精神保健福祉士という資格を目指す場合、他の仕事をしながら勉強をしないといけない人もいるでしょう。
そんな方の為に、必要な下調べと、勉強の進め方について纏めてみました。
仕事をしながら精神保健福祉士を目指す時の注意点
既に職についていて、でも「福祉」をやりたいから精神保健福祉士を目指そうという思いは素晴らしいと思います。
とにかく、頑張ってくださいと私からも応援します。
そのあたりのチェックポイントを確認できるようまとめておきました。
勉強時間をどうやって確保するかを考えておこう
まずは、勉強時間をどうやって確保するか考えておきましょう。
福祉系。医療系の資格は「覚えることがとにかく多い」のが特徴です。
ほとんどの場合、仕事で忙しいなかで体力もあまり残っていない時に勉強することになるでしょう。時には、眠くて眠くて仕方ない状態の日もあるはずです。
すると「なんだか、最近全然続いてないな...」と落ち込むようになり、次第に「そんなに目指してなかったしな...」と諦めるようになってしまいます。
こうならないように「確実に勉強できる量」を確保して、コツコツと取り組んでいきましょう。
- 仕事前か仕事後のどちらにやるのかを決めましょう
- 1日1時間でもかなり凄い勉強量だと考えて、毎日の目標を設定しましょう。
もしかしたら、「1日1時間では足りない!」と思ってしまう方も多いようですが、毎日1時間勉強できる人はなかなかいませんので、安心して取り組みましょう。
受験資格をしっかり確認しよう
仕事をしながら精神保健福祉士を目指すという方の大半は、今は別の仕事をしているかもしれません。
そういう方の場合、もしかすると「受験資格」が無く、受験そのものができない可能性がありますので気をつけましょう。
以下に、詳細をご紹介しておきますね!
精神保健福祉士の受験資格をチェック
出典:http://www.sssc.or.jp/seishin/shikaku/route.html
上記の図は社会福祉振興・試験センターにいくと確認できますが、このいずれかのルートに属している人は受験資格があります。
自分がどのルートに属しているかは、詳しく調べればわかるとは思いますが、ざっくりと纏めたものをお伝えします。
- 大学か実務かの期間が4年必要
- 基礎科目のみ履修の場合は、短期養成施設に6ヶ月以上通う必要がある
- 福祉系大学に通っていない場合は、一般養成施設に1年以上通う必要がある
※社会福祉士の資格登録がある方は、短期養成施設に通うことで受験資格を得られます。
短期養成施設・一般養成施設って何?
短期養成施設や一般養成施設は、精神保健福祉士の資格取得に向けた勉強ができる専門学校(通信有)です。
複数あるため、学費や通い方も学校によって異なります。大体、必要な期間の1.5倍が修業年限に設定されています。(短期養成施設は9ヶ月、一般養成施設は1年半)
学費は実習免除の有無で変わりますが、大体が以下です。
- 短期養成施設:20~40万円
- 一般養成施設:30~50万円
カリキュラム例です。
*共通科目
- 人体の構造と機能及び疾病
- 心理学理論と心理的支援
- 社会理論と社会システム
- 現代社会と福祉
- 地域福祉の理論と方法
- 福祉行財政と福祉計画
- 社会保障
- 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
- 低所得者に対する支援と生活保護制度
- 保健医療サービス
- 権利擁護と成年後見制度
- 精神保健福祉士専門科目
- 精神疾患とその治療
- 精神保健の課題と支援
- 精神保健福祉相談援助の基盤(基礎)
- 精神保健福祉相談援助の基盤(専門)
- 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
- 精神保健福祉に関する制度とサービス
- 精神障害者の生活支援システム
- 精神保健福祉援助演習(基礎・専門)
- 精神保健福祉援助実習指導・実習
かなり多いのが解りますが、それだけ精神保健福祉士が専門職であるということなんですね!
仕事をしながら大学に行かないとダメ?
特に、福祉関係の大学に通っていなかった方として一番気になることは「仕事をしながら大学に通わないと受験できないのかな?」という部分だと思います。
結論から先に言うと、上の図にあるように「一般養成施設等」に通う必要がありますが、大学に入り直したりする必要はありません。
また、「相談援助実務」に関わったことがある方は、ある程度医療現場で仕事をしたことがあるので、この辺りの知識があるものとして省かせていただきます。
各学校定員などもありますが、その学校の特徴(どれくらい学校へ通うことになるか)など教えてくれるでしょう。
社会福祉士一般養成通信課程は11日間、精神保健福祉士一般養成通信課程は10日間の通っていただきます。
上記は1年6ヶ月の期間での日数なので、1ヶ月で見ると1,2日間程度です。
さらに、相談援助の実務経験をお持ちの方は、通学の一部が免除となります。
詳しくはスクーリングのページをご覧ください。
このように、学校によって通うことになる日数を公開していることもあります。
受験日までどのように勉強するか
基本的には、受験日まで過去問や受験対策本を使って勉強をしていくことになるでしょう。さっきも言ったように、基本戦略は「毎日1時間程度コツコツ」です。
ですが、1つだけ気をつけて欲しい所があります。
法改正が多いため、最新のテキストを使おう
精神保健福祉士の業界は、法改正が多いです。法制度が変わってしまうと、以前までのテキストに書いてあったことが「正しくない」となることがあります。
この場合、古いテキストで勉強をしていると、間違った知識を合っているものとして覚えてしまうことになります。
できるかぎり、最新のテキストを使うようにしましょう。
まとめ
精神保健福祉士の仕事は、しっかりと資格もある上に「福祉」に関われるという素晴らしい仕事です。
諦めてしまったり、後悔する事にならない様に下調べをしっかりして資格取得を目指しましょう。
精神保健福祉士についてをまとめた記事があります
精神保健福祉士に関する情報をまとめた記事を用意しました。個別での相談やコメントでもらった意見をもとにさまざまな内容について書いてるので、一度参考にして下さい。
それでは、今回もありがとうございました!
以下にも、様々な情報を掲載しておりますので読んで頂けると嬉しいです。