ができればと思います。
なんだか、タイトルと脱線しましたが、介護士としてのモチベーションとして、何か感化させるものがあるかと思います。
同じ人間ですもの。
人生、人の役目に立てる仕事を私はこれからも続けます。
ここまで読んでくださった方々にも、良い介護職場の案内ができればと思います。
下の方に、専用サイトを設けていますので、宜しくお願い致します。
それでは、ここまで読んで頂きありがとうございました!