こんにちは!
介護施設長の前田裕です。
介護士や介護福祉士で働いている皆さんは、「蜂窩織炎」(ほうかしきえん)と言う病気をご存知ですか?
勿論、ご存知の介護関係者の方もいらっしゃると思います!
利用者さん・入所者さんへ1番接する事が多いのは、「介護士」です。
そんな介護現場で、看護師や医療職種の方々へ相談しよう、報告しようと言う考え方に至りますか?
何かあれば、相談出来るとは思います。
しかし、介護士にも高齢者さんが起こしやすい病気や症状を把握する事が必要です。
いつの会う高齢者さんが、「何かいつもと違うな?」
と言う感覚が、1番大切です。
そこを、介護士個人で「今日は疲れてるのかな?」
で済ませない意識が、とても重要となってくる訳です。
相手は、高齢者です。
いつ、急変するかもしれないと言う危機管理予測が重要なんですね!
だって、もしも介護士が入所者さんの著変に気付かないままで、いきなり急変して亡くなるみたいな状況が起きてしまったら、どう思いますか?
それだけ、介護士・介護福祉士にはそれなりの「医療分野」の知識は必然なんですね。
ただ、「介護ってそんなに責務が重いの!」と悲観しないで下さいね!
これから、私が介護士の在り方についてご説明していきたいと思います。
介護士の本来の仕事内容の多くは「認知症介護」が大きく役割を担います。
そこに、高齢者さんにとって「よく起きやすい病気」を知っておかなくてはいけないと言う事です!
日頃から、介護士は入所者さんや利用者さんと接しているんですから、「ん?何かいつもと違う」と言う事に気付く事が重要なんです。
そこから、医療従事者へ繋げていけば良い訳です!
それでは、その中でも今回は「蜂窩織炎」について考えていきたいと思います。
それでは、今回もよろしくお願い致します!
蜂窩織炎ってなんなの?
介護現場でよく観る事があります。
それが、高齢者さんの「浮腫」です。
足がパンパンな方多いですよね?
人は高齢化していくと、体内の循環機能が低下していきます。
もしくは、心臓に重い病気を罹患していると下肢の浮腫が鮮明に出やすいです。
心不全により、何故浮腫が起きるのかを、以下に詳しく説明しているのでご参照下さい!
公益財団法人 日本心臓財団より抜粋
読んで頂けたでしょうか?
高齢者さんの浮腫は、見過ごせません。
介護士さん、要チェックです!
そして、本題ですが「蜂窩織炎」が何故に浮腫がある方に多い病気なのかをご説明していきますね!
そもそも、蜂窩織炎とは何なのか?
解りやすく言うと、「皮膚の病気」です。
皮膚の病気と言うと、若い世代で言うと「吹き出もの」が想像出来ますよね!
蜂窩織炎も、似たような病気です。
但し、似ていると言っても、ただの吹き出ものとは比べ物にならない位の激痛が走ります!
歩行出来ない位のレベルです。
では、もっと蜂窩織炎について以下に解説していきますね!
蜂窩織炎の概要と症状について
蜂窩織炎は、別名(蜂巣炎・ほうそうえん)とも言います。
そんな、蜂窩織炎を発症する概要は「皮膚と皮下脂肪にかけて細菌が入り込んでしまう」事です。
目に見えて解る症状としては、皮膚が赤く腫れてしまいます。
もっと言うと、例えば蚊に刺された様に点々と赤い斑紋が出現してきます。
(ここが、介護士の観察ポイントです!)
そこに炎症が起きていると言う事です!
因みに、他者への感染はありません。
そんな悪さを起こしている細菌の例として多いのが「ブドウ球菌・レンサ球菌」が主になります!
なので、浮腫が著明な高齢者さんは、そもそも下肢がパンパンなので「傷付きやすい」と言う所が原因で、蜂窩織炎に罹患しやすいんですね!
(要チェックな観察ポイントです!)
浮腫でパンパンな下肢は傷つきやすい
高齢者さんの下肢は浮腫で、パンパンな事をよく見掛けると思います。
つまり、ちょっと足が痒いからと、触ると皮膚に傷がつきやすい訳です。
そうなると、その傷口から細菌が侵入してしまい「蜂窩織炎」となり易くなるんですね!
お解り頂けたでしょうか?
浮腫の高齢者さんは、心不全や腎臓病によるものが多いですが、そこには更に「蜂窩織炎」にも罹患しやすいと言う現状も持ち合わせているんですね」!
なので、浮腫が著明な方の観察は介護士・介護福祉士もしなくてはいけないと言う事です。
まとめ
蜂窩織炎と聞いて、ピンと来なかった介護士さんには良い勉強になったかなぁと思います!
介護の分野って、結構幅広く医療や生活リハビリ等まで支援していかなくてはいけません。
それだけの専門職と言う事です!
なので、介護福祉士国家試験にも相当なボリュームの試験内容があるんですね!
それだけの専門職と言う国家資格が介護福祉士なので、相当な「やりがい」と「責任」があるんです。
今回は、蜂窩織炎がどの様な症状かが理解出来たと思います!
そして、治療法としては抗生剤を投与するしかありません。
気付いた頃には、結構蜂窩織炎が重症化しているケースが多く、点滴による抗生剤投与が主になっています。
そもそも、浮腫の状態になると肌自体が乾燥し易くて痒くなるんですね!
それで、傷付けてしまい「蜂窩織炎」となる事が多いです。
又は、浮腫で足が痛くて湿布を毎日貼り続ける事で、肌自体が弱くなるんですね!
そして、痒さが増すと言う事で、皮膚を傷付けてしまい、蜂窩織炎と言う感じで、悪循環を生んでしまいます。
なので、介護士目線から言うと、浮腫部位に「赤い斑点」が無いか?
を見つける事が、早期の治療に繋がるんですね!
そう言う、「違いや違和感」を観察する事が、介護士必見な重要な役割を果たすんです。
以下にも介護士必見な内容をご紹介しています。
それでは、ここまで読んで頂きありがとう御座いました!
以下にも、様々な情報を掲載しておりますので読んで頂けると嬉しいです!