こんにちは!
前田裕です。
今回は、高齢者の緑内障ってどんな病気?
について考えていきたいと思います!
前回は、高齢者の白内障についてお伝えしていきました。
見逃された方は以下をご参照下さい
日本において、緑内障はなんと人間が失明してしまう原因の第1位になっています。
高齢者の緑内障ってそんなに怖い病気なんだと感じるかもしれません。
実は、白内障が関係する場合もあるのが緑内障です。
介護現場で白内障はよく聞くけど「緑内障ってどんな眼の病気なの?」
と感じる介護士や介護福祉士もいるかもしれません。
何となく理解出来ているつもりでも、緑内障を深く知る事で今後の介護支援やケアに繋がると思いますので、是非ご参照下さい!
緑内障は40代位の若い年齢でも発症してしまう事さえあります。
それだけ、私達の身近に存在する病気でもあるので詳しく深掘りしていきたいと思います。
それでは、今回もよろしくお願い致します!
緑内障の発症原因と症状について
先ず、緑内障の発症原因について触れますね!
緑内障は主に眼球内の圧力、いわゆる眼圧が高くなる事で視神経に障害が出る病気です。
そして発症の原因も様々です。
主に、生まれつきからの眼の構造や、眼の外傷、糖尿病や白内障などの病気から緑内障を発症原因としてあげられます。
又、稀な例ではありますがステロイド薬の副作用が原因での緑内障を発症してしまう事もあります。
そして主な症状が以下になります。
緑内障にも慢性緑内障と急性緑内障があるので、症状の違いに注目です!
・視野が狭くなったり(部分的に見えない等)、視力が低下していきます。(慢性緑内障に多いです)
・急性の緑内障になると、眼の痛みが出現し視力障害に加え、激しい頭痛や嘔吐したりもあります。
白内障の様に、水晶体が白く濁る現象とはちょっと違いますね!
症状も似たところもありますが、眼の見え方に違いがあり、高齢者の方では見えている部分に何箇所か黒く視野が狭まるといった事がよく見受けられます。
又、急性緑内障の様に、朝起きたらいきなり失明していたと言う事も大いにあると言う怖い眼の病気でもあるのが緑内障です。
緑内障の眼圧が高くなるってどう言う現象なの?
解りやすく緑内障の眼圧の仕組みや現象について解説していきますね!
私達、人間の目の中には、特殊な水で満たされています。
これを「房水」と言います。
この房水は絶えず循環しています。
そして、目の中には房水を注ぐ蛇口と目の外へ房水を流す排出管があります。
人間の眼って結構複雑な構造なんですね!
そして、その排出管が目詰まりをおこして流れが悪くなっていくと、房水を注ぐ蛇口は開きっぱなしですので目の中に房水が溜まり続けてしまいます。
圧力つまり眼圧がどんどん高くなっていくと言うのが眼圧が高くなると言う現象であり、緑内障発症原因になります。
以下に、簡単に図でご紹介しておきますね!
緑内障の治療について解説!
前述した通り、緑内障も白内障と同じ様に怖い眼の病気です。
そんな緑内障の治療について以下にご紹介していきますね!
先ず、現代の治療方法では手術を行ったとしても緑内障を完全に治療する事は出来ません。
何故ならば、眼の奥の神経が眼圧が上がり過ぎ、損なわれると再生が不可能だからです。
緑内障とは、そうなってしまう事なんです。
しかし、緑内障の治療の初期段階として点眼がメインになってきます。
眼圧を下げる為の目薬だと思って下さい。
基本的に、緑内障を罹患されている方・高齢者は眼圧を30%下げる状況を日常から保つ事で進行を抑える事が少しでも抑制出来ます。
・ここで介護士や介護福祉士が気をつけるポイントを以下にご紹介いたします!
実は、この点眼は緑内障の高齢者さんへの支援はとても気を付けなければなりません。
何故ならば、緑内障の方への点眼薬は1度すると24時間しか持ちません。
なので、いつ点眼をしたか?いつ点眼をしなければ行けないか?を把握しておかなければいけないと言う事です。
又、他の緑内障と関係のない点眼をする場合は最低5分は時間をおきましょう。(これは点眼が2種類以上同時にする方全ての方へも同様です)
たかが点眼と考えてはいけません。
経口摂取していないだけで、眼に投薬しているという事なんです。(ここ重要)
点眼でも眼圧が下がらない様であればレーザーによる手術を行う場合ももちろんあります。
この辺りは定期的に眼科医や主治医の眼圧検査で判断されます。
しかし、そうもいかない場合もあります。
緑内障の高齢者さんが急に眼が痛い、吐き気がするといった場合は早急に医師へ報告しましょう!
介護職員もこの辺りの知識を踏まえておく事で、失明を防ぐ事ができるんです!
緑内障の高齢者への介護支援!
緑内障の症状を進行させてしまう事に気をつけましょう!
つまり、眼圧を上げてしまう様な事を防ぎましょうと言う事ですね。
以下にご紹介していきますね。
・一気に水分を摂取しない事
・長時間、うつむいた姿勢にならない事
・バランスの悪い食生活を送らない事
この3つが基本的な緑内障を罹患している高齢者さんへの介護支援・ケアになります。
後、しいて言うならば介護士は過度にストレスを与えないケアをする事が大切です。
ケアマネやリハビリスタッフもそういった姿勢でよく基本情報やアセスメントシートを観ておきましょう。
そして、白内障の高齢者さんと同じで転倒事故も起きやすいので注意が必要です。
それでは、ここまで読んで読んで頂きありがとう御座いました!
以下にも、様々な記事を掲載しているので読んで頂けると嬉しいです!