こんにちは!
介護施設長の前田裕です
介護・福祉職の皆さま、いつの時期でも風邪やインフルエンザの予防にはしっかり対策をしましょう!
それでは今回ですが、嚥下困難でも在宅で美味しく食事が食べる事が出来る!
について考えていきたいと思います。
嚥下機能が低下していくと、まず食物の飲み込み「ごっくん」が上手く出来なくなっています。
誤嚥性肺炎に罹患するリスクも増大です。
完全に嚥下機能が出来ない場合、医師より経管栄養等を考慮した方が良いと言われる事もあります。
しかし、実は在宅介護でも施設介護でも言える事ですが、元々の食事に問題があったのでは?
という事が実は原因であったりもします。
それでは、今回もよろしくお願いいたします!
嚥下困難者の食事の様子をよく観察する事が大切
まず、嚥下困難にもどの程度の嚥下が出来ているかを知るかが1番重要です。
介護士や栄養士・言語聴覚士、看護師等の職種間での情報共有はもちろん大切です。
しかし、介護士や在宅で家族が食事介助をしている際に一番観察する視点はどこにあるでしょう?
それは、一口一口の「ごっくん」が出来ているかです。
男性では喉仏の動きでわかり易いですが、女性は少し難しいです。
ただ、よく喉元を観察していると飲み込んだのが解ってきます。
それだけ良く観察する事と、それでも難しければ言語聴覚士や看護師へ相談する事が良いでしょう。
在宅で家族が食事介助をする際にも、助言が出来て利用者さんも誤嚥のリスクを極力減らす事が出来て、美味しい食事を楽しむ事が出来ます。
因みに経管栄養を一番行なっている国は日本です。
しかもダントツ1位です。
中には、年金目的で延命として経管栄養をさせる方も居るくらいです。
利用者本人は、どんな気持ちでしょうか。
食事は、人間の三大欲求の1つである「食欲」です。
そして、それが楽しみなんです。
嚥下困難者に朗報!キザミ食・ソフト食はもう古い!?
皆さま、嚥下困難になってしまった利用者さんへの対応策として最初に思いつく事はなんですか?
おそらく、キザミ食かと思います。
1口大や普通キザミ・極キザミ・・・さらにトロミをつけてみて・・
おそらくこの過程を追っていくかなと思います。
しかし、この過程で良い利用者さんも居ますが、実はこれが原因で誤嚥性肺炎を導いている事がかなり多いです。
刻めば刻むほど、口腔内に食物残渣物が残り易い
例えば、そぼろ等の細かいおかずがある際に口腔内にやたら食物残渣物がありませんか?
嚥下困難者にも同じ事が言えます。
更に、キザミ食にトロミをつけるのは食べる直前ならまだマシですが、トロミを付けて20分も経てばトロミはただの塊となります。
意味がないのです。
そして、とても美味しくはないです。
どんな食べ物か1度自身で体験するのも良いでしょう。
又、しっかりと口腔ケアが出来れば良いですが、もし出来なかったら?
例えば、「この利用者さんは、歯磨き出来るから準備だけしていたら良いだろう」
この場合、いくら軽度の嚥下困難者でも自立支援も考えて口腔ケアを全て利用者へして頂く事が最適と思いますか?
答えはNOです。
いずれ、誤嚥性肺炎になるか更に嚥下困難になっていく可能性大です。
「前は、自分で歯磨きも出来てごっくんもキザミ食にしてよかったんだけどねぇ」
と負のスパイラルが起きるリスクがあります。
軽度嚥下困難者は、最初のアプローチがとても大切です。
最後に、仕上げのうがいだけでも介護者が進めることや、口腔内に食物残渣物が残っていないかを確認する事で、大きく誤嚥性肺炎を予防できます。
日本人の死亡原因第一位は肺炎ですが、そのうちの高齢者の誤嚥性肺炎が大部分を占めます。
また、ソフト食にも欠点があります。
ソフト食ともなると、相当な嚥下困難者です。
しかし、ソフト食はいくら小スプーンでゆっくり在宅でも食事介助しても「ツルん」と入りやすので、気管内に入り込み安いのです。
嚥下困難・食事制限がある高齢者方も美味しく食事を食べたい
知っている介護関係者の方も居るかと思いますが、もっと美味しく誤嚥しにくい食事内容・食材があります。
相当な嚥下困難者向けの食材を2つ挙げます。
まず、やわらか食ですが食材は見た目そのままですが箸では持てないくらい柔らかいです。
歯茎で潰せる柔らかさで、見た目もそのままなので利用者さんも美味しく食事を在宅でも食べる事ができます。
そして、ムース食ですが、形はソフト食と同じ様な見た目ですが、ソフト食との大きな違いは口に含むとふわっと溶ける事です。
そして、私も食べた事がありますが、お酒の肴になる位美味しいです。
口腔内で全て溶けるので、気管に入るリスクは相当低くなります。
在宅でも嚥下困難者が美味しく食事をするには最適であり、家族の負担も減り良い事づくめです。
塩分制限食や糖尿病食でお困りの方
嚥下困難の高齢者さんも多いですが、透析や糖尿病で塩分制限やタンパク質の制限がある高齢者さんも多いです。
こうなれば、ヘルパーさんへ依頼するにもなかなか難しいんですよね!
「管理栄養士監修」のもとで調理された食事でないと、命にも関わるくらいですから。
いわゆる、制限食は作るのがとても難しいですからね。
野菜系を水にさらして、リン・カリウムを流したりとかです。
そして最後に・・
今回ですが、嚥下困難でも在宅で美味しく食事が食べる事が出来る!
について考えていきましたが、今までのキザミ食やソフト食についでやわらか食やソフト食をご紹介しました。
今後も、在宅はもちろん施設系でも重宝されていくでしょう。
食事は人としての楽しみです。
もちろん私も食べることは1番楽しみな事です。
嚥下困難者の方も、美味しい食事を楽しみたいのです。
人間、何かしら1つでも1日に楽しみがある事で誰もがQOLの質が上がるのです。
以下にインフォーマルサービスについての詳細を書きました。
嚥下困難な方への介護サービスにも精通しております。
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それではここまで読んでくださりありがとうございました!